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第774回:地下鉄サリン事件から25年
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は「専門家会議が見解を発表」。
昨日、新型コロナウイルスに対する政府の専門家会議が開かれ、現状の分析と今後への提言をまとめました。これによると、国内の感染は一定程度抑えられているものの、一部地域で感染拡大が継続しており、大流行に繋がりかねないと現状を分析。引き続き、慎重な対応を求めるとしています。
この専門家会議は同時通訳ブースも設けられ、海外メディアからも注目の高さが伺えました。山本カオリ記者は、爆発的な感染拡大「オーバーシュート」と、外出が規制される「ロックダウン」、この2つをキーワードに改めて専門家会議を振り返り。そして、感染拡大傾向の地域、感染が収まってきた地域、まだ感染が確認されていない地域の3つの地域を分けて対応すべきという提言や、自粛が広がっている大規模イベントについては、密集・密室・密接を回避することが重要で、主催者側のリスク対策が今後も求められるといったポイントを解説してくれました。
他にも、医療機関や学校など、様々な場面で対応が求められますが、今回の会議を受け、知事の判断はどうしたらいいのか、元三重県知事で早稲田大学名誉教授の北川正恭さんにお話を伺いました。原則は法律に基づいて動くとし、自然災害の時と違い、対策の順序が決まっていないので知事の意志決定が重要となるそう。
大阪と兵庫の往来をできるだけ控えるよう呼びかけた吉村知事については「決断としてはいいが、兵庫側と打ち合わせができていなかったのが問題」とコメント。北海道の鈴木知事については「緊急事態宣言は、道民の命を守るための覚悟を感じた」と評価しました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は「地下鉄サリン事件から25年。終わることのない闘い」。
1995年3月20日に行った地下鉄サリン事件から今日で25年。時が経っても、被害者遺族、後遺症に苦しむ方々もいらっしゃいます。昨日は新たにサリン中毒による低酸素脳症で浅川幸子さんが10日に亡くなったことが報告され、事件の犠牲を大きさを改めて実感することとなりました。
しかし、渋谷で若者に取材した細木美知代記者によると、事件の後に生まれた10代、20代の人たちは、事件をほとんど知らないという方が多く、風化の危機感を感じるインタビューでした。荻原さんも「今の教育は受験教育で、現代史は薄い。ちゃんと授業でやらないとわからない」と教育現場の問題点を指摘しました。
そうした状況を打破するために、公安調査庁ではある取り組みを行っています。それが、啓発動画の配信。公安調査庁の小堀達也課長によると「若い人がオウムについて知らない。そのため、正しく知ってほしいという思いから作った」ときっかけについて教えてくれ、さらに「今もオウムの勧誘はある。現在進行形の問題なのだと知ってほしい」と訴えました。SNSなどで一般の方に近づいて人間関係を深め、その後、別のイベントに誘われたが実は勧誘で......ということがあるそうです。
そして、佐々木瞳記者は、後継団体の拠点近くで生活する足立入谷地域オウム真理教対策住民協議会の会長、水上久志さんにお話を伺いました。
やはり地域住民を脅かす存在だとし、一番わからない人が近くにいることが一番怖いと心境を話してくれました。
地域には、このような赤い登り旗が立っています。
夫を事件で亡くした高橋シズヱさんも献花に訪れ、今後について胸の内を語ってくれました。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。
そして、今日は、新型コロナウイルスに対する世界各国の動きを紹介。感染者の増加が著しいイタリアの様子や、アメリカでは渡航警戒をレベル4に引き上げて渡航中止を勧告、カリフォルニア州では外出禁止になるなど、様々な措置が取られています。
荻原さんによると、イタリアは医療費の予算を削ってしまったのが今回あだになったとし、健康を保つものに対する予算確保の重要性を改めて再確認したとコメントしました。
経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「間違ってたの?アベノミクス」。
株価の下落が激しい現在ですが、今回はアベノミクスを振り返り。デフレ脱却を最優先課題として掲げたアベノミクスですが、7年たった今でも脱却できていないということは「失敗だよね」ときっぱり。
アベノミクスによる金融緩和は日銀の当座預金を増やしただけだったという結果と、アベノミクス後、日銀が大手企業の株を買い支えている現状を伝え、「海外から見たら日本は大丈夫なのか? と思う。これまで安全資産は円と言われてきたのに通貨の信頼が薄れる」と危機感を表し、アベノミクスは失敗だったと改めて訴えました。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。
取り上げたのは、「東京オリンピックの聖火」について。ギリシャから空輸され、今朝、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着しました。到着式が行われましたが、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小。式に参加した男子柔道の野村忠弘さんと女子レスリングの吉田沙保里さんは「ギリシャで引継ぎ式をやる予定でしたが、こういう形でも種火のランタンを受け取れてうれしい」、「大変な時期だけど、元気や希望を届けたい」と語りました。
また、聖火リレーの公式アンバサダーを務める石原さとみさんも「リレーはひとりひとりが主役。走るその日まで後悔なく取り組みたい」と想いを届けました。
聖火リレーは26日から福島のJヴィレッジを出発します!
