スペシャルウィーク3日目です。
今日は、月1コメンテーターの茂木健一郎さんと、スペシャルコメンテーターに元自民党副総裁・山崎拓さんをお迎えしました。
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
日増しに感染が拡がる新型コロナウイルス。今日からクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」に待機していた、およそ500人の下船が始まりました。
▼番組のオープニングでは、下船された方の声をお聴きいただきました。お孫さんのメッセージに涙が出たとお話されていましたね。
まずは、横浜港・大黒ふ頭から、石森則和記者のレポートです。
接岸されたクルーズ船と、貸し切りにされた横浜市営バスの停まっている場の間には、体育館のような建物があり、船を降りた方たちはこの中で税関の手続きや、サーモグラフィーなどの検査を受け、帰路へ。
不安もある中で、このあと、帰宅されたあとも健康チェックの電話などはかかってくるようです。
未だ3000人ほどが乗船中で、明後日まで下船は続きます。
クルーズ船に待機させる対応は適切だったのでしょうか?
公衆衛生学がご専門の国際医療福祉大学 教授の和田耕治さんにお話を伺いました。
「非常に難しい。次また起きた際にどうするのか議論が必要。外に出ていただくにしても、場所がなく、多言語対応は難しい。致し方なかったのではないか。」
また、クルーズ船で感染が確認されたものの、症状が出ていない感染者が陰性になるまで滞在する、愛知県岡崎市の「藤田医科大学岡崎医療センター」は4月開院ということですが、「専門の職人はいるということだろうから、症状のない人の経過観察だけならば可能だという判断なのだろう。」ともおっしゃっていました。
今日開かれた横浜市の林文子市長の会見を取材したのは岡田紀子記者。横浜市役所から伝えてもらいました。
市内のホテルでは宿泊キャンセルが相次いで、観光への影響が出てきている横浜。
今月3日に大黒ふ頭に停泊してから、真水の精製・医療現場の提供・船内のごみや排水処理の手伝い・相談窓口の設置などしてきました。林市長は、今後も「出来る限りのサポートをする」と述べたということです。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』で取り上げたのは2つ。
引き続き、新型コロナウイルスに関するニュースから。
影響は海外にも広がって、この冬、1万4000人が新型インフルエンザで亡くなったアメリカでは、アメリカ疾病対策センターが「新型コロナウイルスの可能性がある」と調査を始めたほか、日本人を含め、アジア系住民や観光客への差別的な行為も目立つようになってきているようです。ニューヨークから、フリーアナウンサーの早川茉希さんに伝えてもらいました。
感染拡大で、日本国内では、人繰りや資金繰りに悩んでいる中小企業の問題もあります。
東京商工会議所の資金繰り相談など、まとめてくれたのは西村志野記者。
中国工場が稼働できず納期が遅れてしまう、中国からの素材や部品の輸入が出来ない、観光では相次ぐ海外からの予約キャンセルなど、新型コロナウイルスによる影響は計り知れないものがあります。
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かわって、国会です。
衆議院予算委員会では、今日も、「桜を見る会」の前夜祭をめぐる問題で野党側が菅官房長官を厳しく追及しました。
スペシャルコメンテーターの山崎さんは、去年から続く「桜を見る会」の問題をどうご覧になっているのでしょうか?
