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気候行動サミットでのグレタさん演説
こんばんは、竹田有里です。
国連総会の気候行動サミットで、スウェーデンの16歳の女子高生・グレタ・トゥンベリさんが各国首脳の前で演説しました。
写真は、グレタさんの演説全文です。
「全てが間違っています。わたしはここにいるべきではありません。海の反対側の学校にいるべきなのです。(中略)
その上、わたし達のところに希望を求めてやってくる。 よくそんなことができますね。あなたたちはその空っぽの言葉でわたし達の夢を、わたしの子ども時代を盗んでいます。あなたたちはわたしたちを失望させています。(中略)でも、若い人たちはあなたたちの裏切りを理解し始めています。未来の世代の全ての目があなたたちに注がれています。わたしたちを失望させるなら、わたしたちは絶対にあなたたちを許しません」と涙を浮かべながら感情に訴える演説をしました。
トゥンべりさんを最初に見かけたのは、去年ポーランドで開かれたCOP24。
各国の若者が、自分たちの地域で取り組んでいる環境問題や対策について発表する場があり、
トゥンベリさんは学校を休んでストをしていると力強く発言。
こんな勇気ある若者がいるのだと思っていたら、あれよあれよとメディアで取り上げられ、
去年11月にはスウェーデンの国会議事堂の外で2週間にわたるストライキを行い、政府に対し、炭素排出量を年間15%削減するよう要求したのです。
トゥンベリさんの行動はSNSで瞬く間に広がり、日本でも若者を中心とする気候正義(Climate Justice:先進国に暮らす人々が化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした気候変動への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みを行う事によって、化石燃料をこれまであまり使ってこなかった途上国の方が被害を被っている不公平さを正していこうという考え方 *FoE JAPANより)を訴える活動が広まっています。
それに対し、小泉環境大臣の"Sexy発言"や"ステーキ食べたい発言"を聞くと、16歳の発言との温度差を心が痛いほど感じ、
同時に残念な気持ちでいっぱいです。
もはや、今の地球はpoint of no Return。
魅力的に気候変動を語る次元ではなく、今すぐにでも行動に移さないと間に合わないのです。
日本が世界をリードしていくくらいの具体的な画期的な行動策を早く打ち出して欲しいものです。明日のサブキャスターは、水谷加奈アナウンサーです。
お楽しみに〜