今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
「Go To トラベル」今日からスタート!
県をまたぐ移動が促進されることで、感染リスクも高まります。
こうした状況について、新型コロナウイルス "感染者ゼロ" を維持している岩手県の達増拓也知事にお話を伺いました。
全国どこの自治体も市町村単位で地元の観光からスタートして、8月に徐々に全国へと広がるのかと思っていたので、「Go To トラベル」の前倒しには驚いたようです。
"感染者ゼロ" にはもともとこだわっていないそうですが、やはり未知の部分も多い感染症ということで、かからないに越したことはないと、より対策強化していくと語った達増知事。
岩手から他県へ出かける方には、行った先の都道府県の要請に従ってくださいねと、反対に他県から岩手に来られる方には、チーム岩手の一員になるのだという気持ちでいらしてほしいと語り、「感染対策には感謝と思いやりが大事。これは観光だけじゃなく、日本を良くしていくことにも繋がる。」とメッセージを寄せてくださいました。
県外からの観光客を直接、受け入れる宿泊施設サイドはどのように受けとめていらっしゃるのか、お話を伺ったのは釜石市にある旅館「宝来館」の女将・岩﨑昭子さん。
新型コロナの影響で、お客様の数が、前年に比べ、9~10割減ったそうです。
「Go To トラベル」企画で、8月から皆さんいらっしゃって下さると期待していたといいます。
ただ、ここのところの感染者増加を考えると、「旅をしてほしいが、お客様や地元の皆さんのことも心配。すごく複雑。夕べ遅くにも、よく来てくださるお客様から応援のために行きたいが、今回はあきらめると連絡を受けた。お客様も苦渋の選択をしてくださっているのを感じる。」と今の率直なお気持ちをお話してくださいました。
現在、密を避けるため、宿の方針で予約も半分に抑えていらっしゃるそうです。
「Go To トラベル」に関しての市の勉強会にも参加、しかしながらまだまだ手続等のことは追い付かないともおっしゃっていました。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
明日から始まる4連休。小池百合子知事、外出自粛要請へ。
まずは、都庁から岡田紀子記者に、今日開かれたモニタリング会議について伝えてもらいました。
警戒レベルを4段階で評価している感染状況と医療提供体制。
「中高年層に感染が広がり、感染経路も職場や会食など多岐にわたっている」などとして、感染状況については最も深刻な「感染が拡大している」を先週に引き続き維持。医療提供体制は2番目に深刻な「体制強化が必要」としてきましたが、21日時点の入院患者は5倍近くに増加しており、医療現場では負担がでていることなどもあがりました。
外出自粛の呼びかけについて、有楽町から都民の方々の声を取材し届けてくれたのは西村志野記者。
「仕方がない」という声が多い一方で、小さなお子さんを持つ親御さんは「どこにも連れて行ってあげられていないので、家族でどこかに出かけたいけれど...」と葛藤されているようです。
旅行や帰省をする際、どのようなことに注意すればよいのか、感染症対策を専門とする医師で、聖路加国際病院・QIセンター感染管理室のマネジャーをされている坂本史衣さんにアドバイスいただきました。
すでに分かっていることですが、3密の空間に行かない、飛沫を飛ばさない、人と人との間を1メートル以上開けられない場合にはマスクを着用。ただし、屋外で散歩やジョギングをする、自転車に乗るなどの際には、マスクを付けることで熱中症になってしまう恐れもあるので付けない方がいいそう。
不要不急の外出を具体的にあげるのは難しいですが、「今その人に会わないといけないのか?」というのを一度考えてみてください。
落ち着いてから仕切り直す、タブレットなどを活用してリモートやオンラインで顔を見ながらお話をするなどの工夫をしてみましょう。
無症状の感染者からふとした時にうつってしまうことはあり得るので常にリスクはありますが、そのリスクを出来るだけ低くするための予防・対策です。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介。
今日は気になるものとして、来年に延期された東京オリパラについての日本財団アンケートの結果を取り上げました。
日本財団が17歳~19歳の男女1,000人に行ったアンケート。「簡素化して開催」を合わせても、来年開催した方がよいとする人は46.5%と半数以下にとどまりました。なかなか収束しない新型コロナウイルスの感染リスクを挙げる人が目立ったということです。
また、東京大会を「楽しみにしている」とした人の割合が、去年の68.5%から55.5%に減っていることも分かりました。
作家の古谷経衡さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
テーマは「『ノストラダムスの大予言』の著者、五島勉さん死去」
昨日、五島勉さんの訃報が入ってきました。1973年に『ノストラダムスの大予言』を刊行、大ヒットし、社会現象にまでなったことは皆さんもご存知ですね。
そもそも預言者ではなく、医者で作家で詩人だったノストラダムスですが、解釈のもとになった預言書というのは何だったのかというと、当時のフランスをおさめていたアンリ2世に対し、詩という形で遠回しに批判・揶揄・論評を書いたものであると言われているそうです。
五島さんがこの本を出された時代は、小松左京の「日本沈没」公開年だったり、オイルショックがあったり、翌年にはユリゲラーが初来日するなど、オカルトブームが席巻。
90年代半ばにオカルトブームがプツンと途切れたのは、オウム真理教の事件が起きたため。
「最近、オカルト的な部分が社会から排除されている感がある。科学的根拠がないのは分かるけれど、オカルトって社会の路肩だと思う。これがなかったとしたら?狭かったとしたら?道路は窮屈で危険。オカルトは社会の潤滑油として必要なのでは?解釈や信ぴょう性は置いておいて、五島勉さんが書かれた『ノストラダムスの大予言』という本は非常にいい本だと思う。」と語りました。
『SAKIDORIスポーツ』
水谷加奈アナウンサーが、「10月11日に予定されている出雲全日本大学選抜駅伝が中止の方向で検討されている」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』
明日から4連休が始まる中、東京都では今日も新型コロナウイルスの新たな感染者が237人と報告されました。小池知事はこの時間、都庁で臨時の記者会見を行っているということで、再び、岡田紀子記者のレポートです。
「外出の際には感染対策を万全に、出来る限り、外出は控えて。特にご高齢の方、基礎疾患がある方は重症率が高い。くれぐれもお気をつけを。また若い方は無症状も多いが、『自分も感染しているかも』という意識で行動してほしい。」と改めて協力を求めた小池知事。
年齢構成では40代以上が28.5%と増加。地域別でも広がりを見せており、60代以上の感染も都内全域で増え始めている現状です。
杏林大学医学部の山口芳裕主任教授は、「東京で医療体制が逼迫していないというのは誤り」だと指摘。
入院患者数が先週から1.5倍に増えており、ベッドを増やしていますが、整うまでには2週間くらいかかるということです。
明日からの4連休、一人一人の行動が重要になります。
『SAKIDORIクリニック』
本郷赤門前クリニック 院長で医学博士の吉田たかよし先生が「コロナ感染と長引く梅雨で、脳の老化と認知症が悪化」というお話をしてくださいました。
もともと梅雨は家にいることが多いですが、今年はコロナ感染予防でますます家にいる時間が多くなっています。結果、生活が単調になって脳への刺激が減ることで認知症が悪化するのだそう。
軽度認知障害の段階で適切な対応をとることが大事です。
自分が軽度認知障害かどうかまずはセルフチェックしてみましょう!
・得意料理が作れなくなっていないか。
・外出が億劫になっていないか。
・種類の違う2つのことを同時に行うことができなくなっていないか。
【今日の1曲】 GIFT / Mr.Children