「問題自体はスケールが小さいと思うが、答弁が不正確・不誠実では政治不信に繋がり、政権への大打撃になっている。総理というものがやったこととしては、まずいよね。長期化すると必ず腐敗するという原則が随所で働いてしまっていて、人身一新が必要では?」
安倍4選については、「規定を変えない限り、今のところはないし、(安倍総理には)もう腕力も残っていないんじゃないかな?意欲がないように見える。」とのこと。
では、山崎さんが思う「ポスト安倍」はというと、「選挙で勝つリーダーシップがある人では、ダントツで石破さん。岸田さんは今、人気を上げる手立てがない。民意はマグマのように動くもの。今はカリスマ性よりもタレント性が重視されたりもする。」と語ってくださいました。
報道スポーツセンターからお送りしている『SAKIDORIニュースパレード』では、石川真紀キャスターに『ニュースパレード』でお伝えする主な項目をいち早く紹介してもらっています。
そして、スペシャルウィークの今週は被災地応援プレゼント企画実施!3日目は、東日本大震災の被災地、福島県の富岡町。
富岡町やいわき市で食堂や給食業務などを営んでいる「鳥藤本店」代表取締役の藤田大さんにお話を伺いました。
プレゼントは「浜鶏ラーメン」を3名様に。
月1コメンテーター、脳科学者・茂木健一郎さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
テーマは「日本の反知性主義を憂う」
ここ数年、日本の社会から自分たちの未来を、科学的・技術的エビデンスに基づいて真剣に考えようという気風がなくなってないかというのを、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に対する情けない対応で改めて感じたそうです。
「国政には直接関われない私たちは、政府がベスト・アンド・ブライテスト(最良の、最も聡明な人々)を組んでワンチームでやってくれていると信じたいが、そうではない。」
「適当にお仲間で集まって仲良くやって、いい気持になってる場合じゃない。ベスト・アンド・ブライテストであるべきなのに、見えてくるのは縁故主義。政治家は、自分のことじゃなくて、国のことを考えるべきでしょう。知性が政権中枢から決定的に欠けている。本当はもう安倍政権の問題ではなくて、日本人全体がこのままでいいのか?もっと勉強すべきじゃないのか?」と問いかけました。
『SAKIDORIスポーツ』担当は、土井悠平アナウンサー。
東海大学バスケットボール部の2年生で、Bリーグの千葉ジェッツでもプレーした大倉颯太選手をご紹介しました。
ポジションは、ポイントガード!中学時代は全国制覇、高校では全国4強。強豪の東海大でも、1年生からスタメンのポイントガードを任されています。
▼大倉選手が得意としている「ピック・アンド・ロール」の説明を真剣に聞く皆さん。視野の広さ、一瞬の判断力、コート上のゲームコントロール力、ダンクシュートを決められる身体能力、オフェンス力にも長けた大倉選手が磨きをかけている戦術なのだそう。
『ニュースパレードアネックス』
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者ら45人が殺傷された事件の裁判員裁判が横浜地裁で開かれ、弁護側の最終弁論が行われました。細木美知代記者が取材。
昼過ぎに終了した最終弁論。これで16回にわたった裁判が結審となりました。
争点は、刑事責任能力があるかないか。前回、検察側は、被告に完全責任能力はあり、死刑を求刑していますが、今回、弁護側は、事件の1年前から大麻を使用したことにより、精神障害で心神喪失。無罪を求めました。
証言台に立った植松被告は、「私はどんな判決でも控訴しません。一審だけでも長いと感じた。裁判はとても疲れる。」とし、「自分が意思疎通が取れなくなることを考えること」という言葉も。最後の最後まで差別的主張は変わらなかったということです。判決は3月16日。
▼裁判の後、事件で重傷を負った尾野一矢さんの父・剛志さんが報道陣に心境を「どこに彼の本心があるのか、今もまだ分からない。きちんと刑が確定することを願っている。」と語っています。
『SAKIDORIクリニック』
本郷赤門前クリニック 院長で医学博士の吉田たかよし先生に「新型コロナウイルス予防に役立つ免疫力を高める食事の医学」について語っていただきました。
お酒を飲むことは、精神的なストレス解消もそうですが、最も大きいのは体温が上がることで、免疫力が自動的にアップします!
宴会は、新型コロナウイルスの感染の危険がありますし、すでに風邪をひいている方の飲酒はNG!ただ、普段お酒を楽しんで健康な人が、お酒を我慢するとかえって感染率を上げてしまうのだとか。
食べ物としては、発酵食品、ニラ、チキンスープ、ビタミンDが豊富な鮭、イワシ、しいたけ、きくらげが効果的です。