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第721回:中東情勢の行方
斉藤一美キャスターお休みウィーク、2日目は『竹田有里ニュースワイドSAKIDORI!』。
コメンテーターは俳優・ 石田純一さん、文化放送 報道スポーツセンター 清水克彦デスクというメンバーでお届けしました。
気になるニュースをサキドリする『ニュースオフサイド』緊迫化する中東情勢の行方は!?
まずは、イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことに対するアメリカ国内や各国の反応を、西村志野記者にまとめて伝えてもらいました。与党・共和党からは全面評価、野党・民主党からは報復を懸念する声と説明を求める声があがっているということです。
お話を伺ったのは、国際ジャーナリストの春名幹男さん。
ソレイマニ司令官は、月曜に行われたお葬式で、ホメイニ師のお葬式に匹敵するほどの人間が集まったことからも、伝説的な英雄だということが分かるといいます。すでに後任は決まっているそうですが、ソレイマニ司令官が相当な力を持っていたので、サウジアラビアとの対立、イスラエルとの対立が注目されます。
なぜこのタイミングで武力行使に踏み切ったのかは、トランプ大統領が国内に向けて「アメリカの国家安全のために力を注いでいるんだ。」というアピールをするためだとか。
「トランプ大統領はイランに報復・反撃の力がないと見て賭けに出た。しかし、国民をひとつにするソレイマニ司令官を殺害したことで、このままで済ますわけにもいかず、ハメネイ師もどうしたものかというところだろう。イランは核兵器を持っていない。それよりも危険なのは北朝鮮なのに、イランにばかり強硬に出ているところが問題だ。」と解説してくださいました。
『きょうのナマチュウ』
経団連、日本商工会議所、経済同友会の経済3団体が開催した新年祝賀パーティー。1800人の企業のトップらが参加し、例年通り華やかな雰囲気で行われました。会場から、伊藤佳子記者は「働き方」にポイントを絞ってのレポート。
この年末年始、102店舗で休み・半休を取るなどの実験を行ったローソンの竹増貞信社長は「オーナーさんからいろいろな評価をいただいた。これからは多様性、補填主義がキーになる。実験をベースにオーナーさんと確認してやっていきたい。」
副業の解禁を認めたみずほの坂井辰史社長は「人生100年。みずほを卒業した後も長く活躍できるように。」
メルカリの小泉文明社長は「会社が上や下ではなく横。グローバルの人材の取り合いがものすごくなってきている。大企業とメルカリを行き来して働くような1年になるのでは」
つづいて、田中正史記者のレポート。AIやIOT、5G技術などこれから実用されていく技術に関し、東芝の車谷暢昭会長が「量子時代の幕開け」だと語っていたことが印象的だったとのこと。日本企業が技術を生かして、世界へアプローチするということですね。
日本経済のリスクとして、地政学的リスクをあげた西武ホールディングスの後藤高志代表は、ライオンズ3連覇と日本一を目指すこともお話してくださったそうです。
最後に、第一生命経済研究所の永濱利廣さんに展望を伺いました。原油価格の上昇は、原油を海外輸入に頼っている日本としては海外から増税をされているのと同じで、生活の負担が増えるという懸念があるといいます。
「個人消費が伸びないのは、消費増税が最大の理由。消費増税は駆け込み後、戻るという見方をするエコノミストが多いがそれは間違い。日本は、節約生活を一旦してしまうと持続してしまう傾向にある。だから年明けの落ち込みに繋がっていると思う。オリパラ特需は建設需要なんかにしても、効果はもうピークアウト。オリパラ後、春闘も賃上げはしぶくなりそう。これからに日本を考えた時に重要だと思うのが、いかにシニアの方々が長く活躍できる環境を作るか。人口減少の日本では外国人の活躍できる制度も整えないと。」とお話してくださいました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』報道スポーツセンターから、17時からの『ニュースパレード』でお伝えする主な内容をご紹介!
今日は「イギリスのホテルが珍しい忘れ物をHPで紹介」という話題も取り上げました。イギリスのホテル「トラベロッジ」に昨年置いて行かれた「えっ、どうやったらそれを忘れるの!?」という忘れ物が話題になっています。珍しい物から、2頭のアルパカ、高級車「アストン・マーチン」の新車、3世代受け継いできた盆栽・・・。
コメンテーター 俳優の石田純一さんの『今日のオピニオン』テーマは「覚悟はあるのか、自衛隊中東派遣」
安倍総理は昨日の記者会見で、今年に入って初めて自衛隊の中東派遣に触れ、変更なしを強調。菅官房長官も「日本だけ何もしなくていいのか?それはありえない」とテレビ番組で発言しました。
政府の派遣の根拠、目的はあくまでも「調査・研究」。安全確保のための情報収集であり、防衛大臣の判断で実施できるとしているが、「集団的自衛権の行使」を明らかに拡大解釈していると指摘。
ベトナム戦争もアフガニスタン紛争も、「集団的自衛権の行使」が戦争の発端になっている過去があり、ほかにも現地で日本の船を守らないといけなくなった場合にはどうするのか?一旦派遣されれば、なし崩し的に巻き込まれてしまうのではないかと心配しました。
今月、安倍総理が中東諸国を訪れるので、何か良いお土産を持ち帰って来てくれることを切に願うと語りました。
『SAKIDORIスポーツ』槙島範彦アナウンサーが取り上げたのは、高校野球の球数制限について。日本高校野球連盟は、今年の選抜から「一人の投手が一週間に投球できる総数を500球以内」とする規則を実施することを決めました。
お電話を繋いだのは、新潟県を中心に活動するスポーツライター 岡田浩人さん。現場では「球数制限」と「正しい投球フォームを教える」が両輪となっているそうで、子供のうちから故障予防に努めることに加え、ピッチャーをやるかもしれないという準備をしておくことで全体のレベルアップにも繋がるとのこと。昔は1人が投げ切るのが主流でしたが、見る側の意識の変化も大きいと語ってくださいました。
『ニュースパレードアネックス』緊迫する中東情勢。アメリカとイランの対立、そしてシリアとトルコのクルド人問題など複雑に絡み合っています。
日本人としてなんとなく深く考えずに来てしまった重要な単語。「シーア派」って何!?
