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レガシーはつらいよ。
こんにちは。
スポーツマンでおなじみの石森則和です。柔道がオリンピック競技として初めて実施されたのは 1964 年大会であり、
日本武道館はそのときの会場、
いわゆるレガシー(遺産)です。あ、ということは
わずか2年後に
ここでビートルズがライブをやったわけですな。
当時は衝撃だったろうなあ。
それはさておき、
2020年大会でも
空手や柔道の会場になるにあたっては
今後、大規模な改修が必要になります。というのも、国際協会側の要求レベルが1964年とは変わってしまったから。
現在では国際的な柔道の試合が行われる畳のすぐ横には、
練習用の畳を設置しなければいけない、
しかもメインの畳と段差があってはならない、
・・・など細かい規定があるのだそうです。
さらに、改修工事中に「何か」が敷地内から出てきたら
そこで工事がストップするおそれも。
実際、
前回の東京オリンピックの工事現場からは、
多くの皿がでてきたとか。ここはかつて江戸城があったエリア。
工事を行うには、いちいち文化庁や、宮内庁など
数か所の官公庁の許可が必要だったりもするのです。今回は国立代々木公園などほかのレガシーも使用されますが、
多くの施設にこの事情が当てはまります。
また、オンエアでは触れなかったけれど、
勾配の急な坂が多くて車椅子での移動が難しい場所があります。
このため、今後はアクセシビリティも見直されるかもしれません。
パラリンピックの会場でもあるのにどうなんでしょうこれ。「前に使ったんだしさ、また使えば節約になるぢゃん!」
・・・なんて、安易に決めてないよですね。まさかね。