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第822回:京アニ放火殺人、犯人逮捕
『ニュースオフサイド』は、2つのニュースに注目。
ひとつ目は、「京都アニメーション放火殺人事件。青葉真司容疑者を逮捕」。
事件からおよそ10ヶ月が経ち、放火や殺人などの疑いできょう逮捕されました。KBS京都の記者、植木千晴さんが逮捕に至った理由や取り調べの見通しを説明。京アニのファンだという古谷さんも改めて犯人への怒りをあらわにしていました。
そして、ふたつ目は「第2次補正予算案、閣議決定」。
政府はきょう、追加の経済対策を盛り込んだ今年度の第2次補正予算案を閣議決定。事業規模は約117兆円、歳出額は約31兆円になる見通しです。
今回の第2次補正予算案をどうみるのか明治大学准教授でエコノミストの飯田泰之さんに伺いました。額も大規模であり「最初からこの額を出してくれれば...」と思ってしまうところですが、飯田さん曰く「状況に応じて何次でもこまめに対策を打っていく姿勢が大事」とコメント。
117兆円という額については「規模は予定よりしっかりしているなという印象」とした上で、「しかし、今回は地域差や業種ごとにダメージの差がまるで違うのが大きな問題。地域ごとに必要な対応=ミクロな問題は、中央政府より市町村に十分お金を与えて解決させるべき」と指摘しました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、緊急事態宣言解除を受けて休業要請をすべての業種で緩和した神奈川県の今をレポート。
はじめに今回の緩和について神奈川県の黒岩知事に伺いました。
他の県と違い全ての業種を一斉に緩和したことについて「これまでは業種ごとに休業していたが、現場を見て思ったのが感染拡大を防ぐのは業種ごとではなく店ごと。業種ごとで区切るのが必ずしもいいとは言えない」とその意図を説明。今後は「感染症対策に必要なものの補助を県がしていき、独自の指標をもってウオッチング。危険と感じたら警戒アラートを鳴らしていく」と方向性を話してくれました。
そして、街の様子はどうなっているのでしょうか。
横浜屈指の飲食街・野毛からは細木美知代記者が伝えてくれました。飲食店が700件ほどあるという野毛ですが、飲み屋が多いということで16時台ではまだ人はあまりいませんでした。飲食店経営の方からは「すぐにお客さんが戻ってくるとは思ってないが常連さんの応援で何とか生き延びていきたい」という声が、反対にお客さんは「急に戻って感染者が出るとまた飲めなくなるし・・・」と様子を伺っているようでした。
そして、鎌倉市観光協会の大森道明会長から観光地・鎌倉の様子を電話で伺うと、お客さんは若干増えたが、お店は休業要請のときと同じような感じだそう。これから見ごろを迎える有名な紫陽花の小道については、今年は予約制で人数制限をするそうです。
石川真紀キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。
今日は、Twitterがトランプ大統領のツイートに初めて「ファクトチェック」という事実確認をするように注意するラベルを付けたというニュースを取り上げました。これは郵便投票を巡る意見に対してのツイートで、トランプ大統領は「言論の自由を抑制しようとしている。大統領として許せない」としていますが、古谷さんは「不正をしないための郵便投票であり、事実無根の指摘をしている。困った大統領だ」とトランプ大統領のSNSリテラシーを指摘しました。
文筆家の古谷経衡さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「SNSの誹謗中傷には断固とした対応を」。
木村花さんが亡くなったニュースを受け、テラスハウス出演などでネットによる誹謗中傷を受けていたことをから、古谷さんも過去にネットによる誹謗中傷を受けて裁判をしたことがあると経験談を話してくれました。今回はその経験から「論評はかまわないけど、それを超えた人格否定や名誉棄損には弁護士に相談するのがいい」と、誹謗中傷に悩んでいる方にアドバイスしました。
『SAKIDORIスポーツ』は、坂口愛美アナウンサーが、スポーツトピックスをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』は、都庁から伊藤佳子記者が東京都議会の定例会の模様を伝えてくれました。
小池知事にとって任期満了前の最後の定例会ということで、出馬の意志なども注目されましたが、「今はコロナ対策にしっかり取り組んで経済を活性化させたい」と明言を避けています。26日時点で20名が都知事選の届け出書類を受け取っているということですが、何人が立候補することになるのか注目です。
水曜日の『世の中SAKIDORI』は、「SAKIDORIクリニック」。
心療内科・本郷赤門前クリニックの院長で医学博士の吉田たかよし先生にお話を伺いました。
今回のテーマは「第2波が来る前に家庭で出来る重症化しにくい体質づくり」。
紫外線と湿度、気温の高さに弱い新型コロナウイルスは夏は大丈夫だと思うが、注意すべきはやはり冬! それまでに大事なことは血管を健康にしておくことだといいます。そのために推奨するのが「握力ウォーキング」。2分間手をギューと握りながら早歩き、次に1分間手の力を抜いてゆっくり歩く、この動きが有酸素運動ができて、血糖値を安定化させるそうです。
また、味覚を薄味にすることも血圧を下げるのに大切で、新型コロナウイルスを重症化させる糖尿病の予防にも繋がります。
【今日の一曲】 チキチータ / ABBA
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緩和後の横浜市野毛地区
記者の細木美知代です。
きょうから、神奈川県で
全ての業種で休業要請が緩和されました。
緩和されて街はどのように変わったのか
およそ700軒の飲食店が集まる野毛地区で取材しました。
夕方4時。
人の姿はほとんどありません。
普段であれば
多くの店で開店準備が始まっている頃。
しかし今日は
シャッターが閉められたまま休業している店が大半を占めていました。
そんな中でも、
感染防止対策を講じながら
営業を続けているお店もありました。
インタビューでお話を伺った
ビストロバル『Ji-ro』店主の市川路朗さんは
「こんなにガラガラな野毛は見たことがない。
客足がすぐに戻るとは思えない」と話します。
もしかしたら年内は
厳しい状況が続くかもしれないと
不安を抱きながらも、
「とにかく店が生き延びて、
常連のお客さんが戻っきてくれた時には
ハグでもしながら一緒にお酒を飲みたいです!」と
最後は笑顔で決意を語って下さいました。
『Ji-ro』では、
地元の横浜野菜やジビエを中心とした料理が頂けます。
有名ホテルでフランス料理のシェフだった市川さんが
もっと気軽に皆さんに楽しんでもらいたいと野毛にオープンしたバル。
スタッフの皆さんが明るく出迎えてくれます。
もう一軒、野毛にある
現在する日本最古のジャズ喫茶『ちぐさ』でもお話を伺いました。
アナログレコードが3,000枚。
ジャズの名盤を
大きな音でゆっくり楽しめる喫茶店です。
休業要請の緩和を受けて、
6月1日の営業再開に向けて今日は準備を進めていました。お店の方は
「待っていてくださる方がおられる。
お客さんは少ないかもしれないが、
1人でも2人でもおいで頂いて
大きな音でレコードを聴いてもらえると嬉しい」と
営業が再開できる喜びを語っていました。
緩和初日。
期待と不安が入り混じった複雑な心境が
お店の方たちから伝わってきました。大きな変化はまだないものの、
野毛の街は日常に向けて動き出そうとしていました。