気になるニュースをサキドリする『ニュースオフサイド』、2本立てでお送りしました。
1つ目は、避難指示の一部解除となった福島県双葉町。
事故から9年という月日が経ちましたが、町民の方々はこの日をどのような思いで迎えたのか、ラジオ福島の森本庸平アナウンサーにお電話で伺いました。
帰還困難区域での解除は県内で初めてのこと。ポイントは、町民の方の居住はまだ想定されておらず、インフラを整えたのち、再来年の春頃から徐々に帰還に繋げたいとしているそうです。町民の方々から「帰れるものなら帰りたいけど・・・」「もうほかの場所に家を建てた人もいる。帰る人は少ないんじゃない?」「どうなるのか見たい」など、複雑な想いが聞かれました。
これから、大熊町、富岡町でも解除となっていきます。
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2つ目は、連日お伝えしている新型コロナウイルスをめぐる動きです。
東京都はきょうから、感染拡大防止のため、都営地下鉄大江戸線・都庁前駅の改札口付近に、利用客が乗車前に体温をチェックできる「駅ナカ検温コーナー」を設置しました。細木美知代記者が取材。
▼ブースは2つ。サッと立ち寄れますね!
▼係の方がいるわけではないのですが、カメラの前に立つだけ。2~3秒で計れます。
▼画面には、右上に数字で体温が、表面温度が色で表示されます。体調管理に活用してみてくださいね。
1日平均5000人ほどの人が訪れるという東京都庁でも、一般の来庁者を対象に検温の実施が行われるようになりました。
37.5度以上の体温があると入庁できません。
▼体に触れず体温が計れる体温計でチェックされるとのこと。
かわっては、西村志野記者のレポート。
臨時休校が始まりましたが、共働きなどで家庭での対応が困難な子どもたちを、各地の小学校で緊急受け入れしています。
そのうちの1つ、横浜市立六浦小学校2~3年生のクラスを取材。今日は、全校児童475人のうち、21人が登校していました。毎日、必ず体温や咳などの症状はないかの健康調査票を受け取った上で受け入れています。
▼マスクをして、なるべく離れて座って自習する生徒たち。
自分のテキストや学校から出されたプリントをしたり、1人でかるたをしたり、晴れていれば校庭で縄跳びをしたり・・・・近くで見守る先生方も「寂しそうに見える」とお話してくださいました。
▼黒板には注意事項が。
新型コロナウイルスをめぐるアメリカの動きと、アメリカ大統領選挙の候補者指名争い、スーパーチューズデー の速報をお伝えした『きょうのナマチュウ』
アメリカのトランプ大統領は、日本円にして9000億円を超える緊急対策を実施する考えを示しています。また、東京オリンピック開催について「安倍総理大臣に判断を任せる」と述べました。
そして、アメリカ大統領選挙の候補者指名争いは、14の州で予備選挙などが行われるスーパーチューズデーを迎えました。民主党の代議員3900人あまりのうち、3分の1が決まります。
この時間は、先日、ニューヨークへと自ら旅立ち、肌感覚で大統領選を控えるアメリカを取材した清水克彦デスクが、現地の声を紹介しながら解説。
まずは、ワシントン在住のジャーナリスト 武内麻由美さんに現状を伝えてもらいました。
サンダース上院議員とバイデン前副大統領、2強の一騎打ちとなりました。
代議員の人数が最も多いカリフォルニアでサンダース上院議員の勝利が確実と報道されていますが、テキサスでは勢いに乗るバイデン前副大統領と接戦とのことです。
ニューヨークからは、フリーアナウンサーの早川茉希さん。
アメリカ同時多発テロの翌年から市長を務めたブルームバーグ氏。テロ以降のニューヨークを立て直したと評価する声と、女性へのセクハラ疑惑や市長時代に導入した政策が人種差別的だと批判する声、2つに分かれています。
いち早く、スーパーチューズデーに合わせたキャンペーンをしてきたブルームバーグ氏には注目が集まっていることは確かなようです。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターから『ニュースパレード』でお伝えする主な項目をいち早くチェック!
