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第754回:スペシャルコメンテーター山本一力さんを迎えて
スペシャルウィークは、いよいよ最終日。
今日のSAKIDORI!は、コメンテーターの荻原博子さんとスペシャルコメンテーター 直木賞作家の山本一力さんでお届け! とても落ち着いたいい声で様々なニュースに斬り込んでくださいました!
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、「船内待機から施設待機へ 残された人の心のケア」。
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の下船が始まって3日目。陰性だった方々が続々と帰路につく一方、濃厚接触者と乗員は船内から国が用意した施設に隔離する方針が打ち出されました。感染の広がりの他に、精神的ダメージが懸念される現状と今後どのような心のケアが必要になるのかサキドリしました。
DPAT(災害派遣精神医療チーム)の一員として船内で医療体制をつくった前橋市の赤城病院・関口秀文院長からお話を伺いました。関口院長がまず初めに行ったことは、3千人以上いる船内ひとりずつ話聞くのは効率が悪いため、そのために漏れてケアができなくなる人々の救出でした。そのためには、元々のシステムを伝え、乗員との連携を持つことが何より大切だったといいます。しかし、国内と勝手が違い、イギリス領であること、船内の人とのコミュニケーションが英語であることなどは作業を困難にさせたとおっしゃっていました。
そして、新型コロナウイルスの影響でイベントの自粛が相次いでいます。細木美知代記者は、Jリーグが開幕する平塚からレポート!
会場には開幕を待っていたサポーターの方々がたくさん集まっていました!
「コロナを追い出すくらい熱い応援します!」と意気込みもバッチリです。
会場での感染予防対策ですが、運営者は全員マスク、消毒液の設置、医師の常駐、ファンサービスの自粛といったことが行われていました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、「野田市女児虐待死事件、きょう、父親の初公判」。
去年1月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さんが虐待死した事件で傷害致死などの罪に問われている父親・勇一郎被告の初公判が千葉地方裁判所で開かれました。裁判を傍聴している吉田涙子記者が裁判の様子をレポート。被告は冒頭で泣きながら「謝ることしかできません。ごめんなさい」と謝罪の言葉を口にしていましたが、犯行については「しつけだった」といい、起訴内容の一部を否認しました。また、裁判では証拠として被告が110番した時の音声や、写真、動画などが公開されたそうです。
山本さんは、「子どもは国の宝であり、(被告のことは)信用ならない!」と強く非難しました。
竹田有里記者は、江戸川区に4月からオープンする児童相談所「はあとポートへ」。新小岩駅から徒歩20分ほどの住宅街に位置し、白やベージュを基調とした温かみのある建物となっています。学校や保健所と連携し、児童福祉士や弁護士も常駐しており手厚いサポートを受けることができます。
お話を伺ったのは、江戸川区子ども家庭部 児童相談所 開設準備担当課 課長の木村浩之さんです。
木村さん曰く、過去の児童死亡事件を受け、当時検証したところやはり連携がとれていないことが問題だったそう。はあとポートは区民から名前も募集し、もっと開かれたものにしたいという想いから1階部分は相談がなくても気軽に来られる交流スペースにしたということでした。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀記者が担当。
今日は、毎回被災地応援プレゼントの最終日。去年、台風15号と台風19号で被害を受けた、千葉県富津市から新富津漁業協会組合 理事の平野勝也さんにお話を伺いました。 プレゼントは「江戸前海苔」5帖をセットにして3名様でした!
スペシャルコメンテーター 直木賞作家の山本一力さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「男気」。
新型コロナウイルスのニュースを受けて、横浜の中華街の客足が8割減ったというニュースを取り上げ、日本中で起きている自粛ムードに流されるだけでなく、「それなら自分が行って助けてやろう」と予防しながらも動くことが大切でそれが男気だとお話してくれました。
『SAKIDORIスポーツ』、今日は、長麻未アナウンサーが担当。
今日取り上げたは、3人制バスケットボール「3 X 3」。今週、東京オリンピックに向けて、男子日本代表チームの第5次強化合宿が行われました。代表候補メンバーは11月から変更はありませんが、キャリアの長い落合知也選手や小松昌弘選手など、去年のワールドカップに出た選手が引っ張っていくことになりそうです。落合選手は「一番経験しているので、こういうときはこう活きるとかチームメイトに共有している。それが自分の使命」とお話してくれ、目標は「金メダル」と語ってくれました。
普段は、金融機関で働いているサラリーマンプレイヤーの小松選手は、「普段仕事で色んな人と会うので、そのコミュニケーション能力を生かしたい」とお話してくれました。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。今日は、岡田紀子記者が担当。
東京オリンピック・パラリンピックに日本選手団が着用する公式スポーツウェアが発表され、その記者発表の模様を伝えてくれました。
カラーは「サンライズレッド」! 赤とオレンジの中間ですが、赤の方が強い印象です。
暑さ対策のため、生地の通気性などもこだわっており、パラスポーツ選手がすぐに着脱できるように工夫もされています。選手たちも新たなウェアを身に着け、約5ヶ月後から始まる本番に気合いが入る様子でした!
『世の中SAKIDORI』は、ビジネスサキドリ。
今日は、時代の最先端を行く方にお話を伺う「一美が訊く」。元NHKアナウンサーでフリージャーナリストの堀潤さんです。
今回は、3月7日からポレポレ東中野ほか、全国の映画館で順次公開される映画「わたしは分断を許さない」についてお話を伺いました。
監督のみならず、撮影、編集、ナレーションまで担当したという力の入った今作、「アナウンサーとしてスタートしたけど、元々やりたかったことはジャーナリストでは?」という質問に対して、「メディアは自分で取材して自分でしゃべるものだと思っていたが入ってみたら分業で、危険な地域への取材は会社員だと入りづらかった」となかなか自分の目で現場を見られない苦しみをお話してくれました。
そして、東京入国管理局の外観を撮影するためにたまたま訪れたときに知った「収容施設」の存在。申請が通らなかった外国人が収容されていて、「助けて!」という声も聞こえたそう。品川という都心でこのようなことが起こっているという現実に驚きを隠せなかったといいます。「知らない」というだけで、分断を生む側にたってしまう恐怖に訴えかけるべくこの映画は作られました。国が、企業が、他の人が・・・ではなく、自分が何をしたらいいのか、ニュースに対してそんな関わり方ができたらとお話してくれました。
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!