
すでに東京パラリンピック出場が内定していて、今度の東京大会で6度目のパラリンピック出場となる、パラ陸上・走り高跳びの義足ジャンパー、鈴木徹さんにお電話を繋ぎました。
現在39歳、高校卒業直前の自動車事故により、右脚ひざ下11センチを残して切断します。元々ハンドボールの選手だった鈴木さん。もちろんハンドボールでの復帰も考えたそうですが、やってみたら前の動きは可能でも、横などディフェンスの動きが義足では難しいことが分かったのだそうです。
リハビリがきっかけで、走り幅跳びを始め、わずか3ヵ月でシドニーパラリンピックの大会参加基準の1m73cmをクリア!!「『背面飛び』という飛び方はすごく怖いけれど、中学までに会得。実は、中学時代に走り高跳びで178センチの記録を出したことがある。やればやるほど、もっと良い記録が出るかも!というワクワクがあった」といいます。
鈴木さんはシドニーとアテネで6位、北京で5位、ロンドンとリオで4位と、過去5大会のパラリンピックでは、あと一歩のところで涙を飲んできました。ご自身の中で、もっと早くメダルを獲りたいという気持ちはあったものの、逆にここまでやってこられたのはメダルが欲しいという気持ちがあったからこそと語ってくださいました。
昨年、19年ぶりに海外製の義足から日本製の義足に変更。「もう少しこうだったらいいのになぁ。」という鈴木さんの細かな希望を日本メーカーさんが実現。つま先を3センチ伸ばして改良したことで、高跳びで大事な踏切が良い感じになったそうです。
会心のジャンプはというと、3年前のロンドン世界パラでのノータッチジャンプ(バーに全く触らずに飛ぶこと)。東京パラリンピックでの、鈴木さんの会心のジャンプに期待です!
こんばんは、竹田有里です。
新型コロナウイルスの影響は、私たちの暮らしにも大きな影を落とし始めています。
3月、4月は飲食店にとって歓送迎会などで掻き入れ時ですが、会合を自粛する動きが広がり、
飲食店では予約のキャンセルが相次ぎ、経営に大きな影響が出ています。
奈良で披露宴の会場やレストランを経営する友人も、挙式の延期や奈良への観光客激減で、経営が大変とのこと...
団体で行きたくても感染防止のため行けないのが現状...歯痒い...
旅行業界も大打撃。お話をお伺いしたバスツアー会社「四季の旅」では、2月24日以降は前年比40%まで落ち込んだと言います。
またHISでは、今年10月期通期の純損益が11億円の赤字になる見通しと発表しました。
さらに大手百貨店各社も軒並み免税売上高が落ち込み、
松屋銀座では、2月の売上高は前年比32.4%減、免税売上高は70%減となっています。
お電話でお話を伺った三菱UFJモルガンスタンレー証券景気循環研究所 宮嵜浩さんは「インバウンドだけでなく製造業にも影響が広がっている。増税の影響で当初より今年1月ー3月期のGDPはゼロ成長と見込んでいたが、コロナウイルスの影響で特に2−3月期はマイナス成長になるとみている」と指摘していました。
こうした経済活動がマヒ状態となり、株価も暴落が止まりません。
リーマン・ショックよりも酷い状況になるとも言われていますが、感染拡大が長期化すれば、
リストラや破綻ラッシュが起こる恐れもあるかもしれません...防ぐためにも、政府には、しっかり感染がこれ以上拡がらないよう是が非でも、対策を講じてもらいです。
明日のサブキャスターは、水谷加奈アナウンサーです!
