今週は、毎日スペシャルなコメンテーターをお迎えしているSAKIDORI!です。
今日は、火曜レギュラーコメンテーターの小西さんに加え、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんをお迎えしました。
普段はビシッとスーツのイメージですが、今日はTシャツをサラリと着こなし、カジュアルスタイルで軽快にスタジオ入りした岸さん。
▼岸さん「格闘技はオススメ!やったほうがいいですよ」 小西さん「僕は、言葉の格闘技やってるから」
気になるニュースをサキドリする『ニュースオフサイド』
政府の支援は、必要なところへ、必要な時期に、必要な金額が届いているのでしょうか?
外国人労働者、そして地域の交通を支えるタクシー業界の現状をお伝えしました。
まずは外国人労働者の方からも、労働問題に関する相談を受けているNPO法人「POSSE」外国人労働サポートセンターの岩橋誠さんにお話を伺いました。
新型コロナの感染が拡大してから毎月100件以上の相談が寄せられているそうです。
岩橋さんたちは、日本の労働問題に詳しくない外国人の労働者に、休業補償や社会保障制度の利用のアドバイスなど行っていらっしゃいます。インバウンドの観光客を相手にするサービス業の外国人らがクビになり、相談が相次いでいることにも触れ、これから雇止めや解雇はどんどん表面化するだろうというお話でした。
続いて、需要が激減しているタクシー業界の事情を伺ったのは、一般社団法人 栃木県タクシー協会 専務理事の鉢村敏雄さん。
栃木県タクシー協会加盟の9社の前年比売り上げを見ると、4月に入っていっきに30%に。5月は28.8%にまで減少していまっています。昨年の台風の被害と増税、さらにコロナの影響をまともに受けてしまって、富士交通、富士タクシー、栃木交通と次々に廃業届を出した現状をお話してくださいました。
支援策の申請も、雇用調整助成金は手続きも大変で時間もかかるうえに、金額が多くありません。また、タクシーの乗務員は固定給ではなく、歩合給。申請書類の計算をまとめるのも大変だといいます。
無利子無担保での融資もありますが、将来的に返さないとならないとなると返済の目途もないまま借りられないという事業者が増えていくと危惧する一方で、全国知事会に国をあげてのタクシー業界への支援をという動きもあり、期待を寄せました。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親で、今月5日、老衰のため亡くなった横田滋さんの葬儀が昨日営まれました。
そして今日このあと、妻の横田早紀江さんらの記者会見が開かれます。
衆議院第一議員会館前から、西村志野記者がさきほど始まったばかりの記者会見の様子をレポート。
お話を伺ったのは、拉致被害者の一人で18年前に北朝鮮から帰国した蓮池薫さん。
横田滋さん死去には、びっくりしたのと、どんなに無念だったかと思うと残念だと語り、拉致問題は受け身の形でのあらゆるチャンスではなく、攻めの形でのあらゆるチャンスに方策を大胆に変えていってもらいたいと求めました。
「違った角度でアプローチして、ちょっとリスキーかもしれないということもやっていく。意志の方向性、ベクトルを変えて。具体的にどういう方向かというのは、不足したこの情報の下では軽々しく私も発言できない。大きな方法としては、アメリカどうこうだけでなく、中国にもアプローチすべきなのかな。」とおっしゃっていました。
岸さん「蓮池さんのお話を聞いて、政府は出来ることを全部頑張ったのか?という思いからのこの言葉だなと。もっと政治主導でやるべきことがあったかもしれない。」
小西さん「拉致問題は2014年が一番解決に近かった。その頃の日本には、ダメージを受けても貯金があった。日本はかなり頑なに要求を強めてしまい、結果論としてはミスった。僕は安倍政権でやるっていうのはもう難しいと思う。」
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』では、17時からの『ニュースパレード』でお伝えする主な項目をご紹介!
さらに今週はこの時間、地域応援プレゼント企画実施中!
2日目の今日は、新型コロナウイルスの影響で飲食店からの需要が減り、大きな打撃を受けている首都圏の台所・豊洲市場。 仲卸「山治」の山崎康弘 社長にお話を伺いました。プレゼントは「旬の魚の西京味噌漬け」を2名様に♪
スペシャルコメンテーター、慶應義塾大学大学院教授 岸博幸さんの『今日のオピニオン』
テーマは「政府の政策が日本をダメにする!」
実は持続化給付金については真相をすべて語れるという岸さんですが・・・ここでは切り口を変えて語り下ろし!
結局、政府の対策も自治体の対策もコロナ前の状態に戻そうという考えで、お金をばらまくだけでいいのか?と疑問を投げかけた岸さん。
オランダのアムステルダム市がいち早くコロナ対策で乗り出したドーナツエコノミーを紹介。何よりもまず市民の健康やコミュニティや環境が大事だから連帯を強化していこうというビジョンを描いて居るそうです。正直、今の日本では厳しい話で、このままでは東日本大震災の時の二の舞だといいます。
また、各役所がくだらない予算やくだらない振興策をやりたがることについても指摘。
GOTOキャンペーンがいい例で、こういうことを進めてしまうと民間が政府に甘える構図になってしまいます。
しかし、こういうピンチの時こそがチャンスであり、ウーバーが創業したのがリーマンショックの年だったことに触れ、様々な新陳代謝が出来て、新しいことが出てくるタイミングにもなり得るのだと語ってくださいました。
『SAKIDORIスポーツ』
松井佐祐里アナウンサーが、「自転車・BMXの東京オリンピック代表発表」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』
43年間、横田滋さんは娘のめぐみさんを救い出したい一心で早紀江さんとともに救出運動の先頭に立ち続けてきましたが、今月5日昼頃、息を引き取りました。この時間、1977年3月24日、小学校の卒業式で当時13歳のめぐみさんが歌った「流浪の民」をお聴きいただきました。
今日午後、妻の早紀江さん、息子の拓也さん、哲也さんが開いた記者会見。出席した田中正史記者のレポートです。
17時に終了したばかりの会見では、早紀江さんは少し声が出づらいようでしたが、気丈に振舞われており、関係者に感謝の言葉を繰り返し述べました。
2年間の闘病、滋さんは「痛い」「苦しい」などの弱音を一言も口に出さなかったそう。
新型コロナの影響で面会も制限される中で、早紀江さんは庭のバラの花をスケッチして手紙にし、受付に託したことなど伝えてもらいました。
【今日の1曲目】 Walk This Way / エアロスミス