今日は、現在、奈良県にお住まいの馬術の中村公子選手にお電話を繋ぎました。
中村さんは元々、健常者の馬術大会で活躍していましたが、3年前、経営する乗馬クラブで馬に蹴られ、右足の大腿部とひざを骨折。人工関節を入れました。リハビリ後、パラ馬術に転向し、世界馬術選手権・パラ馬術で銅メダルを獲得。東京パラリンピックのメダル候補に!
ところが、その直後、障害の程度を見極める「クラス分け」で筋力の回復などを理由に、今年3月、国際馬術連盟から中村さんを「健常者」とする判定が確定し、東京パラリンピックへの出場資格を失いました。
「私の場合、障害の中では1番軽いグレード【5】だった。少しでも筋力を回復するためにトレーニングをしているわけで、動けば動くほど筋力はついてくる。このへんが複雑だが、パラのグレードは【5】までしかなく、そこにとどまるためにはある程度トレーニングを抑えないといけないし・・・。捉え方が難しい部分ではあった。」とのこと。
自国開催の東京パラリンピックでメダルを獲ることによって、馬術会に「いい風を吹かせたい!」パラスポーツの認知度を高める「起爆剤となれれば!」と考えていたという中村さん。
この秋の茨城国体では3連覇を達成しています。
「もともと馬に乗ることが好きというよりは、馬が好きでこの世界に入った。だから馬との生活をやめるというのはない。ケガがなければ出会えなかった人たち、パートナーの馬、パラの世界の経験。これからもこの経験を生かしながら、日本の馬術会に何かしら貢献したい!」と力強く語ってくださいました。