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自問自答。
どうも。
おひさしぶりの石森です。
ある日の「通信社の配信」に目が留まりました。
「菅義偉官房長官の定例記者会見で、
安倍政権に批判的な新聞記者が、
挙手しても指名されないことに反発し」というフレーズ。
この問題を提起すること自体は良いと思います。
・・・ただ、
『政権に批判的な記者』という表現がひっかかったのです。。右だろうが左だろうが、どんな権力に対しても
「誤ったことをしていないか厳しい目を持って監視、追求する」のが
報道の本来の使命だからです。
ですから、記者は時に批判的であって当然なのに
わざわざ「批判的な」という形容詞をつけたこの通信社の記者さん自身は
どういう姿勢で取材に臨んできたのか聞いてみたくなりました。ただし「批判」をするには「資格」が要ると、私は思っています。
その資格とは「自問自答できること」
記者やキャスターは、人にものを聞く仕事ですが
自分自身にも、絶えず「本当にこれで間違っていないのか」と
問い続けることも仕事なのです。
「〇〇が悪いからこうなるんだ」
「こういうニュースの背景はたいていこんなもんだ」などと決めつけてしまうと
そこで考えが停止して、とんでもなく誤ってしまうこともあるからです。何が正しいことなのか、何を伝えるべきかを見極める、
これは大変難しいことです。
メディアも当然批判を受けることがあります。
でも、それらを受け止めて「自問自答」してこそ
もっと大きな力に対して批判する資格が持てるのだと思っています。
涙子デスクと(画像はイメージです)