今日は、パラ陸上・男子砲丸投げの大井利江さんにお電話でお話を伺いました。
岩手県洋野町のご出身、8月で72歳になられます。
39歳の時、マグロ漁に出ていた際、20キロのカゴが首に落下し、頸髄を損傷。車いす生活になりました。
49歳の時、友人からパラ陸上に誘われ、2004年のアテネパラリンピックの円盤投げで銀メダル、2008年の北京大会では銅メダルを獲得しています。
ロンドン大会の後、砲丸投げに転向。今度の東京大会で5度目のパラリンピック出場を目指している大井さんです!
現在は週4回、競技場で投てき練習をしているということですが、コロナ禍に自己ベストを更新し、6メートル92という記録を打ち出しました。
「東京パラリンピックに出る以上はいつでも7メートル、8メートルが出るように」と、上を上を目指していらっしゃいます。
実は去年の世界選手権で、大井さんは他国の選手のファウルによって一時4位まで順位が上がって、東京パラリンピックが内定したかに見えたのですが、その後、他国からのクレームが入り、5位に順位が下げられた上、内定が取り消されてしまいました。
「一度は気持ちが折れた。でも、あの時、内定するとは思っていなかったのでまさかと思った。その後、5位になっちゃって、悔しかったけれど、すぐに気持ちを切り替えた。このままじゃ次の目標が立たなくなるので。」と当時を振り返ってくださいました。
最後に東京パラリンピックへの思いを伺うと、「練習計画や気持ちの作り方とかを考えて、出場を目指して頑張っていきたい。」と真摯に語ってくださった大井さんでした。