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第830回:スペシャルコメンテーターに後藤謙次さんを迎えて
今週のサキドリはスペシャルコメンテーターをお迎えします! 初日となる月曜日は元共同通信社編集局長の後藤謙次さんです。
ニュースパレードの「後藤謙次ポイント・オブ・ビュー」でもお馴染みですね。
今動いているニュースを様々な角度から伝える『ニュースオフサイド』は、終盤国会と閉会後の焦点について。
政府は今日、第2次補正予算案を総額で31兆9000億円で提出。事業者への家賃補助、医療機関などへの交付金などで2兆円余りが計上されていますが、これについて金子さんは「固定費は早くから悩まされていた問題、遅すぎる」と批判。今回の予算案によりスムーズかつスピーディーに届いてほしいと話しました。
また、その中でも問題なのは10兆円の予備費。与野党協議により半分の5兆円の使い道は明らかになりましたが、後藤さんは「不透明ではなく真っ黒!」とバッサリ。国会を延長して議論すべきにも関わらず延長なしの閉会は「逃げ込み閉会。積極性がない」と厳しいコメントでした。
他にも、持続化給付金のサービスデザイン推進協議会による中抜き問題とトンネル団体問題。さらに、安倍総理まで「ゴートー」だと発言してしまったGo To キャンペーンの仕切り直しなど、追及ポイントは多くあります。
安倍政権の支持率が30%を切ったメディアもあり、危険水域に近づいたのは間違いありません。国民に安心感を与えられず、後手後手にまわり、ブレブレな政権だと思われている証拠だと金子さんも分析。
後藤さんによると、今後は、自民党大会がいつ行われるのかが閉会後のカギになるだろうとお話してくれました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、2つのニュースに注目。
まずは、「横田めぐみさんの父親・滋さん死去」。
後藤さんは横田滋さんと交流があったそうで、平壌支局ができたときに「今後得た情報はお伝えします」と約束していた仲だったといいます。今回の訃報を受けて、拉致問題のシンボルでありエンジンだった滋さんを失ったのは大きな損失であると同時に安倍総理に強い圧力になったと思うと語りました。また、金子さんも新潟で献身的、精力的に活動されていた様子をよくご覧になっていたそうです。
これまで「対話と圧力」という路線で解決に向かってきた安倍総理ですが、現在はどんなパイプがあるのかわからず、糸口が掴めない状態。止まった糸を再び繋げることは容易ではないと修復への難しさを伺えました。
もうひとつは、「新型コロナウイルスで問われる医療従事者へのケア」。
全日本民主医療機関関連合会の副会長、根岸京田さんに医療従事者へのバッシング問題の実態をインタビュー。
本人たちだけでなくその家族にも影響が出ているそうで、子どもが学校で心ないこと言われたり、別居に至り、最悪仕事を辞めてしまうケースも。そんな医療従事者の心のケアなどに力を入れていくと話してくれました。
後藤さんは、政治家は医療現場にどれだけ足を運んだのか疑問だそうで、実際に現場がどういう環境でやっているのかその目で確かめることで具体策が出てサポートできるのではないかと指摘しました。
『SAKIDORIニュースパレード』は石川真紀キャスターが最新ニュースを紹介。
そして、今週は「被災地応援プレゼント企画」。
今日は、東日本大震災で津波の被害を受けた、宮城県名取市でメロンを栽培している星徳夫さん(なんと現在:楽天コーチ・星孝典さんのお父さん!)からお話を伺いました。
プレゼントは、幻のフルーツ「名取のクールボジャメロン 2個入り」を4名様でした。
元共同通信編集局長の後藤謙次さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「公文書管理」。
「政治家は歴史の法廷に立つ被告人である」。これは中曽根康弘元首相の言葉ですが、歴史という法廷で戦うために必要なものが証拠、つまり公文書であり記録です。そのため、正しい記録を詳述する必要があり、国家の根幹をつくる国民共通の知的財産だと後藤さんは言います。
森友問題で、廃棄、隠ぺい、改ざんと、許しがたい公文書の扱いが露呈した現在の政権。最近でもコロナの専門家会議で発言者が記録されなかったというニュースもありました。こうした状況を見て、もっと記録を残すことに謙虚であって欲しい、原点に立ち返って後世のために記録をとってほしいと語りました。
『SAKIDORIスポーツ』は、坂口愛美アナウンサーが、最新のニューストピックスを紹介しました。
『ニュースパレードアネックス』は、伝えきれなかったニュースを掘り下げていきます。
今日は、大阪府の付属池田小学校事件から19年、秋葉原の無差別殺傷事件から12年を迎えた日です。
吉田涙子記者は、秋葉原の現場を取材。今年、いつもと違う光景だったのはマスクをしている方が多かったこと、そして、外国人観光客の姿がひとりもいなかったことです。来年は13回忌を終えることから献花台は今年が最後だということです。
今日の『世の中SAKIDORI』は、「芸能アラカルト」。
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが取り上げたニュースは、俳優の生田斗真さんと清野菜名さんの結婚です。
新型コロナウイルスの中、おめでたいニュースが飛び込んできました! 生田さんと清野さんは10歳差で、2015年放送のTBSドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」で共演しています。当時は、生田さんが清野さんの肌を褒めるなど、早くも「好き」の片鱗を見せていた様子。
ジャニーズとの結婚相手には、一般人か、相応のキャリアを持つ人がいいとジャニーさんが言っていたそうで、多くの作品やCMで活躍している清野さん、文句なしだと思うと語ってくれました。
【今日の一曲】 アフリカ / TOTO