今、動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
新型コロナウイルスの感染拡大によって、チャーター機第1便で帰国し、勝浦のホテルなどに滞在していた197人が昨夜から今朝にかけて、順次、帰宅の途につきました。
今朝、「勝浦ホテル三日月」前で、帰宅の途につく様子を取材したのは、吉田涙子記者。
4台のバスの出発を見送るために、横なぐりの風雨のなか、100人くらいの方がホテル前に集まっていたといいます。
手には、皆さん、思い思いのパネルを掲げて。
沿道の皆さんが大きくバスに手を振ると、バスのカーテンの隙間からも帰国者の方が手を振るのが見えたそうです。
▼昨日の放送でお伝えした、竹灯籠を行った方にも、まわってみた涙子記者。上を見上げると、窓には、帰国者の方が書いた「感謝」の文字が。
今日は第2便の帰国者の検査結果が判明し、感染が確認されなければ同様に帰宅できる見通しです。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、今日新たに44人の感染が確認されました。
クルーズ船が停泊している横浜港・大黒ふ頭には、西村志野記者。
今日も、大量の物資が積み込まれたクルーズ船のデッキではマスク姿で歩く人たちが。
感染が拡大していることを受け、当初予定していた19日よりも前に、長期間の乗船で持病を悪化させないようにするため、高齢者を下船させる見通しとなりました。
80歳以上の高齢者で持病を持っている人を検査、「陰性」という判定が出た方から、明日以降、下船が始まるようです。
WHO元西太平洋地域事務局長でSARSの対応にあたった経験がある、地域医療機能推進機構の尾身茂理事長が日本記者クラブで開いた会見を、取材中の細木美知代記者に伝えてもらいました。
尾身さんは、新型コロナウイルスの対策について、「今日の時点で分かっていることを国民にきちんと明らかにすること。空気感染の可能性は極めて低く、飛沫や接触での感染。無症状の人もいるため、すべての感染ルートが追跡できているわけではない。軽症の人からすでに感染が広まっていると見た方がいいだろう。
今は感染の「早期」だと判断すべきで、この時期の対策の目的『死亡者の数を最小限にする』ということが重要になってくる。一部の人が重症化しかねないので、ここに集中しよう。発熱・せき・息苦しいなどは肺炎の黄色信号になるので、渡航歴などはなくても受診!」との見解をお話しくださったということでした。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』は国会2本立て。
まず1つ目、衆議院予算委員会で立憲民主党・辻元清美衆議院議員の質疑がきっかけで安倍総理大臣がヤジを飛ばしたことをめぐり、混乱が続く国会からのレポートです。
国会はどのような状況になっているのか?
山本カオリ記者によると、野党は謝罪撤回を求め、懲罰動議を出すと息巻いていましたが、リミットである11時59分に「17日の集中審議で、辻元議員に謝罪をするという確約」で着地。
総理がどういう風に発言するのか?謝罪するのか?与野党で合意した文章を読み上げるようですが、もしかしたらもう一波乱も!?
もし懲罰動議が出されていたら「バカヤロー解散」の吉田茂内閣時代から66年ぶりのことになるところでした。
しかしながら、これまでも幾度となく、今回のヤジと同じようなことで謝罪をしている安倍総理。
総理として品格が問われていることを総理自身がきちんと理解しないと、またやる可能性はあるでしょう。
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そして2つ目、IR汚職事件で収賄の罪で起訴された秋元司被告・保釈を受け、今日の動向について山本記者に伝えてもらいました。
今日国会に秋元被告は来ていませんでした。
記者のぶらさがりに対応するという話もあがっていましたが、離党した自民党サイドから「当分欠席するように」と連絡があったとか。
疑惑の4人の議員と接触しないようにという配慮も働いている模様です。
証人喚問を開くのは簡単ではありませんが、世論がどういう声を上げるのかを見て、対応を変えるのかもしれないということでした。
報道スポーツセンターからお送りしている石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
今日は、「国内最大の日本酒イベント にいがた酒の陣、飲み放題ではなく回数券方式に」という話題も取り上げました。
「にいがた酒の陣2020」が3月14、15日の2日間、新潟市の朱鷺メッセをメイン会場に開かれます。新潟の地酒の魅力を多くの人に体験してもらおうと新潟県酒造組合が2004年から開催してきたイベントです。
ただ、これまで、飲み放題なのをいいことに飲み過ぎて救急搬送される方も・・・。今年は、20枚つづりの回数券方式となりました。
かなりお得に美味しい日本酒が楽しめるのは嬉しい話ですが、こういうイベントは立ちながらなので、酔いやすいですし、イベント本来の姿からただ飲みたい人が集まるだけのイベントになっていってしまっているのは残念ですよね。
▼真紀さんのふるさと・秋田も、お茶代わりに日本酒を楽しむ文化があるそうです!
