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第782回:いつもとちがう新年度の風景
『ニュースオフサイド』新型コロナウイルス 感染拡大の中、今日から新年度が始まりました。トヨタ自動車やSONYなど大手企業が入社式をとりやめ、社長のメッセージをインターネットで配信するという、例年とは大きく異なるスタートとなっています。▼東京都庁も新規採用職員が一堂に会する式典を見送り、小池知事がビデオ中継で訓示を行いました。▼都庁の庁議も庁舎内のテレビで。中央省庁でも大臣の訓示をビデオで、新人職員の研修はオンラインで実施。入省式の規模を縮小した文部科学省について、西村志野記者に伝えてもらいました。例年であれば、幹部が一人一人に辞令を手渡すところ、今年は大勢で集まるのを防ぐため、代表者一人に絞って行い、記者の取材も少人数に制限。しっかりとした新型コロナウイルス対策のもと、行われたということです。京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授 宮沢孝幸さんは、Twitterで学者らしからぬ言葉で警鐘を鳴らし注目されています。どういう思いから来た呟きなのか伺いました。「休校措置が解除されて急激に国民の警戒度が弱まったのを何とかしないといけないと思ったから。Facebookやブロードキャスティングを使って警鐘を鳴らしてもなかなか広まらず、頭に来て、夜中に乱暴な口調で投稿して寝てしまった。そしたら、皆さんが良いと言ってくれたりバズっていった。」のだそうです。「老いも若きも関係ない。お酒の場に行くのをやめる。カラオケやアミューズメントの場に集まらないで。」と呼びかけました。宮沢さんには、明日もお話を伺う予定です。
感染者が急増しているアメリカ。ワシントン在住のジャーナリストの武内麻由美さんによると、感染防止のガイドラインを国民が守ったとしても4月中旬には毎日2000人。全米で10万人、最悪で24万人が亡くなるという予測。秋には第二波の恐れも。感染拡大、医療スタッフが足りないなどの現場の悪化が懸念される中、粛々と過ごしているということでした。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』では、今日から変わる制度を特集。暮らしに関するどのような制度が変わるのか、細木美知代記者にまとめてもらいました。今日から変わる主な制度
<働き方>
・「同一労働同一賃金」を大企業に適用 ・「残業時間の上限規制」を中小企業にも適用
<子育て>
・親による体罰を禁止する児童虐待防止法の改正
<教育>
・私立高校の実質無償化 ・小学校で英語が必修科目に
<その他>
・電力会社に「発電・小売り」の部門と「送配電」の部門を分社化することを義務付ける「発送電分離」スタートこの他には、改正健康増進法の全面施行があります。宿泊施設を除く、すべての施設や公共交通機関が、原則として屋内禁煙。全面施行を受けて、飲食店はどのような対応をとっているのか?全面禁煙になった日本橋にある老舗洋食店「レストラン桂」店主、手塚清照さんにお話を伺いました。「夜はお酒をたしなみながらタバコを楽しむ方も多いので、来ていただけなくなるのではないかと心配はある」としながらも、年々店内でタバコを吸う人が少なくなってきていて、ルールやマナーをよく分かっている方も増えているのだそうです。世界で全面禁煙の動きが進む中、日本も足並み揃えるのは良いことだと前向きに捉えようとしていらっしゃいました。新型コロナウイルス感染拡大の影響も大きく、喫煙所を店内に作れない居酒屋さんやバー、悲鳴をあげている飲食店の現状もお話してくださいました。▼1番人気はメンチカツの「レストラン桂」そして香川県では、18歳未満の子供がゲームをする時間を制限する条例が今日から施行されます。スマートフォンを利用したオンラインゲームなどへの子供の依存を防ぐのが目的です。この条例の問題点を指摘されている大阪大学非常勤講師の井出草平さんは、行政が条例で決めることなのかということに一番違和感を覚えるとのこと。「夕飯の時にスマホをいじって家族との会話がないとか、ゲームばかりして勉強しないというレベルではないのが依存症。もう別の次元だ。コントロール不能で辞めたくてもやめられない。今回の条例では時間を制限しているが、依存症の治療や予防のためにはあまり効果は得られない。」それほど長く研究されてきたテーマではないインターネットやゲームの依存症ですが、すでに、プレイ時間と依存は関係ないということが分かっているそうです。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』今日は、「高校生ネット利用4時間超え」という内閣府の調査についてもお伝えしました。平日1日当たりの高校生の平均利用時間は18年度より31分増えて4時間8分。中学生は12分増の2時間56分、小学生は11分増の2時間9分だったということが分かりました。複数回答でネットの使い方を尋ねたところ、中学生は動画視聴が84.3%で最多。
「単純に長いからダメ!でなくて、使い方次第だということを学んで、うまく付き合って欲しい。」と真紀さん。▼報道スポーツセンターで『ニュースパレード』の準備の真っ最中!
