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第704回:スペシャルコメンテーター出口保行さんを迎えて
スペシャルウィークの最終日。
今日は、金曜コメンテーターの荻原博子さんと、スペシャルコメンテーターに犯罪心理学者で東京未来大学の教授、出口保行さんをお迎えしました。
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、2つのニュースを取り上げました。
まずは、「日経平均株価、全面高。その背景と今後は?」。
今日の日経平均株価は、一時600円を超える値上がりとなり、今年の最高値を更新しました。
みずほ総合研究所欧米調査部長の安井明彦さんに、今回の値上がりの背景を伺うと「2つの要素がはっきりしたこと」を挙げ、ひとつに米中貿易交渉で合意の内容が予想より緩和方向に動いていること。そして、もうひとつにイギリス総選挙での保守党の勝利を挙げました。今後、米中の合意が守られるのかなど不安はありますが、まずは目の前がはっきりしたことで、わかりやすい安心材料で株価が動いたと説明してくれました。
出口さんは景気と犯罪の関係を解説。景気が悪くなることで、犯罪をしなくても暮らしていけた人が犯罪をしなければ暮らしていけなくなるので犯罪が増えると言われるそう。景気はいいに越したことがないですね。
そして、「イギリス総選挙、与党圧勝。EU離脱へ」。
イギリスからBBCに勤務しているジャーナリストの清水健さんにお話を伺いました。清水さん曰く「保守党が勝つと予想していたが圧勝は予想外」だそうで、迷走が長期間したイギリス国民の「もう議論をやめて終わりにして欲しい」という意識の表れではとしました。今後は、離脱協定に必要な法律を整え離脱に向かって進んでいきますが、これで合意なき離脱はなくなりました。
しかし、今後、貿易協定はどうするのかなど問題は山積みです。出口さんは、経済状態が安定するまでは国内がどうなるのかわからないため、治安が悪くなり犯罪が増えることがないようにしてほしいと語りました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、「新たな手口やまず、市民を狙う巧妙な手口」。
警視庁にょると、今年10月だけで詐欺の認知件数は336件で、被害額は6億200万円以上! 中でも増えているのが「還付金」の詐欺です。出口さんによると、振り込め詐欺などの犯罪者は自身を知能犯だと思っているため、再犯率も高いそう。スタジオでは、伊藤佳子記者が取材した模様を伝えてくれました。
警視庁犯罪抑止対策本部の大嶺忍対策官から詐欺被害の現状をお聞きすると、還付金があるからとATMに誘導されて還付されると思いきや逆に振り込みをさせられてしまう、キャッシュカードを確認するからと自宅まで取りに来るといった詐欺が多いそうです。
実は銀行の窓口などを通す詐欺は9割が犯罪を止めることができているのですが、問題はタンス預金を狙った詐欺なんだそうです。自分で判断するのではなく、第三者を介入させることで未然に防ぐことができるので、隣人や子供に相談してほしいということでした。
荻原さんも、「困ったときはイヤヤ!(188)に電話を」と呼びかけました。188は全国共通の消費者ホットラインで、困ったときはぜひ電話して判断してもらってほしいと話しました。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀記者が担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。
そして、スペシャルウィーク恒例の「被災地応援プレゼント」。今日は長野県から! 台風19号による千曲川の決壊で浸水被害を受けた、長野市のJAながの・農産物直売所「アグリながぬま」の田中浩介所長にお話を伺いました。プレゼントは長野県のりんご「サンふじ 3キロ」を3名様でした! たくさんのご応募いただき、ありがとうございました。
スペシャルコメンテーターの出口保行さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は、「京都アニメーション事件に潜む心の闇」。
京アニの放火殺人を受けて、出口さんは「これまでの犯罪には動機があったが、今回の事件は動機が見えてこない。曖昧な理由でテロのような大量殺人が起こってしまったことは犯罪史上なかった」と説明し、犯罪にガソリンが使われたことで、今後いつ何時このような事件が起こるかわからない可能性を危惧。日本は治安がいいからと思わず、今後の防犯に繋げてほしいと語りました。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。スタジオには、スペシャルゲストにラグビーの元日本代表で来シーズンから北米のプロラグビーリーグでプレイする畠山健介さんにお越し頂きました。
西川アナも大ファンだという畠山選手、来年からは北米のプロリーグ「メジャー・リーグ・ラグビー」で2020年から参入する「ニューイングランド・フリージャックス」に所属します。アメリカはパワーラグビーなので、日本で培った我慢強さを発揮しつつ、パワーに負けないプレイをしたいと意気込みを語ってくれました。文部科学省が、ラグビー人気を定着させるために全国に練習場を整備する方針を明かしましたが、これについて畠山選手は「ラグビーは危ないスポーツだから、いろんなスポーツができる中でラグビーがリーダーシップをとれればいいと思う」とコメント。思わず一美さんも唸りました。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
東京消防庁は、12月16日から自宅で心肺停止状態に陥ったとき、蘇生の措置を受けずに最期を迎えたいという意思をできる限り尊重する対応を取ることになりました。細木美知代記者が詳しい対応について東京消防庁 救急部 救急管理課 計画係長の塚田信隆さんにお話を伺いました。事前に本人が望んでいること、かかりつけの医者への確認も必要になります。また、対象者は悪性腫瘍などの終末期の方や高齢の方に限ります。
来週からの開始に先立ち、救急隊員はシミュレーションが行われたそうです。今後このような対応が始まったことにより、家族で丁寧な話し合いが重要になりそうです。
今日の『世の中SAKIDORI』は、時代の最先端の方々にお話を伺う「一美が訊く」。
水曜日の月イチコメンテーターで脳科学者の茂木健一郎さんに新刊「脳HACK大全」についてお話を伺いました。
この本には勉強の効率を上げるなど、よりよく生きるためのノウハウが詰まっています。今回はその一部を紹介して頂きました。
●口癖をコントロールする。
ネガティブな言葉が口癖になっている方は、他に人だけでなく、自分も知らないうちに嫌な気持ちになっているかも。
●白質を太くする。
白質とは信号の伝達路。失敗してもあがくことで白質は太くなっていくそう。人生は5勝5敗がちょうどいい。
●ToDoリストは書かない。
その日に何をやるかは書いて満足するから書かなくていい。優先順位は日々変わるから、ゆとりをもつことが大切。
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!