鈴木敏夫デスクが解説。イスラム教の宗派である「シーア派」と「スンニ派」、後継者の問題や聖地の数、1日に行う礼拝の数、モスクの違いなど一言では言い切れないほど多くの違いが。そんな宗教対立のみならず、民族、領土、利権の問題も絡みあい、中東情勢は複雑になっているんですね。
【今日の1曲】 Sailing / ロッド・スチュアート -
年始のご挨拶2
あけましておめでとうございます、竹田有里です!
今年もよろしくお願いいたします。斉藤一美キャスター、今週は冬休みのため、
コメンテーター石田純一さんと清水克彦デスクのトリオで留守を預かりました。
今日は、緊迫化する中東情勢の行方や経済3団体の新年の賀詞交換会での日本の景気などについて
お伝えしました。居酒屋に行くと、「World War 3」だなんて話しているサラリーマンの方々の声が聞こえてきます。
中東情勢の緊迫化によって原油価格が上昇。
電話でお聞きした第一生命経済研究所 首席エコノミストの永濱利廣さんによると、
ドバイ原油は年明け以降1バレル67ドル台で推移していて前年比3割以上上昇しているといいます。ただでさえ、消費増税や冬のボーナス減などの影響で消費者心理は大きく低下しているため、
今後経済成長率にも悪影響を及ぼす可能性があります。イラン・アメリカの往復合戦が起きないことを望みたいものです。
とはいえ、東京五輪に向けた特需があるのでは???と期待したいところですが、
永濱さんいわく、もうすでに終わっているとのこと、多少インバウンドなどの来場者などによる経済効果は見込まれるが
五輪終了後は冷え込むと指摘されていました。先行き不透明の中、今年どんなことが待ち受けているのかとても心配になった報道でした。
さて、ガラッと変わり、年始お休みをいただきパラオに行ってまいりました。
パラオのレメンゲセウ大統領にインタビューしました。パラオはエコツーリズムに力を入れていますが、
特に環境保全・海洋保全への施策は日本も見習いたいところ。
大統領も日本に対し「きちんと気候変動対策に対して決断すべきだ」と強く訴えていました。
環境税100ドルは航空運賃に上乗せ、観光税(ジェリーフィッシュレイクツアー(クラゲの湖)やシュノーケーリング、釣り)50ドルー100ドルを観光客から徴収し、サンゴの再生や海洋保全にあてています。今年1月1日からは、サンゴ礁に悪影響を与える日焼け止めの使用や持ち込みを禁止する施行が始まりました。
なので、持って行かなかったのですが、実際は使い放題、持ち込み放題...誰がどうやって取り締まり、罰金を徴収するか。
日本語で書いてあるものなんて、そう簡単に読めませんしね。
まだまだ問題は山積。とはいえ、自然を楽しみに来たのだから、自然環境を守るのは当たり前。
パラオには、海洋生物に優しい自然由来の日焼け止めが売っていました。
ちょっとベトベトするけど、SPF30ー40はあるとのこと。
徹底しています。
日焼け止め対策は今後どうなるのか、注目していきたいです。
明日は、永野景子さんがサブキャスターです!
永野景子ニュースワイドSAKIDORI! お楽しみ〜 -
ゲスト:前田有香さん
今日のゲストは、障害者スポーツの魅力を発信している前田有香さん。(ボッチャのピアスでしたよ!)
来週15日~29日まで、東京パラリンピックの観戦チケットの第2次抽選の申し込みが行われるということで、障害者スポーツに造詣の深い前田さんがオススメの競技としてあげてくださったのは、ズバリ、車いすラグビーと陸上!車いすラグビーは2018年に世界選手権でも金メダルを獲得し2020年でも団体競技でメダルが期待される競技です。
アメリカ、オーストラリア、日本の三つ巴で、手に汗握る展開が繰り広げられると予想。
陸上は、先日完成した新国立競技場で開催されることもポイントですが、昨年の世界選手権で金メダルを獲得した女子走り幅跳び・義足のクラスの中西麻耶選手が注目選手。
中西選手のほかにも多数のメダルが期待できるとのことで、どの日程も盛り上がること間違いなし!東京パラリンピックでは、日本選手の活躍はもちろん、海外のトップアスリートを間近で見られることも楽しみだという前田さん。健常者の記録を越えるドイツの「義足ジャンパー」マルクス・レーム選手や、「本当は見えてるんじゃないの!?」と思ってしまうようなブラインドサッカーのブラジルチーム。こんな機会はそうそうありません。
これから各競技では本番に向けたテスト大会が行われます。ジャパンパラ大会は入場無料ということですから、東京パラ前に応援する側も一度体験してみるといいですね!ボッチャ:2月28日~3月1日 有明体操競技場車いすラグビー:3月12日~15日 代々木第一体育館
パラ陸上:5月2~3日 国立競技場
東京パラリンピックは、8月25日の開幕で9月6日まで行われます。みんなで盛り上げて行きましょう!