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  • 第858回:都の感染状況と医療提供体制を考える

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    感染状況を最も深刻なレベルに引き上げた東京都の医療体制の現状を検証しました。

    お話を伺ったのは、感染制御学がご専門の東邦大学教授 小林寅喆さん。
    今日新たな感染者数が286人となったこの数字については、緊急事態宣言解除後の段階的な数字で、具体的な対策が取られていないままだったのである程度は想定できたことだとし、検査数が増えたことで、市中感染があぶりだされてきたとの見方を示してくださいました。
    飲食店などへの休業要請をどうやって法的にするのかは問題で、感染制御学の面から考えれば、感染拡大しているポイントを絞って何らかの対応をすべきで、後手後手になれば、感染者数は増えていくと懸念。
    『Go To トラベルキャンペーン』については、今打ち出すキャンペーンではないと語り、要請と補填をセットに考えていくべきだと語ってくださいました。

    東京都は、軽症者や無症状の方を受け入れるためホテルを借り上げていますが、感染者の増加を受け、ホテルが不足しています。こうした中、今日から豊島区の宿泊施設で新たに受け入れが始まりました。
    細木美知代記者によると、午後から軽症の患者を載せた車が次々と駐車場へ。都が10階建てのこの1棟を借り上げているものの、2階の飲食店は引き続き営業中。1階ロビーは入所者のみが使用するため、掃除はロボットが行います。
    都は来週さらにホテル1棟を借り上げ、感染拡大に備えることにしています。
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    延期を求める声が高まっているのが、『Go To トラベルキャンペーン』。政府は18時から新型コロナウイルス感染症対策の「分科会」を開き、実施に関して、専門家から意見を聴取する見通しです。
    最新の動きを国会から山本カオリ記者に伝えてもらいました。
    国会では閉会中審査・参議院予算委員会が行われ、コロナ対応について話し合われていました。
    今夜開かれる分科会で専門家の意見を聞いて、明日判断することになっています。
    また、経団連は毎年恒例の夏季フォーラムを開き、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が講演。JR東日本・冨田哲郎会長とANAホールディングス・片野坂真哉社長は、『Go To トラベルキャンペーン』へ期待を込めたコメントを述べました。

    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    検察の信頼回復につながるか?今日開かれた「法務・検察行政刷新会議」に注目!
    法務省で取材中の西村志野記者によると、早稲田大の鎌田薫前総長を座長に、大学教授や弁護士、検察OBや企業経営者など外部の12人の有識者を迎えて行われました。
    検討事項は、検察官の倫理・法務行政の透明化・日本の刑事手続きが国際的な理解が得られるようにする方策の3点で、今後月2回のペースで会議を開き、テーマごとにまとまったものから提言。
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    元東京地検特捜部の副部長で、現在は弁護士の若狭勝さんにお話を伺いました。
    かつて若狭さんも参考人として参加した有識者会議では、その後、検察の可視化の動きにかなり方向性が示されたそうで、「検察は外部からの意見をなかなか聞き入れない部分があるので外部からの意見を取り入れる・法改正も含めてきちんと会議で方向性など示せば意味がある。一方で、政治と検察の距離関係のスタンスによっては大問題だ。」とも指摘しました。
    明日付で検察のトップが変ります。稲田検事総長が辞職、林真琴東京高検検事長が新たな検事総長に就任。
    これについては、「結論から言って、(林検事総長になることで)検察は変わっていくだろう。私も同期で仲が良く、職場で汗を流して働いてきた。検察を変えていこうという意識が高いので期待はできると思う。」と語ってくださいました。

    『SAKIDORIニュースパレード』
    石川真紀 キャスターが、報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介。
    今日は、調布市で2015年に小型機が墜落し3人が亡くなった事故にからむ判決公判を取り上げました。
    5年前、調布飛行場近くの住宅街に小型機が墜落し、犠牲になった女性の遺族が都や機体の管理会社「日本エアロテック」などに約9500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は、会社側に約7500万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。東京都への請求については棄却したということです。
    当時のニュースについて永野デスクは「たしか、60キロも重量超過していた。離陸してすぐの墜落事故だった。」と振り返りました。
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    俳優の石田純一さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「コロナ対策、日本モデルは成功したのか?」
    石田さんは「政治的には初期対応が遅れたが、全世界的に見て、僕は日本モデルは成功だと感じる!」と、警戒して取り組んできた現場の努力、医療介護従事者の取り組みを評価しました。
    「専門家会議や分科会、良い悪いじゃなくて、SARS・MARSのときとメンバーがずっと一緒。少しづつ、感染症の専門家だけじゃなくて総合的に考えていこうよというのが始まってきたとは感じるが、現場の皆さんの努力を踏まえて、行政・国には真剣に取り組んでいただけたらと思う。医療介護従事者のボーナスが出ないだとか、お休みが確保されないだとか、過酷な労働環境なのにそもそもの賃金が少ないなどの処遇をきちんとしないと、次の流行を乗り越えられなくなる!」と危惧。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    永野景子 デスクが、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
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    『ニュースパレードアネックス』
    東京都の新たな新型コロナウイルス感染者が過去最多の286人と発表されました。
    都庁から岡田紀子記者のレポートです。
    この「280人超え」の数字が小池知事から語られたのは、昼前でした。PCR検査が4000件以上に増えたからだということです。
    昨夜の臨時記者会見では、警報を出す状況で、感染状況は最も危険なレベルの赤。医療提供体制については4段階のうちのオレンジと示されています。
    改めて、感染と医療体制あわせてモ7つあるニタリング指標をおさらいしてもらいました。
    今後、都が目指すPCR検査1日1万件となると、ますます数字は増えていくということになるのでしょうか...。


    今週から、『芸能アラカルト』はこの時間にお引越し!
    放送作家でコラムニストの山田美保子さんに、石原プロ解散のお話と、新型コロナウイルスの集団感染が発生した舞台「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―」について語っていただきました。
    会場となった新宿の劇場「シアターモリエール」が小劇場協議会のガイドラインに従った感染防止策を徹底していなかったことが分かり、出演者・スタッフ・観客の59人が陽性、濃厚接触者に至っては約850人に上るということです。
    一昨日、とあるテレビ番組の収録で60~70分に及ぶ休憩が取られて、随分長い休憩だなと思ったら、防護服に身を包んで消毒作業!お客さんも入れられないので、別スタにスタンバイさせるなどの感染防止策を講じていたそう。やはり、対策は以前よりも厳しく取られていますね。
    「コロナにかかった芸能人の若者の中には「治ったからご飯連れてって―!」なんて言う子がいる。やっぱり若いと重症化しないということで、かかったら自分だけじゃなくて、周りのみんなも大変なことになるという意識が欠けているのかな?」と美保子さん。
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    【今日の1曲】 禁じられた愛 You Give Love a Bad Name / Bon Jovi

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