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第756回:流通・株価・アメリカ大統領選挙
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府は今日、対策本部の会合で総合的な基本方針を決定しました。
石森則和記者のレポートです。国は、現状を、「一部で患者集団が確認されている中、最小限に抑えるために極めて重要な時期」だと認識。今後、患者の数が大幅に増えた場合、一般の病院でも時間を区分けしてなど受診を可能にしていく案、処方箋を電話で発行できるようにすること、ウイルス検査も患者が増えた地域では全員にはしないで重症患者の確定検査のみに限定するなどが明確にされました。感染拡大を防ぐためには、企業にはテレワークを推進、発熱などの症状がある場合には休ませることを求めていくとしています。
西村志野記者は、練馬区のスーパーアキダイへ。中国産野菜の品不足の影響について、秋葉弘道社長にお話を伺いました。
具体的にいうと、ショウガやニンニク、タケノコなどが中国からの輸入だそうで、今お店に出回っているのは、ストックされていたもの。もう1カ月以上入ってきていないといいます。
このままいけば、3月の頭くらいから在庫がなくなっていくという状況になっていくので、国産のものが値上がりする可能性を示唆。これから、長引くと影響は大きいだろうとお話してくださいました。
▼スーパーアキダイでは、ウイルス対策・免疫力アップの食材がよく売れているそうです。
つづいて、お話を伺ったのは、流通アナリストの渡辺広明さん。中国では現在、都市間の往来が許可されていません。また、食品関係以外の工場は動かしていないという情報も入ってきているとのこと。日本で中国からの輸入に頼っているものとして挙げられるのが、100円ショップの商品やニトリやユニクロの商品、ビニール傘、コンビニでの割り箸は9割がたが中国産だそうです。部品が中国製で入ってこないため、日本で作れないものも多かったりもするといいます。渡辺さんは、「今、中国は行動管理がすごいことになっている。日本はそれが出来ていないので、どんどん感染が拡がると言われ始めている。いずれ日本からのものを輸入しないという動きになるんじゃ?」と危惧しました。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』新型コロナウイルス感染拡大を受けての、世界全面株安について。
まずお話を伺ったのは、第一生命経済研究所 主席エコノミスト 永濱利廣さん。週明けのニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均が1000ドル以上の値下がりをしたことについて、中国・日本のみならず、新型コロナウイルスの感染の拡がりから、今のうちにお金を引き上げようとする動きが下落につながったといいます。もちろん日本の株式も世界と連動していて、外国人投資家はアメリカ人が多いので、リスク回避するのは当然だと解説してくださいました。消費税増税で弱っているところへ、新型コロナウイルスの感染拡大・・・。東京オリンピックが実現しても、GDPは3兆円くらい減少する見込みで、2020年度のマイナス成長はまず間違いないだろうとの見方。
国際ジャーナリストの春名幹男さんには、株安がアメリカ大統領選挙に与える影響を伺いました。アメリカ経済が少しでも揺らぐと、左派が有利に。ネバダでの党員集会ではサンダース氏が圧勝しましたが、この勢いがさらに強まる可能性はあるといいます。また、トランプ大統領再選を望むロシアは、サンダース氏に有利になるよう介入を試みているという、きな臭い話も事実だというお話をしてくださいました。「民主党の穏健派が出た方がトランプ大統領としては不利になる。ブルームバーグ氏が出てきてどのような結果を出せるかにかかっている。実は、オバマさんが大統領時代、総額50億ドルの基金を備えている。ひょっとしたら、オバマさんが作った基金でトランプ大統領が助けられるという皮肉なことが起こるかも。トランプ大統領が言ってきたアメリカ経済の好調が成されないとなれば、反対勢の投票が増え、左派の大統領というのも全くないとは言い切れない。」とのことです。
報道スポーツセンターからお送りしている石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』今日は、映画「宮本から君へ」助成訴訟のニュースについても取り上げました。映画「宮本から君へ」の製作会社が、出演したピエール瀧さんの不祥事を理由に助成金の交付を取り消したのは、表現の自由を保障する憲法に反するとして、文化庁所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会(芸文振)」の決定取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が行われました。今回のこの一件は、不祥事を起こした者の芸術作品の扱い、そして訴訟に加わるリスクの2つの問題が見えてくるものに。
