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第590回:香港九龍でも大規模デモ
今動いているニュースを、さまざまな角度から詳しくお伝えする『ニュースオフサイド』では、2つのニュースを取り上げました。
まずは、荒川区の和菓子店で女子大学生・木津いぶきさんの遺体が見つかった事件。さいたま市岩槻区の河川敷で遺体となって見つかった父親は、昨日午後、家族に「娘を切った。死にたい。」と電話していて、自殺とみられます。警視庁から吉田涙子記者に、事件の概要とこれまでの経緯、近隣にお住いの方の声などまとめて伝えてもらいました。いぶきさんと父親の間にトラブルはなかったそうです。「切った」と語った父親、しかし検死では刺し傷などは見受けられず、司法解剖が進められています。
つづいて、香港の大規模デモについて。昨日は、中国人観光客が多い九龍地区で、条例案の完全撤回を求めるデモが行われ、23万人以上が参加しました。
スタジオにお越しいただいたのは、学会出席のため一時帰国された香港中文大学の教員・小出雅生さん。
「逃亡犯条例の成立可能性は低い」と廃案も受け入れる方針に変わってきた中で、まだこうした大規模なデモが起きることについて、「若者たちは政府に対する強い不信感があり、きちんと撤回して欲しいということ」だと小出さんはいいます。
6/12のデモ中継で催涙ガスを打った警察を見た学生の親御さんたちが感情的になっていること、親中派のオンライン調査で「学生たちが暴れたことについてどう思うか?」のアンケートがあり、普段は4000人ほどのところ、34万人もの人が回答。しかも80%が「支持」という答えだったことなどお話してくださいました。
▼小出さんが持って来てくれたデモで使われるビラの数々。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』テーマは「老後に蓄えはいくら必要?」ニッセイ基礎研究所 主任研究員 高岡和佳子さんによると、どのくらいの生活水準を望むかにもよるそうですが、年収の低めの人でも2000~3000万円ほどの蓄えが必要になるそう。
退職金がもらえるのか、もらえるならいくらなのか、このあたりも理解して、今から消費を減らすことで、精神的負担は減らせるということでした。
西村志野記者は、有楽町で街ゆく皆さんにインタビュー。当然、「(蓄えは)無いより、あるに越したことはない」という答えがほとんどの中、「考えないようにしています...」という方もいらっしゃいましたね。
さて、大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドが「働きたい」と考える60歳以上のシニアを対象に、実際の仕事を体験してもらう応援企画を実施しました。 これはハローワークと連携したものだそう。取材したのは田中正史記者です。ハンバーガーやポテトの調理や清掃など、シニアの皆さんが体験している様子を音声で聞いていただきました。
働く側のシニアはやりがいを持って体調などに合わせての働き方ができ、企業側は労働力として期待できるというウィンウィンの関係。「やってみてすごく楽しかった!」というシニアの充実した声が印象的でした。
『SAKIDORIニュースパレード』 報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが、『ニュースパレード』でお伝えする主な内容をご紹介。 動いているものとして、日本政府による輸出規制強化を受け、韓国・文在寅大統領が財閥トップらと直接会談というニュースをピックアップ。『今日のオピニオン』 コメンテーター 金子恵美さんが語り下ろすテーマは「参議院選挙序盤戦から、こう読む!」
各社調査で「自民党が西日本で優勢、野党が伸び悩んでいる」という情勢が出たことを受け、その一方で態度を決めかねている人がいることに金子さんは注目。
「拮抗している選挙区では、野党が「アベノミクスに対抗する家計重視の政策」を具体的に浸透させれば、まだまだ分からない。自分たちの生活に直結することを分かりやすく響かせたときに変わってくる。」と語りました。
また、「永田町では建前上、選挙に行ってくれと言っているが、本音としては無党派層が「起きる」「目を覚ます」ことが脅威。低投票率を願っている部分があるというのが遺憾。 若い人が動く、投票に行くことが大事な一歩だと分かって!」と訴えました。
『SAKIDORIスポーツ』 砂山圭大郎アナウンサーが、6日に行われた「レスリング世界選手権代表決定プレーオフ」の話題をお伝えしました。▼注目度の高すぎる大会のため、関係者のみ入場となりました。
注目の集まる世紀の一戦・女子57㎏級「伊調馨 対 川井梨紗子」は川井選手が勝利をおさめました。
「圧倒的に伊調の五輪5連覇を見たいという世の中の空気を、川井は背負っていたと思う。」と砂山アナ。
『ニュースパレードアネックス』 イランが、核合意で定められたウラン濃縮度の上限である3.67%を超える濃縮作業に着手したことを受け、アメリカのトランプ大統領は警告。ポンペオ国務長官も制裁強化の可能性をツイッターで示唆しています。 今後、アメリカとイランの関係はどうなるのか?解説は、清水克彦デスク。現代イスラム研究センター 宮田律 理事長のお話では「イラン国民の生活が厳しくなってきており、今回のゆさぶりで制裁緩和を引き出したい思惑がある。しかし、軍事攻撃を避けるため、5%程度に留めた」とのこと。
放送作家でコラムニスト 山田美保子さんの『芸能アラカルト』今日語っていただいたのは、お笑い芸人の「闇営業」問題、信頼回復に向けた動きについて。
特殊詐欺グループの会合で闇営業をしたとして謹慎処分を受けている、お笑いコンビ「ザブングル」ですが、所属事務所のワタナベエンターテインメントの対処が迅速かつ愛があり、良かったと評価。吉本興業と比べても、コンプライアンス面できちんとしていると感じたそうです。
【今日の1曲】 Where have you gone / OAU