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第856回:「令和2年7月豪雨」、特定非常災害に指定
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』政府は今日の閣議で「令和2年7月豪雨」を「特定非常災害」に指定しました。
今回の豪雨で甚大な被害に見舞われた熊本県人吉市。氾濫した球磨川周辺で生産される球磨焼酎の蔵元も大きな打撃を受けています。球磨焼酎酒造組合 専務理事の田中幸輔さんに現状を伺いました。貯蔵タンクなどの製造設備がダメになってしまったり、汚泥で3万本もの製品が泥被り。水洗いしても衛生・安全が確実ではないため、廃棄するしかないそうです。もちろん無駄にするのは非常に惜しいことですが、安全確保が出来ないものを売りつけるような無責任なことは出来ないという、苦しい心中を語ってくださいました。まだ道路が寸断されて、被害の全容が分からないような酒造さんもいらっしゃるとのこと。「被災した蔵には、一刻も早い政府・国からの支援は不可欠。球磨焼酎を見かけたら、ぜひ購入をお願いしたい。居酒屋さんや酒屋さんで球磨焼酎はあるか聞いてほしい。」とメッセージをくださいました。球磨焼酎組合では被災された蔵元を守るため、「球磨焼酎災害義援金」口座を開設。被災蔵元の生活資金・再建資金に充てられます。暖かいご支援をお願いいたします。詳しくはこちらをご覧ください。⇒■《球磨焼酎ホームページ》
今回の豪雨で住宅の浸水が相次いだ大分県日田市では、先月10日から試験的に運用し始めた防災ラジオの情報が、多くの住民の早めの避難のきっかけとなりました。防災ラジオについて伝えてくれたのは西村志野記者です。日田市では、防災ラジオを市内の各家庭に1台貸し出しているそうで、連絡ツールとして爆発的に人気を集めたポケベルの電波を用いています。防災無線は大雨の際に聴こえない、家の中にいると聞き取りにくいなどの課題がありますが、この防災ラジオは感度が高く、家の中でも受信しやすいというメリットがあります。実は文化放送のある港区でも、1台につき1000円で配布されているそうです。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』は新型コロナウイルス関連の2つに注目!1つ目は、菅官房長官の「圧倒的に東京問題」発言に「むしろ国の問題だ」と反論した小池都知事。足並みが揃わない政府・自治体について。菅官房長官からは東京都の感染者の中で即座に連絡が付かない人がいると指摘し、これに対しても小池知事は保健所の方がそれぞれの数字を持っていて、さらに詳しく確認していると返しました。このことはかなり前から出ていた話なのに、今になって「東京、ちゃんとやれ!」みたいな言い方は...やはり、仲が悪いのかなぁと感じざるをえないと文化放送都庁キャップ・伊藤佳子記者。都の中でも、感染者数が圧倒的に多いのが新宿で、現在、休業要請は検討中。2番目が世田谷区で、休業要請は検討していないとしています。高齢者施設でも感染者が増え始め、重症化しやすい高齢者に感染が拡がらないか注視。また、会食や飲み会、家庭など市中感染が拡がっている現状。医療体制もこのまま感染者がどんどん増え、万が一、大勢が重症化してしまえば余裕があるとも言い切れません。
小西さんは、「東京問題だと豪語するくらいなら、国ももっと支援金出してもいいんじゃないの?責任を持った発言をすべき!」とチクリ!②
2つ目、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた中小企業などの、家賃負担を軽減するための給付金申請受け付けが今日からスタート!6月にもご出演いただいた和田晃輔税理士事務所の和田晃輔さんに、この家賃支援給付金の支援対象要件などを解説していただき、以下の「3つの穴」があることも指摘。①5月以降の売り上げが持ち直している場合は対象外。
②例えば開業医や理髪店など、ご自宅の1階を店舗にしている場合、住宅ローンは家賃ではないので対象外。
③建物のテナントに支給される給付金なので、そのお金を実際に家賃に使うかは分からない。
②の、自分の物件の方は、銀行からのローンを支払うために違う銀行からローンを組むのは難しいので、返済の猶予申し入れ・個別に相談をと救済措置についても語ってくださいました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』報道スポーツセンターからこのあとの『ニュースパレード』でお伝えする主な項目を紹介。
