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  • 第808回:のしかかる家賃問題を考える

    木曜レギュラーコメンテーターの石田純一さんは療養中です。今日は、元経済産業省官僚の古賀茂明さんにコメンテーターを務めていただきました。

    気になるニュースをサキドリする『ニュースオフサイド』
    新型コロナウイルス 感染拡大の影響で家賃の支払いが困難になった事業者を支援する動き、"貸す側""借りる側"、それぞれの苦悩に迫りました。

    与党の家賃支援策をめぐる協議、どのような状況なのかを国会から伝えてくれたのは、山本カオリ記者。
    自民党の動きは鈍い様子。ようやく今日最終案を取りまとめ、夕方、公明党と協議に入るとのことです。
    1カ月の収入が半減した事業者や数カ月で3割程度減収した事業者を対象とし、東京都の平均家賃である50万円を上限にこのうちいくら助成するか割合を決めます。また、公明党への配慮で地方の臨時交付金についても協議するものと見られます。

    次に、
    新型コロナウイルスの影響で家賃の支払いに苦しんでいる"借りる側"の方のお話です。練馬区にある操業40年の老舗ラーメン店「らーめん太陽」店主の小島カウさんにお話を伺いました。
    客足は減り、売り上げは半分の状況だそうで、1時間にお客さんが1人ということもあるそう。
    これまで家賃なんて遅れたことがなかったのに、今回はギリギリになってしまったと辛そうな小島さん。
    「うちは、仕事が終わって立ち寄ってくれる人が多かった。ゆっくり食事をしながら晩酌というような。それなのに20時で閉めてくれって・・・つぶれちゃいます。簡単な手続きで、早く支援をしてほしい。」
    持続化給付金や雇用調整助成金などの支援策はあるものの、揃える書類がたくさんあって、仕事をしながらやるのは大変だということもお話してくださいました。
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    家賃の支払いで頭を悩ませているのは、"借りる側"だけではありません。
    西村志野記者に、"貸す側" である全国賃貸住宅経営者協会連合会の事務局長 稲本昭二さんのお話を紹介してもらいました。
    アパートマンションの賃貸契約と違って、事業用のテナントなどは毎月の家賃が数十万円、数百万円に及ぶので痛手が大きいといいます。
    不動産オーナーも取り急ぎ、無担保無利子の借り入れをしている方がいらっしゃるそう。
    稲本さん曰く、オーナーが賃料を猶予すればこの問題が解決するわけではなく、オーナーも金融機関や従業員などへの支払いがあるので、苦しいのは同じ。国の支援策は即効性としては疑問、効果が見込まれる案としては、事業用テナントの場合、3~10カ月分の敷金というものを置いているので、それをうまく使って賃料に振り替えするのが得策なのではないかと提案してくださいました。


    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」を、厚生労働省は国内初の治療薬として承認します。

    この「レムデシビル」について、医師で医療ガバナンス研究所理事長 上昌広さんに解説していただきました。
    アメリカに本社があるウイルス薬専門の製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」がエボラ出血熱の治療薬として開発を進めてきた「レムデシビル」。割と進行している重症の方にも効果が期待できるということで今回、承認に進みました。
    「副作用はたしかにあるが、病気が病気なので、臨床医としては手ごまが一つでもあるのはありがたい。しかし、特効薬とはいいがたく、発熱などの症状改善は認められているが、絶対に良くなるとは言い切れない。」そうです。
    これまで、偽薬(プラシーボ効果)の検査は、人道的問題があったので出来なかったが、今回急速に進んでいるのは、人権意識の希薄な中国で一気に進んだからだということも教えていただきました。
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    かわっては、神奈川県の黒岩祐治知事のお話です。
    徹底した自粛に答えてくださった方々のおかげと、1カ月以上前から実施している病状ごとに医療施設を分ける3層構造がうまく機能して、神奈川の感染者数は一昨日14人、昨日は7人と減少。
    加藤厚生労働大臣もこの「神奈川モデル」ともいえる医療機関を視察されました。
    緊急メールを送信した狙い、要請にこたえた事業者だけでなく自主的に休業した事業者にも協力金支給を決定した背景、学校再開の目途や出口戦略についても語り、最後に政府へ向け、「我々、協力金支給を決めたが、今回もぜひ全国への交付金をお願いしたいです。強力なリーダーシップを!」と求めました。

    神奈川県民である古賀さんも、知事からの緊急メールにはびっくりしたそうですが、「黒岩知事は、症状に応じて病院を分ける基本中の基本など、地味だけど非常にうまくやってると思う。」と評価していました。
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    報道スポーツセンターからお送りしている、石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
    今日は「清水建設、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時中断していた工事を全国で再開」というニュースをお伝えしました。
    清水建設は、同一作業所に勤務する社員3人が新型コロナに感染し、うち1人が死亡したことを受け、これまで630カ所の現場のうち85%で工事を止めています。マスク着用や検温、消毒専門の作業員の配置など感染防止策を徹底した上で、11日から順次再開。5月中にすべての現場で再開を目指すということです。
    古賀さんは、「作業員の宿舎などは3密になりやすく心配な部分もあるし、一方で日当で稼いでいる人にとって、現場に出ないと経済的な部分で苦しくなる、このバランス。いずれにしろ、どういうことが出てきたらストップするのかを明確にする、これが大事だと思う。」と語りました。
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    コメンテーター元経済産業省官僚・古賀茂明さんの『今日のオピニオン』
    テーマは「コロナで分かった"官僚"主導」
    安倍政権は、政治主導かそうでないかはっきり分かれているのだといいます。
    憲法改正だとかオリンピック、そういうものは政治主導で有無を言わさず進めていく。一方、安倍総理が関心がないものに関しては官僚任せ。
    振り返れば、「習近平氏の来日」や「五輪開催」は安倍総理にとってプライオリティーが高く、それ以外のことはどうでもいいというモードだったがために、新型コロナ対策はほとんど進んでいませんでした。
    官僚たちはことあるごとに「まずいぞ、まずいぞ」と気付いているのに、「官邸から指示もないし、まっ、いっか!」と見て見ぬふり。
    「安倍政権が官邸主導でやっていればこんなことにはならないはずなのに、すべて官僚主導で丸投げにしてきたから、なんでもかんでも後手後手で穴だらけ。こういうときこそ官邸主導で頑張ってもらわないと!!」と語り下ろしました。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    松井佐祐里アナウンサーが、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断しているドイツのサッカー1部、2部リーグが再開される見込み」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。


    『ニュースパレードアネックス』
    全国で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長が決まった一方、特定警戒都道府県ではない34の県では、一定の感染防止策をとった上で、店舗の再開など緩和の動きも出始めました。岩手や青森、鳥取では学校が再開しています。
    岡田紀子記者が、国と県との見解の違いに戸惑っている鹿児島県のとんかつ「丸一」さんの声もまじえ、バラツキの見られる地域の現状を伝えてくれました。
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    『SAKIDORI最前線』テレワーク中の吉田愛梨レポーターが今日取り上げたのは、一美キャスターも夢中の漫画「鬼滅の刃」!
    来週13日には最新コミックスの20巻が発売され、10月には映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」も公開予定です。リスナーの方からも「最近、アニメで一挙見しました!」というお便りが寄せられていました。現在、動画配信サイトなどで去年放送のアニメは見られるそうですので、チェックしてみては!?
    ▼スタジオの一美キャスターが魅力を熱く語るの図。
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    【今日の1曲目】 Out Of The Blue / デビー・ギブソン

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