今日は、4年前のリオデジャネイロパラリンピック で、ボッチャ団体日本代表を銀メダルに導いた監督・村上光輝さんにお電話でお話をお聴きしました。
1974年生まれ。福島県立石川養護学校の先生を経て、ボッチャ日本代表コーチ、監督となった経歴をお持ちの村上さん。
新型コロナウイルス感染拡大の中、地方に散らばっている日本代表の選手たちには、普段であればお互い遠征しあって合同練習をしていますが、「地元での個別練習を!」と呼びかけていらっしゃいます。
ただ、ボッチャの選手たちは、脳性まひ、筋ジストロフィーといった手足や体幹に重い障害があり、呼吸器の機能も弱く、感染すれば重症化するリスクも高いとのこと。
肺活量のメディカルチェックを見てみても、肺年齢が一番良い選手で40代。8割が80歳~100歳だといいます。一般の健常者と比べ、呼吸器の機能が弱いため、新型コロナウイルスに感染したらとても危険なのです。
2月28日のジャパンパラ競技大会も中止となりました。
選手の体の状態が第一で、リスクを冒して大会に出場させるべきではないと判断。
3月、4月に予定していた合宿も、医療関係者と相談してどうするかを決めようとしているところだそう。
都内の感染者が増え始め、今は都内の練習はとりやめ。ボッチャは、頭脳プレーと連携が重要な競技なので、テレビ電話で顔を見ながらミーティングをしたりしているとか。
東京パラリンピックが1年延期され、来年8月24日に開幕することについて、「国内の大会にピークに合わせていくのはこれまで難しいと思っていたのだが、準備期間が1年延びたことでさらに調整が出来そうだ」と前向きに捉えていらっしゃいました。