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災害の平成で絆が深まった時代
こんばんは、竹田です。
新しい時代が幕開けましたね。安寧と平和の時代になるよう令和に願いたいですね。
さて平成最後の2日間、大災害をもたらした阪神淡路大震災の被災地・神戸市と昨年の西日本豪雨の被災地・倉敷市真備町に行ってまいりました!
阪神淡路大震災で復興の象徴として、2009年に誕生した鉄人28号を取材してきました。
鉄人28号については、今年1月にもこのサキドリで紹介されましたね。
鉄人28号は神戸市出身の漫画家、横山光輝さんの代表作に登場する巨大ロボットでなんと高さ15メートル!
震災で傷ついた神戸の街を元気にしたいという願いが込められています。
高齢化や人口減少の煽りは、ここ神戸も漏れておらず、
新しい時代"令和"も若い人たちに神戸の活気をつないでいきたいという思いで
町の方々は様々なイベントを開催しています。鉄人28号プロジェクト事務局長の岡田誠司さんもその一人。
平成もあと残り2日という29日も、岡田さんはメリケンパークで
神戸市の音楽ライブイベントを開催、ご自身もステージ上でキレッキレの
ベースを弾いていらっしゃいました。岡田さんは、「長田区の鉄人28号の誕生で、町の知名度が上がり、
人口も増えてきた。元々鉄人28号は第二次世界大戦中、瓦礫の中から這い上がってきた最終兵器。全てを失った神戸の街から復興へと這い上がる人々の思いとマッチングした。災害が多かった平成の中でも阪神淡路大震災は、思いもよらない大災害だったことを日本中の皆さんが感じた災害だったと思うが、が、一方で日本中の"絆"が深まった災害でもあった。鉄人28号が令和の時代も人々の希望や絆を象徴するような金字塔であってほしい」と令和への願いをお話くださいました。
岡田さんは、今、平成の神戸の思い出を撮影し続けた映画も製作中ということです。
そして、翌日30日、天皇陛下退位の日。
倉敷市真備町の今を取材しました。
平成最後に天皇皇后両陛下がご訪問された岡山県は、西日本豪雨災害の直後の倉敷市真備町です。倉敷市真備支所では、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に伴い、記帳所が設置されていました。
訪れた人たちは、退位される天皇陛下への感謝の気持ちと、新たな時代での復旧・復興を願い、記帳していました。両陛下がお見舞いにいらっしゃった際に、お話をされた黒瀬正典さんと中尾研一さんにお話をお伺いしました。
黒瀬さんは避難施設として自宅を解放し、中尾さんは未だ仮設住宅での生活を余儀なくされています。発災直後から住民のことを案じておられ、被災者の皆さまへのお見舞いや、健康を心配してくださるお言葉があったといい、
とても勇気付けられたとお話されていました。大地震、豪雨、噴火など自然災害が相次いだ平成の30年間。
天皇皇后両陛下は、できる限り現地をご訪問され、苦難に耐える被災者に寄り添われてきました。お二人とも「明日への勇気と希望を与えてくださった両陛下に感謝の気持ちでいっぱいです」と
時折涙を見せながら語ってくれました。