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第333回:遺骨はどこへ行く?
今日最初のコーナー『ニュースオフサイド』で取り上げたのは、オウム真理教・松本智津夫元死刑囚の遺骨引き渡しをめぐる問題。
法務省はおととい、松本元死刑囚の遺体を火葬したうえで、遺骨を東京拘置所に戻しました。
遺骨をめぐっては遺族間の対立があり、引き渡し先の調整が続いています。
そして今日、松本智津夫元死刑囚の四女の代理人である滝本太郎弁護士が、東京地裁の司法記者クラブで開いた会見。会見の模様を取材中の細木美知代記者、西村志野記者に繋いで伝えてもらいました。
遺体に関する経緯の説明からスタートした会見、今後遺骨はパウダー化し、太平洋へ散骨というかたちを考えており、費用を国に負担してもらいたいと訴えたということです。散骨することで遺骨の安置場所が定まらないため、信者の聖地になるなどの恐れがなくなるという考え。
お電話を繋いだのは松本智津夫元死刑囚の三女、松本麗華さん。一連の流れや報道は、麗華さんには「不可解」の一言。当局は親族間の話し合いを終えるようにと麗華さん側にも伝えているということで、家族が経験していることなどから考えても、ずれが大きく驚いているとのことです。
「父が亡くなってまだ数日しか経っていない。遺骨の取り合いみたいになって、父をお金儲けに利用するつもりもないのにそういうような報道がなされていて非常につらい。」と涙ながらにお話してくださいました。
『きょうのナマチュウ』では、「赤坂自民亭」と呼ばれる懇親会での写真が波紋を広げる中、自民党総裁選挙の行方についてサキドリしました。国会審議、会期末が今月22日に迫る中、与野党の攻防がヤマ場を迎えている国会から、奥山拓也キャップのレポート。
そして、「赤坂自民亭」の何が問題なのかを時系列などを整理して、竹田有里記者に伝えてもらいました。
そして、安倍総理は今日、西日本豪雨で甚大な被害が出た岡山県を訪問。
政治アナリストの伊藤惇夫さんにもお話を伺いました。
「赤坂自民亭」については「感覚的に麻痺しているというか、派閥でやるならまだ分かるけれど、幼児化してるのでは」。
安倍3選が揺らぐということについては「政界は一寸先は闇。安倍さんの信頼感は損なわれている。森・加計、誰も納得していない。また不信感をもたせるようなことが出てくるとなったらどうなるか。」との見方を示してくださいました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』では、あまりおもてだって話題に上りませんが、市町村などが手掛ける水道事業を広域化する水道法改正案が衆議院本会議で可決、参議院へ送られたというニュースをピックアップ。水道事業の経営を効率化し、水道管の老朽化対策などを急ぐということなのですが、世界の主要都市部での水道事業を見てみても、民営化した後、水道料金が何倍にも跳ね上がり、結局、再公営化する事例が多いそうです。
コメンテーターは文筆家の古谷経衡さんです。今日の『オピニオン』テーマは「暑さ対策を先人から学ぼうというウソ!」。
江戸時代の人に学んで、打ち水、緑のカーテン、涼をとるために金魚...などこの季節になるとよく聞く話ですが、「こういうのは全部ウソですよ!」というお話でした。
というのも江戸時代は小氷紀で、今の東京よりもだいたい2度ほど低く、冬は普通に雪が積もり、品川で2mもの降雪を記録した文献も残っています。
そのため、小氷期ならばこのような暑さ対策でも効果的だっただろうけれども、現代はそうじゃない。命の危険に繋がることもあるので、無理せず時代に合った暑さ対策としてエアコンを使いましょうと語り下ろしました。
『SAKIDORIスポーツ』で槙嶋範彦 アナウンサーが取り上げたのは高校野球!スタジオにスポーツライターの大利実さんをお迎えし、横浜、東海大相模など神奈川県の強豪校の監督に迫りました。
大利さんのご本、「激戦 神奈川高校野球 新時代を戦う監督たち」が株式会社インプレスから発売中です。こちらもぜひお手に取ってお読みください。
『ニュースパレードアネックス』 落語家の桂歌丸さんが今月2日、慢性閉塞性肺疾患のため81歳で亡くなり、横浜市の妙蓮寺で今日、告別式が執り行われました。関係者1000人、ファンの方1500人もの人が集まったお別れの会。
吉田涙子記者のレポートにあったように、林家木久扇さんが生前の思い出エピソードを披露したりと、あたたかく和やかな会だったとのこと。
『SAKIDORIクリニック』では、本郷赤門前クリニック院長で医学博士 吉田たかよし先生が、豪雨災害から自分の命を守る医学的テクニックを教えてくださいました!人間の両手は命を守る本能が凝縮されていて、無意識のうちに何かを掴んで命を守ろうとします。 荷物は手に持たず、リュックで背負いましょう。 普段からリュックに必要なものを入れて玄関に近いところに置いておきましょう。
【今日の1曲】 ロケット・マン/エルトン・ジョン