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ゲスト:東京大学大学院 教授 中澤公孝さん①
今日は、東京大学大学院 教授 中澤公孝先生をスタジオにお迎えしました。先週のゲストである吉田進 理事長のご紹介です。
1962年、長野県のお生まれの中澤先生、国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所部長などを経て、東京大学大学院 総合文化研究科の教授に就任。
リハビリテーションセンターで脊髄損傷の方の基礎研究をされていたそうですが、偶然、パラアスリートの体の動きや脳を調べる機会があり、その時にとても興味深いと感じたことがきっかけで、色々なタイプの障害やパラアスリートの研究を続けてきました。
先週のゲストである吉田理事長がお話してくださった、パラ・パワーリフティングの世界のトップ選手がなぜ健常者よりも重いものを持ち上げることが可能なのかについても改めて教えていただきました。「最終的な"力"というのは、ほぼ筋肉の大きさに比例する」と言えますが、ではパラアスリートの筋肉がとても大きいのかと言うとそうではないということ。筋肉へ命令を送る脳の箇所が、健常者よりも何かしら強くなっていると考えられるのだそうです。
また、車いすユーザーの方が手や腕の機能が優れていることについても、ただ単に足よりも手を使うようになるからだけではなく、障害を負うことで筋肉を動かす脳の領域や働き方が変わってくる現象があるという、とても不思議なお話も聞かせてくださいました。
中澤先生には、来週もお話を伺います!お楽しみに。