今日は、金曜レギュラーコメンテーターの経済ジャーナリスト・荻原博子さんに加え、スペシャルコメンテーターとして、お馴染み、政治学者の姜尚中さんをお電話で結んでお送りしました。
最初のコーナー『ニュースオフサイド』は
「聞かせて姜尚中さん! 新型コロナウイルス 感染拡大にまつわる話」と題して。
ここまでの一連の政府の対応策を見て、姜尚中さんは「今一番必要なのは、透明性・公開性・スピードの3つだ。あれもこれもではなく、あれかこれか。人々の生命をどうするかである。いいとこどりをしようとして悪い方向へ行っていると思う。」とのこと。
来週から始まる国会審議に向けての今日の動きを、山本カオリ記者に伝えてもらいました。
政府と与野党の連絡協議会では、立憲民主党などの野党が補正予算案を組み替えて、医療支援・地方への交付金・賃料の支払いを猶予するための費用などを盛り込むよう求めたということです。立憲民主党の枝野代表の音声もお聴きいただきました。
「マスク配るよりも、イギリスみたいに8割補償ってしてくれた方が、みんな生きよう生きようって思える!」と荻原さん。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
改めて知りたい新型コロナウイルスの怖さ。
「自宅療養・抗体検査」について、感染制御学がご専門の東邦大学教授の小林寅喆さんに伺いました。
自宅療養で注意すべきは、医師が側にいないのでいつ悪くなるかが分からないこと。症状が急であれゆっくりであれ、悪くなっている場合には我慢せず救急を呼んでください。
亡くなった岡江久美子さんのニュースはショッキングでしたよね、皆さんが急激に悪化するわけではないものの、免疫力が下がっていると起こり得ることで、前々から言われている通り、基礎疾患がある方などは重症化するケースがあるので注意してほしいということでした。
続いて、外出自粛要請される中、神奈川県・湘南エリアの海沿いに多くの人が訪れている問題です。
鎌倉市など11自治体の首長が県庁を訪れ、黒岩知事に海岸封鎖や道路の通行止めなどを求める要望書を提出しました。
お話を伺ったのは、鎌倉市の松尾崇市長。
「不要不急の外出を控えるということで、市民の皆さんも協力してくれている中、週末、海は開放的だから大丈夫だということで大変多くの方が来られている。大渋滞も起きるし、近くのスーパーやコンビニに県外ナンバーの車が溢れ、市民が安心して買い物できない状況になってしまっている。市民の皆さんに自粛要請をしてきたが、観光やレジャーの方々に向けて防災無線で直接来ないで欲しいと呼びかけたり、広報車でもやる予定。」だそうです。
「皆さんの命、大切な人の命を守ること。医療崩壊を防ぐために今は家にいてください。いつまでも来て欲しくないということじゃない。緊急事態、みんなで心を1つにしていきたい」とメッセージを寄せてくださいました。
▼4月23日から鎌倉市内の海岸全域に、このような看板を設置しています。
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かわって、パチンコ店の「今」を取材して届けてくれたのは、西村志野記者でした。
千葉県内への移動の途中、東京都内のパチンコ店は臨時休業が多かったそうです。
千葉県も休業のお店とそうでないお店が・・・・。営業中のパチンコ店では、20~30台ほどで駐車場はほぼ満車。埼玉県でも営業しているパチンコ店があったようです。
全日本遊技事業協同組合連合会では、「各都道府県の組合に対して、緊急事態宣言発令以降、休業要請に適切に対応するようにと呼び掛けてきたそうですが、一部がそれに応じていないことは厳しく受け止めている。休業すると収入がゼロになって厳しくなるが、営業を続けていい理由にはならない。強く伝えていきたい。」としています。
『SAKIDORIニュースパレード』
被災地応援プレゼントの最終日は、2019年の北海道地震で、家屋の倒壊など大きな被害を受けた北海道の安平町。
安平町役場の総務課長で、災害対策本部長事務局長でもある田中一省さんにお話を伺いました。
プレゼントは「はやきたのカマンベールチーズ」を2個セットにして3名様に。
スペシャルコメンテーター政治学者・姜尚中さんの『今日のオピニオン』 テーマは「忖度政治からの決別を!」
8月に70歳になる姜さん、90年前の大恐慌を思い起こしながら「あの時代を知るものは、最後の望みの綱は国家。」だといいます。
今回の新型コロナウイルスは、
【中国型⇒やみくもに国家が社会を掌握して、一応収束している】
【ドイツ型⇒社会が強くてできる限り国民の合意を得ながら、国家がグリップしていく】
という2つがあって、日本は【ドイツ型】を目指さないといけないのに、「良きに計らえ。あとは現場に任せるよ!」という忖度政治。
同調圧力でやってきた第二次安倍政権がうまくいっているように見えたのは平時だからで、異常な例外状況の今、強い社会・強い国家こそが早いアクションを起こせると指摘しました。
「政府は責任の所在を明らかにして、指導者や官僚が自分の責任を負って、我々を信頼してくれ、その代わり皆さんに措置や対応をするよと。国のパワーエリートは今頑張らないで、いつ頑張るの?国がしっかりしていれば、国民だって頑張れる。政治の原点に戻って!」と切なる思いを語ってくださいました。
▼リスナーの方からの悲鳴のようなメッセージに心を痛める荻原さん。
『SAKIDORIスポーツ』
西川文野アナウンサーが「プロ野球 巨人 原監督ら5人 5000万円を寄付」など、今日ここまでに入ってきたスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国の大学では通常の授業ではなく、パソコンやタブレットで受講が可能なオンライン授業への切り替えが進んでいます。大学の中には、学生に一律10万円を給付したり、パソコンなどを無償で貸し出すといったサービスが拡がり始めました。
大学ジャーナリストの石渡嶺司さんの解説を交え、清水克彦デスクにいわば"神対応"の大学の措置、伝えてもらいました。
スマホはあたりまえに使えても、意外にもパソコンが扱えない・慣れていない学生は多いのだそうで、パソコンなどの無償貸与は、ただ助かるだけでなく、IT機器に習熟する良い機会にもなりそうです。
『世の中SAKIDORI』精神科医で映画監督の和田秀樹さんによる「週刊ワダヒデキ」
テーマは「"ボケたくないという病"に陥っていませんか?」
年齢を重ねていくにつれ思うのは「ボケるのだけは嫌だ」。認知症に対して、不安や恐怖心が強い方は多いことでしょう。
物忘れくらいで済んでいる軽度のものもあれば、相手の顔が分からない・ご飯かどうかも判別がつかないといった重度のものまである認知症。
軽い人・重い人がいるのにすべてを認知症と言う言葉1つにくくってしまうことに違和感を感じるという和田さん。
もしも家族が認知症になってしまった場合、出来ないことにばかり目が行きがちですが、出来ることに目を向けてみてください。
出来ないことは支えてあげて、出来ることはやってもらう。出来ることまで取り上げて、出来ないことを増やさないであげて欲しいそうです。
また、認知症予防のためには高齢になった時にやることがあるかどうかが大きいといいます。
脳を使わなくなってしまうといけないので、何でもいいから楽しみを見つけましょう。
今日の結論は「認知症は恐れるよりも受け入れること。」
【今日の1曲】 案山子 / さだまさし
一美キャスターが復帰し、昨日に引き続き、たくさんの「おかえり」メッセージを頂戴したSAKIDORI!
今週もお聴きくださいまして、ありがとうございました!