お楽しみに〜
石森です。
この場をお借りして・・・
3月7日土曜日、夕方6時から放送させていただく報道特番
文化放送サタデープレミアム・シリーズ被災地の真実
『あれからどうしてた? ~作家、重松清が歩く山元町』のお知らせを。
サキドリのスタッフでもある4人で制作しています。
東日本大震災による津波で、637人が死亡した宮城県山元町。
この町を「流星ワゴン」「とんび」などで知られる直木賞作家の重松清さんと歩くのは
2017年以来、二度目になります。
(重松さん自身は地震発生後半年で現地を訪れました)
2017年に放送させていただいた特番では
大津波により防災無線を失い、
ほぼ全ての情報を絶たれたこの町で臨時災害エフエムを孤軍奮闘立ち上げた
元東北放送のアナウンサー高橋厚さんを中心に取材しました。
しかし、町の誰もが聴いていた、その「りんごラジオ」は、
報道特番がオンエアされてまもなく、惜しまれながら閉局します。
町のみんなの心をつないでいた「声」はもう聴けません。
あれから町は姿を変え
山元町の鉄道の駅や、町の中枢部、住宅街は内陸寄りに移動し、
ぴかぴかのコンパクトシティとなりました。
でも・・・沿岸部は。
いちごの大規模栽培が行われている地域はあるものの、今も荒野のよう。
震災から9年となる今年、
風景が変わり、人の暮らしが変わり、人の心も変化していく山元町を
家族や友達、失われた命の愛しさなどをテーマに小説を書いてきた重松清さんに
もう一度この町を歩き、皆さんと語りあっていただきたいと思いました。
山元町は頻繁にメディアで取り上げられてきた被災地ではありません。
震災発生当時もなかなかとりあげられませんでした。
ただ、山元町のように
注目されないまま静かに姿を変えていく被災地がこの国にはたくさんあります。
そういう地域こそ繰り返し取材し、
何が変わり、何が変わらないのか、追いかけ続けることが必要だと思っています。
今回出演していただいたのは
りんごラジオを立ちあげた高橋厚さん、真理子さんご夫妻のほか
◎用意されていたマニュアルにこだわらず、とっさの判断で生徒全員を津波から救った
中浜小学校の当時の校長先生、井上剛さん。
中浜小学校は「震災遺構」として保存されることが決まり
今補強工事が行われています。
井上さんは退職後、教訓を語り継ぐ「語り部」になる道を選びました。
◎津波で行方不明になった当時27歳の娘さん「真希さん」を
ずっと探し続けてきた大久保三夫さん、恵子さんご夫妻。
去年8月になって真希さんの骨の一部が漁師さんによって発見されました。
今年の3月11日は、
初めて「一緒に」過ごせます。
とてもとても悲しい出来事でしたが
それでも9年近く探し続けて「やっと会えた、そばにいられる」ということが
このご夫妻にとってどういうことなのか。
まずはこの画像の表情をご覧ください。そしてオンエアでその言葉を受けとめてください。
◎震災当時は小学生で、2017年の特番のときには中学1年だった少女
斉藤百華さん。以前の取材時には「お医者さんになりたい」と話していましたが
変わりゆく町の姿を見続けて「夢のかたち」が変わりました。
今は高校1年生。再開した常磐線で仙台まで通学しています。
幼いころ震災を体験し、復旧復興の過程の過程の中で育ってきた世代は何を思うのか。肉声でお聴きください。
このように
取材した全てのかたが、2017年には想像できなかった今を生きています。
「声」だからわかる「心のニュアンス」をお感じになってください。
また、「言葉」以外にも聞きどころがあります。
「海から吹いてくる強い風の音」
「ひっきりなしに通り過ぎる工事のトラックの走行音」
「最愛の娘を失った夫婦が
慰霊碑の前で『娘と一緒に』飲み続けた缶コーヒーの空き缶の音」
その生々しい音は、映像以上に心に迫ります。
今度の土曜日、夕方6時からおよそ1時間。
重松さんと山元町の人々の会話に
あなたも加わっているような気持ちでお聴きいただければと思います。
◎文化放送公式サイト
http://www.joqr.co.jp/article/detail/post_270.php
◎ラジコで聴く方はこちら
http://radiko.jp/#!/ts/QRR/20200307180000
文化放送サタデープレミアム
『シリーズ被災地の真実
あれからどうしてた? ~作家、重松清が歩く山元町』
3月7日(土) 18:00-18:57