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
今日は、新たに生まれ変わるJR山手線の2つの駅舎を岡田紀子記者が伝えてくれました。
まずは、上野駅公園口の駅舎。全面がガラス張りで、来月21日からは展望テラスやスイーツのカフェなどがオープンします!
そして、都内最古の木造駅舎・原宿駅もリニューアル!
右が以前の木造駅舎、左に見えるのが新しい駅舎です! 全く別の姿に生まれ変わりました。
スタイリッシュなガラス張りの駅舎で、ホーム内も混雑が解消されるようにと考えられています。しかし、長年親しんだ木造駅舎が今後解体されるということで、惜しむ声も聞かれました。
『世の中SAKIDORI』は、ビジネスサキドリ。
今日は、ニュースサイト「nippon.com」の編集局長、谷定文さんに、「日本の未来~少子高齢化の行方」というテーマで伺いました。
今年は国勢調査が始まって100年。少子高齢化のスピードはすさまじく、これから5年間は毎月約40万人が減っていくと言われてます。反面、出生率は1.42という数値から今後は減り続けると考えられます。その結果、財政困難や都市への人口流入、首都圏での介護難民などが起こるだろうと予想。また、高齢者が増えることで、政治も高齢者に有利な政策ばかりを打ち出すシルバー民主主義についても解説してくれました。
人口が減れば、首都圏の混雑が緩和されるのでは...というプラスもありますが、それ以上に大変な未来もあります。時代の変化に合わせて経済社会の構造を変えていく必要があるとお話してくれました。
【今日の1曲】 若き獅子たち / 西城秀樹
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!
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地下鉄サリン事件 足立区入谷からお送りしました!
はじめまして、佐々木瞳です。
今日から、主に金曜日に取材・中継レポートをさせて頂きます!
宜しくお願い致します。
今日は、オウム真理教 地下鉄サリン事件から25年-。
オウム真理教の後継団体「アレフ」の退去を求める活動を行っている足立入谷地域オウム真理教対策住民協議会の会長の水上久志さんへのインタビューと、「アレフ」が拠点を置く東京都足立区入谷の施設前からレポートをお送りしました。
現地にいって、まず目に入ったのは施設近くにある公園の脇に何本も立っている赤いのぼり旗。
旗には
「私たちのまちにはオウムはいらない。
オウム(アレフ)断固反対」
という文字が。
水上さんに伺ったところ、断固反対!この強い意志を伝え続けるために2年に1回、新しいものに変えているとのことです。
確かに、もし古くなった旗が立っていたら、過去のこととして捉えられてしまう可能性もあると思います。「少しでもこの町の現状を知ってほしい」という想いを感じました。
そして、水上さんの口からは、
「アレフの施設ができて住みづらい町になった」
「小中学校の生徒数も減った」
という苦しい現実が。地下鉄サリン事件から25年、アレフが入谷に施設を構えてから10年ほどたった今も不安を多く抱えていること、戦わなければならない現状があることを今回の取材を通して知りました。
現在も月1回30人の報告会や年1,2回の200人規模のデモや大規模集会を行っているそうです。(今週土曜日も開催予定でしたが、コロナの影響で5月9日に延期)なかなか変わらない現実の中でモヤモヤした気持ちを抱え、また参加者の高齢化も進み人数も縮小していますが、風化させない為に、また町の平穏を取り戻すためにも続ける意思を話してくださいました。
25年たった今でも解決されていない問題があることを私たち1人1人が決して忘れてはいけないと思います。
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こんにちは!
西川あやのです!
今日は、新型コロナウイルス対策の専門家会議
25年前の今日発生した地下鉄サリン事件
新型コロナウイルスに対する海外の対応
聖火リレー
日本の少子高齢化
上野駅・原宿駅の新駅舎などについて取り上げました!
だいぶ春めいてきましたね。
引き続き自分に出来ることを続けます。