コメンテーター 俳優・石田純一さんの『今日のオピニオン』
テーマは「総理の品格」今月12日の衆議院予算委員会での立憲民主党・辻元清美議員への安倍総理の「意味のない質問だ」というヤジ、これについては17日の審議冒頭で謝罪をしていますが、振り返れば、2015年5月にも衆議院平和安全法制特別委員会において、安倍総理は辻元議員に対し「早く質問しろよ!」とヤジを飛ばし、陳謝しています。石田さんは「安倍総理は、『国民に寄り添って』など、意味のない詭弁をもっともらしく見せかける論法を繰り返していて、国民をなめているのではないか?それに、野党に対する敬意がない。反対の立場ではあっても、国民に選ばれた人間。背景には国民が知る権利というものがあるのだ。」と語り下ろしました。
『SAKIDORIスポーツ』槙嶋範彦アナウンサーが取り上げたのは、男子バスケットボールの話題。
NBAワシントン・ウィザーズで活躍する八村塁 選手と、東京オリンピックでの戦いが楽しみな日本代表について、元バスケットボール選手で中京大学スポーツ科学部 准教授の松藤貴秋さんにお電話でお話を伺いました。
まずは八村選手、相当レベルアップしているそう!オールスターにも選出され、NBAに完全にフィットしたと評価した松藤さん。そして、日本代表。八村選手や渡辺雄太選手など米国でプレーする選手は参加しないでの国際試合、台湾と対戦し、見事勝利しています。「アジアの中で力を付けてきたと感じる。帰化選手も誰を選ぶか、とても楽しみだ!」と語ってくださいました。
『ニュースパレードアネックス』新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、教育現場にも広がっています。
伊藤佳子記者が、今日、国立大学二次試験が始まった東大前で受験生にお話を聞いてみたところ、随所にアルコール消毒が置かれていたり、ほとんどの人がマスク姿で受験されていたそうです。そのほか、各学校の卒業式縮小などの対応をまとめて伝えてもらいました。【今日の1曲】 Tomorrow never knows / Mr.Children -
お電話:パラ柔道57キロ級 廣瀬順子 選手
東京パラリンピック開幕まで、ちょうどあと半年の今日は、4年前のリオデジャネイロ・パラリンピックのパラ柔道57キロ級の銅メダリストで、東京パラリンピックでもメダル獲得が期待される廣瀬順子さんにお電話を繋ぎました。
1990年、山口県生まれの29歳。小学5年の時に柔道をはじめ、高校時代はインターハイ出場。大学1年の時に膠原病を患い、視力が低下。弱視となりました。一時は柔道から離れたものの、パラ柔道に転向し、ご活躍されています。ご主人の悠さんもパラ柔道・男子90キロ級の選手で、ともに伊藤忠丸紅鉄鋼に所属。夫婦二人三脚で東京パラリンピックを目指していらっしゃいます。
お二人は、柔道でも私生活でも、"楽しむ"ということをテーマにして過ごしているそう!柔道の練習でくじけそうなときはお互いに励ましあって、時には練習をお休みにしてリフレッシュすることもあるとか。
パラ柔道は、最初から組んだ状態で始まるので、腕力が1番。ウエイトトレーニングは重点的に行っているといいます。ご自身のストロングポイントについても伺うと「最後まであきらめない粘り強さが自分の持ち味だと思う。攻めるだけじゃなくて、投げられない防御も練習中。投げられないようにする粘り強さ。相手が技に入れないように、パワーで抑え込んだり。」
次は4月にイギリスの大会に出場する予定の廣瀬さん。メダル争いに入れるように頑張りたいと意気込みを聞かせてくださいました。とっても穏やかなお声で、謙虚さが言葉の端々が伝わってくるお話。廣瀬さん、ありがとうございました! -
松島茂アナウンサー、安らかに
こんばんは、竹田有里です。
松島茂アナウンサーが一昨日、敗腺ガンのため亡くなりました。
本日のサキドリには、たくさんのリスナーの皆様から松島アナへのお便りを頂きました。
全てではありませんが、一部お伝えさせていただきました。
文化放送本社(東京都港区浜松町1-31)では、今日から3月6日まで
記帳台を設置いたしました。
石田純一さんも記帳されたそうです。放送終わりにはたくさんの方が記帳に並んでいらっしゃいました。
お仕事ではサキドリスポーツ火曜の週に一度だけでしたが、松島アナ、斉藤キャスター、東尾さん、石田さんの
"ライオンズ談義"本当に楽しかったです。
今にもその声が聞こえてきそうです。
きっと、これからもどこかで文化放送を聴いてくれているはずです。松島さん、安らかにお眠りください。
松島茂アナウンサーの記帳台
■場所 文化放送本社2階総合受付横
■日時 2月25日ー3月6日(平日8時~20時、最終日は18時まで)