今日は、2017年8月にコーラーの大森盛一コーチとともにスタジオにもお越しいただいた、パラ陸上・走り幅跳び 視覚障害のクラスの高田千明さんにお電話を繋ぎました。
2017年の世界選手権で銀メダルを獲得し、去年の世界選手権では日本新記録4m69を出して4位に入り、東京パラリンピック出場が内定しています。
東京パラリンピックの出場権については、そのまま維持されるという方針が、先日、日本パラ陸連から発表されましたが、「5メートル以上飛んで金メダルを獲る!という目標で頑張ってきたので、延期と聞いた時には、あー・・・・と。」落胆したとお話してくださいました。
しかしながら、延期であり中止ではないので、練習をまったくしないというわけにはいきません。
競技場での練習の際には、以前から大森さんが送迎をしてくれているそうで、現在は人と人との接触をなるべく避けるため、みんなが去ってから練習をするように工夫もされていらっしゃるそうです。
全盲の高田さんは移動や料理の時など、日常生活の中で触って判断することが多く、手が頼りと言えます。
新型コロナウイルスの感染拡大は、安全確保も手で行う高田さんにとって厳しいもの。
「家の中ならいいが、外に出るときには、手で触らせてもらって買い物をしたりするのが通常だけれど、見える人に説明してもらってなるべく触らないようにしたり。帰ってきたら手洗いうがい、除菌用のアイテムで気付いたら消毒をと心がけている。」
一方でお子さんと過ごす時間が増え、一緒に出来ることを探してスキンシップを図れるということはプラスになっているようで、いつも以上に大変なことも多いですが、前向きなお話を聞かせてくださいました。