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災害弱者を出さないために
こんばんは、竹田有里です。
きょうのナマチュウでは、「日本に暮らす外国人の防災」についてお伝えしました。
都内で行われた防災訓練の様子をご紹介するとともに、阪神淡路大震災の時にラジオを通して、外国人に向けて、災害情報や心の支えとなる放送を流し続けた神戸市長田区の多文化・多言語コミュニティ放送局FMわぃわぃさんに電話をつなぎました。実は、私もとても小規模ですが、留学生や在留外国人らとともに外国人向け防災コミュニティを運営しています。
在留外国人や訪日外国人、そして日本人がお互い助け合うための交流掲示板です。
NPO法人 JAPAN BULLETIN BOARD
https://www.japanbulletinboard.info東日本大震災の際、たまたま来日していたドイツ人の方が頼る行政サービスやボランティアがなく大変苦労をしたと取材で伺ったことを機に、これまで世界各国から学びに来る留学生や語学が堪能な学生が主体となって在留外国人や訪日外国人を対象とした多言語による災害時の支援活動や平常時の防災訓練や防災ウォークなどの防災教育の普及啓発を行ってきました。
実際活動を通して、「日本には外国語による災害情報を発信するメディアがほとんどない」
「翻訳スピーカーなどIT機器を正しく使用しないと別の意味になってしまう」「英語よりも優しい日本語やひらがなの方が理解できる」といった気づきが得られました。またサキドリでは、外国人だけでなく、災害時耳が聞こえない人のために都道府県を超えて手話通訳を派遣する取り組みについてもお伝えしました。
台風19号では、手話を広める知事の会が聴覚障害者団体と連携し、被災地側の要請を待たずに手話通訳者を鳥取県から宮城県、長野両県に派遣されました。言葉や文化、ハンディキャップの壁に直面することなく、お互い支え合って誰もが自分の命を守れるような輪が広がっていくといいですね。
明日のサブキャスターは水谷加奈アナウンサーです。
お楽しみに〜