今日は 「米子医療生協が職員のトイレットペーパー品薄のデマ投稿を謝罪」というニュースを取り上げました。
組合の職員は個人のツイッターに「次は、トイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄になります」「事前に購入しておいた方が良いですね」などと投稿。「人から聞いたことをそのままSNSに上げてしまった。大変迷惑をかけた」と事実を認めたということです。
トイレットペーパーに関しては主にSNS上で「マスクと原料は同じ」「中国製の輸入ができず品切れになる」などのデマも拡散されています。ファクトチェックの重要性を感じざるを得ません。
コメンテーター 文筆家・古谷経衡さんの『今日のオピニオン』
テーマは「スペイン風邪、100年目の教訓」
当時の日本の総人口約5600万人のうち、45万人が死亡したスペイン風邪の時はどう乗り越えたのか、資料代に1万2千円をかけて勉強・研究した古谷さんが解説してくださいました。
実はこの時代の光学顕微鏡では、スペイン風邪の病原体である「H1N1型のウイルス」は見ることが出来なかったそうです。そのため、細菌のせいだと考えられていましたが、対処は今とほぼ同じ。マスクをして、人混みを避け、手洗いうがいを徹底する。学校の休校も実施されていたといいます。
注目すべきは、当時のデマ。
「ネズミを焼いて粉末にして飲めば治る」「神仏に祈祷する」などなど、護符を取りに行くため電車が満員になる事態も起きていました。
その後、人々が抗体を持つようになって、自然と終息へ。
古谷さんはこれらを教訓に、「結局100年前から人間はあんまり進歩していない。ただ、人間の心は進歩していなくても、医療や技術は進歩している。デマなどに惑わされないで!」と語り下ろしました。
『SAKIDORIスポーツ』
担当は高橋将市アナウンサー!
「いったいどうなる!? 大相撲春場所」と題して、このコーナーではお馴染みの相撲レポーター 横野レイコさんにお電話を繋いでお送りしました。
今月8日が初日の大相撲春場所。史上初の無観客で開催されることが1日の臨時理事会で決定。感染者が出た場合は場所の打ち切りも示唆されている異例の状況下です。
横野さんも「最初からやめてしまった方がもしかしたら簡単だったかもしれない。場所前のムードも非常にピリピリしている。移動も公共交通機関を使わないなどの対応をしている。声援を受けて、後押しされるものだから、力士の気持ちの高め方も難しいだろう。いつもの場所よりは、声援が少ない状況で、大関とりの朝乃山関はモチベーションを上げて、頑張ってほしい。」と語ってくださいました。
『ニュースパレードアネックス』
栗原心愛さん(当時10歳)を虐待し死なせたとして、傷害致死の罪などに問われた父親の勇一郎被告の裁判員裁判が、今日も千葉地裁で開かれ、午後からは、勇一郎被告本人への質問が行われました。
裁判を傍聴した岡田紀子記者のレポートによると、7時間に及んだ裁判で、まずは精神科医が証言台に立ち、当時の心愛さんの心理状況について質問に答えました。
2月21日以来の勇一郎被告の発言では、妻との出会い・心愛さんが生まれた時から順を追って質問がされていき、家族での暮らしぶりに関しては喜怒哀楽を見せながら答えていたそうですが、虐待の場面に関しては「やっていない・していない・覚えていない」と完全否定に徹していたということです。
本郷赤門前クリニック院長で医学博士 吉田たかよし先生の『SAKIDORIクリニック』
新型コロナウイルス、子どもと大人の感染の違いについて。
子どもの頃に普通のコロナウイルスに感染していれば、大人になって感染しても免疫を獲得しているので微熱程度で済んでしまうそう。
新たに免疫を獲得する力は子どもが高く、大人は年齢とともに低下。初めての感染に限れば、大人のほうが重症化しやすいのです。
遊ぶのも勉強するのも、特定の友達3~4人に固定、ママ友同士で体温を情報共有、閉鎖空間でなければ公園で遊ぶのもオススメ!
【今日の1曲】 ロビンソン / スピッツ