コメンテーター 文筆家・古谷経衡さんの『今日のオピニオン』
テーマは「ゲームで育った私から」『きょうのナマチュウ』でも取り上げた香川県のゲーム規制条例について、あまり現場を知らない人が言っている「トンデモ論」的で愚策だと、古谷さんはプンプン怒っています。
「ゲーム敵視論」は昔からあって、ゆがんだ道徳観を声高に言う人は、身体性が伴ったスポーツとか外で泥んこになって遊ぶとかには何にも文句を言わない。結局、強者の理屈。エビデンスは全くない。
ゲームからアニメになる、漫画になる、ノベルスになる、劇場化されるという展開が当たり前で、ゲームというものは、もう一つで括れない時代になっています。
「展開がなかった80年代ならば分かるけど、時代遅れ!何でもやり過ぎはよくないとは思うけど、シムシティの総プレイ時間が2300時間の大人の僕もどっこい生きている。「〇〇は敵」っていう考え方は絶対間違っている。香川県の人は一回、とことんゲームをやり込んでみてほしい。やってみたら、ゲームを切断すれば世の中良くなるって回答にはならない。条例の撤廃・改廃をお願いしたい!」と訴えました。プチリニューアルした『SAKIDORIスポーツ』
高橋将市 アナウンサーが取り上げた「今日のキーパーソン」は 、新大関の朝乃山です。大相撲春場所後の25日に大関昇進を決めた朝乃山関。富山県出身力士としては、太刀山依頼、111年ぶりの大関誕生になりました。お電話を繋いだのは、相撲レポーターの横野レイコさん。横綱を期待できる大関の誕生ということで、どの部屋の親方も期待。性格は、おおらかでのほほんとしているが負けず嫌いなのだとか。春場所の前、負けられない場面での連勝からも窺い知ることが出来ます。横綱へ向け、右四つ・出足のあたりをさらに磨くことがポイントだと語ってくださいました。▼「僕が今から相撲取りになろうとしたら、どうしたら?」・・・・古谷さん、年齢制限でアウトでした。
『ニュースパレードアネックス』政府は今日、新型コロナウイルス感染症対策についての専門家会議を開きました。会議は10回目で、メンバーの一人は一昨日の記者会見で緊急事態宣言を出す時期にあるという見解を示しています。
国会から、奥山拓也キャップのレポートによると、参加者全員がマスクを着用しての専門家会議。国内の感染状況と今後の見通し、個々の都道府県がどの区分にいるのか具体的に対応できるようにという確認が行われました。また、まもなく新学期がスタートする学校の再開について、各自治体でガイドラインに基づいて判断をしてほしい、休校も選択肢の一つだなど議論が交わされたということです。安倍総理は、「緊急事態宣言を出す段階ではない」と明言。しかし、これを発令する場合の国会への報告はどうするのかなどは未だまとまっていません。政府はこのあと専門家会議を受け、25回目の感染症対策会議を行う予定です。
『SAKIDORIクリニック』本郷赤門前クリニック 院長で医学博士の吉田たかよし先生に、新型コロナウイルスの匂いと味を感じなくなる理由とセルフチェックの方法を教えていただきました。鼻の奥の嗅覚受容体というセンサーにウイルスが感染することで、機能が故障し、匂いが感じ取りにくくなるそうです。匂いが分からないせいで味覚にも問題が起きてしまうよう。セルフチェックとして、毎日飲むものの匂いの感じ方を覚えておきましょう。例えば味噌汁を毎日飲むという方は、飲む前に5秒間鼻に意識を集中させて香りを嗅ぎましょう。こうすることで、異変が起きた時に早期に気付くことが出来ます。
【今日の1曲】 Livin' On A Prayer / ボン・ジョヴィ -
今日から変わる制度
新年度がスタートしましたね。
細木美知代です。どうしてもコロナに意識がいってしまいますが、
今日から変わることが色々あります。
<働き方>
・「同一労働同一賃金」を大企業に適用
・「残業時間の上限規制」を中小企業にも適用
<子育て>
・親による体罰を禁止する児童虐待防止法の改正
<教育>
・私立高校の実質無償化
・小学校で英語が必修科目に
などなど。
そして、「改正健康増進法」の全面施行も大きな変化のひとつ。
住宅や宿泊施設を除く、ほぼすべての施設で
原則屋内禁煙になります。今日から全面禁煙となった飲食店で取材しました。
お邪魔したのは東京・日本橋の洋食店「レストラン桂」。
創業57年の老舗です。店主の手塚清照さんにお話しを伺いました。
「コロナの影響と全面禁煙で
飲食店の仲間たちからも辛い胸の内を聞く。
でも、支えあい、情報交換しながら今は頑張っていきたい」とおっしゃっていました。
レストラン桂でも夜の予約が全てキャンセルになったそうです。
人気メニューはメンチカツです。
お店には、ホールを支えるお母様の姿もありました。
アットホームな、とても素敵なお店でした。