今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
新型コロナウイルス感染拡大、私たちの暮らしや経済にどこまで影響を及ぼすのか?
身近な経済への影響をまとめてお伝えしました。
まずは居酒屋など飲食店が立ち並ぶ新橋から、西村志野記者のレポートです。
夕方の営業に向けて準備をする中、お店の方々にお話を聞きました。
3月は混むシーズンのはずが、おおよそ3~5割減。キャンセルも相次いでいるといいます。「ただただ、お店を開けているだけ。」という寂しいお話や、常連さんが「大変だね」と足を運んでくれたというエピソードも。
つづいて、深刻な旅行業界。国内バスツアーを主催している株式会社「四季の旅」予約センター長の渡辺東雲さんのお話では、2月26日~3月13日までの全ツアーを中止し、前年度の110%から40%に激減したとか。
2月に入ってから、「どのような対策をしているのか」、「海外からの(中国人)ツアー参加者がいるのか」などの問い合わせが増えたということです。
各観光地もお客様が少なくて悩んでいるので、終息後、皆さんに魅力的なツアーを企画できるように準備をしていると語ってくださいました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 景気循環研究所のシニアエコノミスト 宮嵜浩さんによると、インバウンドだけでなく製造業、イベント中止や過度な自粛で経済の落ち込みは深刻に。もともとゼロ成長を予想していた1~3月期のGDPは、マイナス成長との見方。
また、政府の様々な経済施策はやってみないと分からないが、手元にどんなに資金があったとしても、新型コロナウイルス終息でマインドが回復しない限りは厳しいとのことです。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』で取り上げたのは2つ。
1つ目は、東京オリンピック・聖火リレーの課題についてです。
今日行われた外国特派員協会での記者会見を、田中正史記者が取材しました。
海外メディアも多く、注目度の高さを伺える今回の会見は、福島県楢葉町と広野町にまたがる聖火リレールート沿いの放射性ホットスポットに関するもの。
登壇した市民放射能監視センター「ちくりん舎」副理事長の青木一政さんは、浜通り付近で69ヶ所以上を計測し、コースのうち62%が除染が必要なレベルだということや、飯舘村のルート付近はホットスポットもあり、一般の7倍を超える数値だと訴えました。
中村順さん(ふくいち周辺環境放射線モニタリングプロジェクト共同代表)も、「復興五輪で安全安心を示すものだと思ったが、測定したら違った。除染は不十分。」とし、飯舘村の村民の伊藤さんは「飯舘村も3000~4000億をかけて除染したが、未だに数値の高い場所が点在している。(聖火ランナーや観客へは)それほど影響は多くないだろうが、村内の状況は劣悪だ。」と語ったということでした。
2つ目、アメリカ大統領選挙・候補者指名争いについて。
清水デスク曰く「3分の1の動向が決まる大きなヤマ場」であるスーパーチューズデー、日本時間の今夜、各州で投票がスタートします。
民主党はここまでサンダース上院議員が優勢かのように見えますが、数で言うとそこまで差は開いていません。日本円にして40億円をつぎ込んでいるブルームバーグ氏、撤退を表明したブティジェッジ氏とクロブシャー上院議員が支持を表明したバイデン前副大統領が、今後、テキサス・テネシー・ノースカロライナなどの共和党が強い地域で浸透するのではないかと語りました。
報道スポーツセンターからお送りしている石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
『ニュースパレード』でお伝えする主な項目をいち早くチェック!
今日は、あおり運転 厳罰化含む、道交法改正案閣議決定についてもお伝えしました。
改正案によると、高速道路上で他の車を止めたり、あおり運転によって衝突事故を起こしたりした場合は5年以下の懲役または100万円以下の罰金。違反したドライバーは1回の摘発で免許取り消し処分とします。
事故を起こさなくても、他の車の通行を妨害する目的で前方の車との距離を詰めたり急ブレーキをかけたりして交通の危険を生じさせた場合の罰則は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金。
コメンテーター 俳優の石田純一さんの『今日のオピニオン』
テーマは「まだ頭が固い!」
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、昨日から全国で臨時休校が始まりましたが、石田さんは、1月30日から対策本部は15回、専門家会議は3回開催されているのに、対応が遅すぎると指摘。
PCR検査も、韓国では1日平均して4万件なのに対し、日本ではおよそ900件にとどまり、厚労省が民間による試薬検査を事実上認めたのも2月中旬に入ってからでした。
最悪のことを想定するならば小中高の一斉休校だけでなく、中国のように電車などの交通機関や会社なども2週間止めるなど、専門家や色々な人の意見を聞いて、徹底的にやれる対策をやるべきだと語り下ろしました。
『SAKIDORIスポーツ』
長谷川太アナウンサーが取り上げたのは、ラグビーの2021年・秋に開幕予定の新リーグについて。
営利事業でないために、外部から資金を集めることが出来ない、となると課題は収益の上げ方です。
野球と違って、せいぜいやれても年間20試合というラグビー。ここでポイントになるのが、放映権!国内だけでなく、海外へも放映権を販売するというプランならば、日本のラグビーの注目度を世界から上げていくことへも繋がりますよね。
世界では複数の国にまたがってプロリーグを構成するのは珍しくありません。「日本の新リーグもゆくゆくは、サモアやトンガ、フィジーの参加が実現すれば・・・」など、夢の広がるお話でした。
斉藤一美 キャスターがフッカーで、長谷川太 アナウンサーがスタンドオフで、文化放送でもラグビーチーム、始めちゃいます!?
『ニュースパレードアネックス』
自民党の河井案里参議院議員が初当選した去年7月の選挙を巡る公職選挙法違反事件で、広島地検は案里氏と、夫の河井克行衆議院議員の秘書ら3人を逮捕。国会から奥山拓也記者に伝えてもらいました。
逮捕されたのは案里氏の公設第2秘書立道浩容疑者、克行氏の政策秘書高谷真介容疑者、参院選の選挙運動者だった無職脇雄吾容疑者。
東京の議員会館にある事務所の捜索、広島県内にある河井議員夫妻の事務所のほか、案里氏の男性秘書の自宅などを既に捜索しています。
秘書らの有罪が確定した場合、候補者本人が関与していなくても当選無効となる「連座制」が適用される可能性が出てきました。
【今日の1曲】 吐息でネット / 南野陽子