コメンテーター 精神科医で映画監督の和田秀樹さんが語り下ろした『今日のオピニオン』 テーマは「奥さんに先立たれた後の心のケア」
野村克也さん死去を受け、巷で言われていた、奥様の沙知代さんを亡くされてからやつれてしまったという話を、精神科医の目線で分析しました。「死因が虚血性心不全と書かれていたので、あまり食事を摂らずに、寝る前にお酒を呑んでいたんじゃないかな?」と推定。年をとると、心と体の繋がりが強くなるそうで、うつ病になっていたかもしれないといいます。
女性の場合は、年齢を重ねるにつれ男性ホルモンが強くなり、夫を先に亡くしても元気な人が多い一方で、男性は逆の人が多いのだとか。
「高齢で奥さんに先立たれて、「食欲ない」「眠れない」は、うつ病だととられず、「落ち込んで当たり前だ」と片付けられてしまって病院にかからない。
高齢なほど、人が考えているよりも、精神薬がよく効く。それが意外に知られていないことが問題。ちゃんと睡眠がとれているか、食欲はなくなっていないか、周りの人がそういう兆候を見つけて、病院に連れて行ってあげてほしい。メンタルヘルスが良くないと、免疫力が低下し、病気になる。」と語りました。
『SAKIDORIスポーツ』担当は、鈴木純子アナウンサー!
アメリカのソルトレイクシティーで今日から開催される「世界距離別スピードスケート選手権」について、1998年長野オリンピック・スピードスケート500メートル金メダリストの清水宏保さんのお話をまじえてお伝えしました。
ソルトレイクシティーのリンクは、標高が高い場所にあり気圧が低い、空気抵抗が少ないということで、タイムが出やすいのだそう。また、日本と違って乾燥しているのもプラスに働いて、1周0.8~1秒ほど変わるほど。
これまではシーズン前半から常勝のイメージの小平奈緒選手ですが、今回はスロースタート。徐々に徐々に調子を上げてきており、先週、W杯優勝で波に乗って加速中!「世界記録を狙っているのは間違いない!前人未到の35秒台、出るのでは!?」と清水さん。
男子で期待されるのは、新濱立也選手。日本人最速のタイム保持者です。山田将矢選手も出場します。日本人選手の活躍に期待です!
『ニュースパレードアネックス』
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受けて、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた対策会議が政府や関係省庁、競技団体などが集まり、開催されました。
取材した伊藤佳子記者がお伝えします。
新宿のジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエアで行われた第一回連絡会議。冒頭の挨拶以降はクローズでしたが、その後、記者向けブリーフィングが行われました。
競技団体は日本オリンピック委員会(JOC)や日本パラリンピック委員会(JPC)を通して問題点などを相談。情報は政府側窓口に伝えられ、スポーツ庁や、他の省庁が所管する内容ならオリパラ事務局が仲介して該当省庁に連絡・迅速な情報共有に努めます。
橋本聖子大臣は「もともとはアスリートで競技団体側だったので、不安も分かる。競技団体の意見に寄り添いながらやっていきたい」と約束しました。
吉田愛梨レポーターの『SAKIDORI最前線』
いよいよ明日14日から公開される、サム・メンデス監督の最新作「1917~命をかけた伝令」をご紹介しました。
「ぜったい、観にいきます!」と一美キャスターも興味津々!
【今日の1曲】 BAD CITY / SHOGUN