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由比ヶ浜海水浴場に「バリアフリービーチ」
後藤知紀記者が、鎌倉の由比ヶ浜海水浴場にバリアフリーのビーチが誕生したと聞いて取材に向かいました。
このビーチの整備に取り組んだのが、パラサーフィンの世界大会で2連覇している内田一音選手。内田選手に整備方法を伺うと、まずは海の家に沿って木製のボードを敷き詰めます。
このボードが800mに渡って続いています。
一方、海の家から波打ち際に向かって、「モビマット」という青いマットを敷き、車いすの方でも行けるようになっています。
モビマットは、フランス軍も使用しているという特殊ゴムを使っているため、車いすでも沈むことがありません! もちろんベビーカーで小さなお子さんが波打ち際に行くこともできます。
今回、内田選手が整備に取り組んだ背景として、「海外の選手が日本に来れないのは、ビーチが障害者に対応していないから。日本は海外に比べ10年遅れてると選手に言われてしまったこと」と、きっかけをお話してくれました。
さらに、パラサーフィンの競技人口は国内で10人以下ととてもわずかであることを挙げ、「競技人口を増やすためにはビーチの整備が課題、その先にパラサーフィンの発展がある」と未来を見据えた前向きな言葉を聞くことができました。今回取材した後藤記者も、「大きな一歩を踏み出した由比ヶ浜海水浴場の行動力に敬意を表したい」と語りました。