記事
-
第829回:第二次補正予算の予備費の使われ方は?
今動いているニュースを様々な角度から伝える『ニュースオフサイド』は、新型コロナウイルスの第二次補正予算や関連予算をチェック!
まずは、過去に例のない10兆円に上る予備費について。予備費とは歳出予算に計上されるものの具体的な使い道は事後承諾でも大丈夫というもので、第一次補正予算の予備費で使われたのが、あの「アベノマスク」です。世間から不評のアベノマスクが予備費から使われたということで、今回の10兆円もどのように使われるのか政府の信用はあまり高くないようです。
細木美知代記者は、新宿駅東口でインタビュー。政府の支援策について街の方々の声を集めました。
「しっかりしてくれよ」と政府に喝を入れる方や「金額ではなく何に使うかが重要」とおっしゃる方もいました。
この不透明な10兆円について、国会の動きを山本カオリ記者が伝えてくれました。政府の裁量で勝手に使い道が決められる予備費について、今回は異例の5兆円分の振り分けを引き出すことに成功した野党。立憲民主党の大串博志議員は「国民の声の成果だと思う」と主張。さらにもう半分の5兆円についても適宜適切に国会で報告され、使い道について意見交換をしていきたいとしました。
また、中抜きが懸念される持続化給付金の再委託問題は、説明責任を果たしているとは思えないと強く批判。Go To キャンペーンについても積算根拠を示さない予算組みに呆れている様子で、税金をチェックの緩さは許せないと厳しい目で追及していく姿勢を見せています。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、東京オリンピック・パラリンピック開催への道のりを取り上げました。
小池都知事は、きのう、新型コロナウイルスで延期になった東京オリンピック・パラリンピックについて、大会の簡素化を検討していると明らかにしました。
伊藤佳子記者は、今日の小池都知事の定例会見を取材。小池都知事は森会長との会談で「様々なイベントもできるだけ簡素にやっていこうという話」があったと説明。その上で「都民や国民に理解が得られるような対応が必要」としました。やはり延期により費用の負担は大きく、IOCも都も削減したい点では考えが一致している様子です。
そして、2016年東京オリンピック招致推進担当課長で国士舘大学客員教授の鈴木知幸さんにお話を伺いました。
延期による追加費用について、IOCは700億円の負担の意向を示していますが、3000億円には到底及ばずほとんどは東京都が出さなければなりません。
逆境に立たされている日本ですが、鈴木さん曰く「こういうときだから日本側は打ってでるべき! 将来、あの東京オリンピックは新たなオリンピックに変えたんだ!」と世界から評価されるように頑張ってほしいと語りました。
石川真紀キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。
今日は、宝塚市の住宅で親族4人がボーガンで死傷した事件を取り上げました。現在、ボーガンは日本ではスポーツ用品の扱いとなっていて、菅官房長官も今回の事件を受けて具体的には触れていませんが規制を設けると検討しています。
これまでもボーガンが凶器となっている事件があったにも関わらず未だに規制されていない実情を受け、荻原さんは「対策を取ってほしい」とコメントしました。
経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「困ったときは猶予か免除」。
新型コロナウイルスの影響で、様々な支払いに困っている方もいらっしゃるはず! ということで、今回は荻原さんから困ったときに猶予や免除が受けられる支払いのアレコレを紹介して頂きました。国民健康保険や国民年金は猶予が受けられ、水道料金もコロナの件で相談したら無料にしてくれる自治体もあるといいます。
他にも失業手当はすぐに受け取れるように自分から辞めますとは言わない方がいいですし、休業支援制度も様々なものがあります。ぜひご自身がお住まいの自治体をご確認ください。
『SAKIDORIスポーツ』は、松井佐祐里アナウンサーが、ここまでに入ってきたスポーツトピックスをご紹介しました。
『ニュースパレードアネックス』は、伝えきれなかったニュースを掘り下げていきます。
今日は、休業が続いていた千葉県内で潮干狩り場が一斉に営業を再開したニュース。
千葉県木更津市、牛込海岸から岡田紀子記者がレポートしてくれました。すでに満潮が近いため潮干狩りを行う方はいませんでしたが、午前中は千葉県内や東京からも多くの車が海岸に足を運び、潮干狩りを楽しんでいました。
久しぶりの外出に「ストレス発散になった!」や「楽しい! また来たい」といった明るい利用客の声を聞くことができ、明日、明後日は土日なのでさらなる観光客が期待されます。屋外レジャーではありますが、3密には気を付けて楽しんでいただけたらと思います。
今日の『世の中SAKIDORI』は、精神科医で映画監督の和田秀樹さんによる「週刊ワダヒデキ」。
テーマは「ネットの誹謗中傷対策、これで大丈夫?」
ネットで誹謗中傷を受けた女子プロレスラー・木村花さんの死去を受けて、政府はネット上の誹謗中傷の発信者を特定するための制度改正に乗り出しました。
和田さんはこの動きについては賛成していましたが、いじめや誹謗中傷に対する耐性は人それぞれのため「どこからが誹謗中傷になるのかグレーが多い」とコメント。そのため、減らすだけではなく、いじめにあったら・悪口を言われたらどうしたらいいのか対処法を教えることが大切だといいます。
学生であれば、スクールカウンセラーを頼りにすること。社会人であれば、もっとメディアが頼れる場所を報道することでSOSを出しやすくする環境づくりができます。
他にも誹謗中傷の原因になりやすいSNSなどの運営会社について、便利さの裏側にある問題についてしっかりと対策をするべきだとし、利益の一部を誹謗中傷で心に傷負った方のケアにあてるような対策も必要だと思うと話しました。
「週刊ワダヒデキ」では、みなさんからのご相談お待ちしています。
▶件名に「ワダヒデキ」と書いて、sakidori@joqr.net までお送りください。
【今日の一曲】 白日 / King Gnu