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第389回:加害者家族の過酷な現実
気になるニュースをサキドリする『ニュースオフサイド』では、加害者家族が直面する過酷な現実に迫り、支援のあり方を考えました。
まず、電話を繋いでお話を伺ったのは、 加害者家族を支援するNPO法人「ワールド・オープン・ハート」の理事長で、 これまでに1300件以上の相談を受けてきた、阿部恭子さん。寄せられる相談は殺人を犯した人の家族からが最も多く、100件以上にも及ぶといいます。
「家族への影響は孫の代まで続き、結婚するとき、 祖父の犯歴が問題になるのでは、と心配する孫から相談を受けたことも。加害者家族の40%が結婚が破談になっていたり転居を迫られる。」など、理不尽な状況を話してくださいました。
経済的に困窮するケースも多く、 近づいてきた宗教団体や霊媒師から高額な請求をされるケースも報告されているようです。
西村志野記者は新橋で街の声をレポート。 「罪を犯した本人だけでなく、その家族まで社会的制裁を受けること」について、 「家族は関係ない」「気の毒だ」という声がほとんどでしたが、「被害者のことを考えると...」と、ハッキリ言いきれない方も多かったということでした。
「再犯防止」「自殺防止」のためにも加害者家族の支援が必要という考えを示してくれたのが、 刑法学者で九州工業大学の名誉教授、佐藤直樹さん。実名報道を避け、匿名とまではいかなくても容疑者をつけずに敬称で呼ぶなどの配慮や、「ワールド・オープン・ハート」のような組織をもっと作る必要があると語ってくださいました。
『きょうのナマチュウ』は「高校生の模擬選挙から学ぶ、一票の重み」。今週末30日に投開票が行われる沖縄県知事選挙を前に、今日「クラーク記念国際高等学校 千葉キャンパス」で行われた模擬選挙を取り上げました。
▼細木美知代記者が模擬選挙の模様をレポート。選挙権の年齢が18歳に引き下げられる前の2015年から、実際の選挙に合わせて複数回、模擬選挙を行ってきたというクラーク記念国際高等学校。
▼投票をする前に事前のグループ学習が行われます。候補者のプロフィールや政策、選挙公報や新聞記事をもとに議論。▼投票には、実際に選挙で使用している投票箱を借りてきているそうです。
▼3年生67名による投票。自分たちの模擬投票結果と、実際の選挙の結果を比較する事後学習も行っているとのこと。
模擬選挙に参加した3年生(18歳)の生徒お2人に話を聞きました。むらまつともひろさんは「自分がいかに選挙に興味がなかったか気付けた。」、まつながりかさんは「候補者がどのような政策を考えているのかを重視して投票先を決めた。」と、それぞれ感想を話してくれました。
模擬選挙の担当・野口哲史先生は、「18歳で選挙権を与えられても他人事。そうではなく、いかに当事者意識を持たせられるか。将来の一票に繋がると思っている。」
政治的中立性、公平性を保つためには「投票先をどうやって選べばいいのか、どう考えればいいのかだけを教えて、あとはグループ学習で生徒自身に考えさせる。」ということでした。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』で取り上げたのは、犬の頭部の腫瘍を摘出し、3Dプリンターで作成した頭蓋骨を移植したというニュース。手術してから半年、がんは再発しておらず、手術に成功したとみられているということです。 動物にこうした手術が行われるのは初めてですが、すでに人間のあごの骨や脊椎の復元には3Dプリンターの技術が用いられています。
木曜コメンテーター、精神科医で映画監督の和田秀樹さんが語り下ろした今日の『オピニオン』テーマは「性被害者の心の傷には時効はない」
ある芸人の16年前の淫行報道を別のある芸人が「古い話」と擁護したこと、「16年前の話かよ」などネット上の反応がひどいことを受け、「淫行の時効は現在3年だけれども、性被害は言えるようになるまで10年~20年かかる」「それを世間の人は知らないのだろうが、被害者の人が責められてしまう風潮は危険」「未成年への淫行の時効は20年か、時効をなくしてもいいぐらい」と話してくださいました。
『SAKIDORIスポーツ』担当は松島茂 アナウンサー。 西武ライオンズ・松井稼頭央選手の引退会見、そして今日からメットライフドームでの大詰めの3連戦「首位・ライオンズ」と「2位・ホークス」の直接対決について、今夜の文化放送「ライオンズナイター」解説を務めてくださる名球会の山崎裕之さんにお話を伺いました。
『ニュースパレードアネックス』安倍総理大臣はアメリカのトランプ大統領との会談で、2国間による「日米物品貿易協定」の締結に向けて関税協議を含む新たな通商交渉に入ることで合意しました。この合意について、清水克彦デスクが「安倍さんとトランプさんで一つの果実を分け合ったかたち」と解説。協議中はアメリカ政府が自動車への追加関税は発動しないことで一致、当面は回避したことになります。
安蒜幸紀レポーターの『SAKIDORI最前線』は、来月末10月27日(土)に行われる 東京都健康安全研究センターの施設公開・ラボツアーをご紹介。
【今日の1曲】 YES MY LOVE/矢沢永吉