今日は、アメリカでコロナパーティー参加の男性が亡くなる間際に後悔というニュースも取り上げました。テキサス州で、新型コロナウイルスはでっち上げだと思い込んでいた30歳の男性が感染者の主催した「COVID-19パーティー」に参加した後、感染し死亡。男性の治療に当たった病院の医師が死亡した男性について、「『自分は過ちを犯したみたいだ』と看護師に語っていた。痛ましいことだ」と述べています。このように、「自分は無敵で新型コロナウイルスになんかかからない!」と信じているような若者も多いよう。
国際ジャーナリスト・小西克哉さんの『今日のオピニオン』テーマは「トランプ学校再開発言の裏を読む」これまで白いマスクは弱々しく見えると付けていなかったのに、先日初めて黒マスクを付けた姿を披露したりと、7月に入って色々なニュースを作っているトランプ大統領。今回の学校再開発言も、この黒マスクに通じる選挙を見据えたイメージ戦略!前の選挙でトランプ大統領に投票した大都市から1時間ほど離れた郊外に暮らす方々は、「感染者は増えてはいるが、それでも学校を再開して欲しい」と願う親御さんたちが多いそう。「学校再開発言は、今や、トランプからドッと離れて行ってしまっているそういう方々に向けたテーラーメイドだ。トランプにとっては、1にも2にも"選挙"で、意見を聞いているんだぞというアピール!郊外の女性層に絞ったメッセージの出し方だと言える。」と語り下ろし!
『SAKIDORIスポーツ』松井佐祐里アナウンサーが、「投手復帰を目指すメジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平が紅白戦で4回まで投げ、修正すべきポイント掴む」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』新型コロナウイルスの新規感染者が東京都を中心に拡がりを見せる中、大阪府の吉村洋文知事が、先ほど総理大臣官邸を訪ね、安倍総理や菅官房長官と面会しました。
文化放送国会担当キャップ・奥山拓也記者によると、25分ほどの面会の中で、吉村知事は感染防止対策の徹底を事業者に義務づける法改正などを要望。会談のあと、吉村知事は報道陣の取材に応じ、「休業要請を守ってくれない店などには、実効性のある措置をとるべきだという考えを話した」と述べたということです。
【今日の1曲】 悲しみにさよなら / 安全地帯 -
行きたいところ
火曜サブキャスターの松井佐祐里です。
今日もお聴きいただきありがとうございました。
写真は、新型コロナウイルスが落ち着いたらどこに旅行に行きたいか、
エンディングで話をしているところ。
私が答えたのは京都!
大学卒業まで神戸や大阪で過ごしていたのですが、
ふとした時に1人でふらっと行っていた場所が、京都なのです。
その季節の景色を見て、抹茶パフェを食べて、神社仏閣巡りをして・・・
落ち着いたら、思いっきり外で深呼吸をしながら、そんな休日を過ごしたいです。みなさんは、新型コロナウイルスが落ち着いたら行きたい旅行先、ありますか?
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お電話:オーエックスエンジニアリング 小沢徹さん
今日は、千葉市にある「オーエックスエンジニアリング」という企業で、パラ陸上の競技用車いすを製作していらっしゃる小沢徹さんにお電話を繋いでお話を伺いました。
小沢さんが作っているパラ陸上の競技用の車いすは「レーサー」と呼ばれる3輪のもの。車いすマラソンで東京パラリンピック出場が内定している鈴木朋樹選手ら、国内外のトップ選手の競技用車いすを手掛けています。もともと自転車が好きで、自転車を作るビルダーさんに憧れていたという小沢さん。このお仕事に就くまで、夜間の大学に通って立体駐車場を作る会社や信用調査会社に就職した経験もあるそうですが、やっぱり物づくりをしたいという思いで、1998年、オートバイの部品も作っていた「オーエックスエンジニアリング」に就職、夢を叶えました!
障害者スポーツは、小沢さんのような技術者の存在がとても大きいと思います。選手からは使っていて不便なところや、もっとこうして欲しいなどの要望を聞き取って、様々な素材を駆使してよりよい形に仕上げます。溶接でこまごまとした部品をくっつけていく作業など、肩・首・目なども相当疲れるとか。「自分が手掛けたレーサーを選手に使ってもらって、良いレースが出来たとか良い記録が出たという報告を、まっさきにいただくと本当にうれしい!私の目標ではなくて、選手が目標を持ってやっていると思うので、そのお手伝いをして行けたら。」と語ってくださいました。