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奈良の鹿の胃から大量のプラごみ
こんばんは、竹田です。
お陰様で、松葉杖を先ほど病院に返却してきました!
不便な生活を強いられてきましたが、松葉杖生活で今まで気付かなかったたくさんの社会課題を目の当たりにし、色々と考えさせられました。さて、今日のサキドリでは、奈良の鹿の胃から大量のプラごみが出てきたというニュースについてお伝えしました。
一般財団法人 奈良の鹿愛護会によると、
今年3月から6月にかけて死亡した14頭のうち9頭の胃袋からレジ袋やお菓子の放送用ビニール袋が見つかりました。
中には重さ4.3kgもあるものもありました。
生息する1,300頭もの鹿たちに、いま、異変が起きています!鹿のお腹の半分ほどを占める第一胃という所に詰まっていて、
第一胃に詰まったビニール袋が消化されず、食べ物を食べても胃まで到達しない...結果、衰弱して寄生虫が発生したり、肺炎などを誘発して死に至るとのこと。田舎生まれの私にとって、奈良公園は、小学校や中学校の修学旅行で訪れた思い出の場所。食欲旺盛な鹿たちに、恐る恐る「鹿せんべい」をあげてました。
が、鹿せんべいはまだ栄養価が高くいいのですが、人間が食べるお菓子もあげちゃう観光客もいるとのこと。
獣医師の丸子理恵さんによると、
「お菓子の袋には食べ物のにおいが付いていて、シカが落ちている袋を食べ物と勘違いしたり、観光客がお菓子を与える際に誤って食べてしまうケースが目立つ。」と指摘。そもそも奈良公園には、鹿がゴミを漁るのを防ぐため、ゴミ箱がありません。
(知らなかった!)
奈良公園では観光客の増加に伴い、2、3年前からごみのポイ捨てが増えているんだそう。ゴミはポイ捨てず、必ず持ち帰る!
人間の食べる餌は与えない!
できれば落ちているゴミも拾う!を徹底してほしいと話していました。
奈良市の印刷会社では、奈良特産の"かや生地"で作った鹿柄のエコバッグを制作。
食べ物を買うときはレジ袋を断って、エコバッグに入れて、ゴミを持ち帰ってほしいという思いが込められています。そもそも、日本って過剰包装の国だなと感じます。
コンビニへ行くと、ゴミを買っていると思うほど、何を買うにしてもプラスチックのパックやビニール袋に入れられ、それをまたレジ袋に入れて渡す...
外国人観光客も、「不必要なほど包装がしっかりしすぎている。時代に逆行している」と指摘する声もよく聞きます。一方で、小売業者も「今更簡素化するのは難しいし、やっぱり過剰包装している商品の方が売れる」とのこと。
最近では、レジ袋の代替品としてタピオカでできた袋も開発されるなど、エコなレジ袋も登場しています。
ちなみに、
海外では、例えば自然保護に力を入れているニュージーランドでは、
スーパーに行くと、「レジ袋なんてないから、エコバッグを買うか、買うのが嫌ならダンボールに入れてあげる」と言われ、シミだらけのジャガイモが入っていたダンボールに入れて渡してくれました。
でもダンボールでも十分!!
他にも動物園では、荷物は預けて、貴重品だけ持って入場。
動物用餌(煎餅)は、もちろんビニール袋の包装はなく、ナマで提供。
別に問題なし!ビニール袋がなくても不便には感じないものです。
リスナーさんからいただいた大人用おもつの課題(介助する側の手間や衛生面の観点から切断して下水に流すという国交省のシステムとマイクロビーズの流出問題)。
介護現場の課題と環境問題、難題ではありますが、同時に解決できる方法を早急に検討が必要だなと感じました。明日のサブキャスターは、水谷加奈アナウンサーです。
お楽しみに〜☆