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第337回:コメンテーターに浜田敬子さんを迎えて
火曜コメンテーターの石田純一さんはお休みです。
今日はコメンテーター、ビジネスインサイダージャパン 統括編集長で雑誌AERA 前編集長の浜田敬子さんとお送りしたSAKIDORI!でした。
最初のコーナー『ニュースオフサイド』 西日本豪雨から10日あまり。ボランティア活動が本格化し、復旧が進み始めた場所もある一方、被災者の皆さんの多くは今もなお、不自由な生活を強いられています。
昨日まで現地を取材してきた伊藤佳子記者に、報道されていない細かな問題について、被災地の方の生電話を交えて伝えてもらいました。
学区ごとに連絡がまわるため、そこからもれてしまうと色々なことが伝わってこず、孤立状態になってしまう方がいたり、避難所もみんながみんなプロではないので、物資をもらいに行ってもなかなかすんなりいかないことも...。
すでにお店なども再開して物資が手に入るようになった地区の方が、物資をもらいに来てしまって、そこの線引きをどうするか、ボランティア同士でのいざこざなどもあるようです。
また、ご遺体が見つかった安芸区の女子高校生のお話では、まだ捜索中の段階でSNSやインターネット等で色々と書かれたと、悲しいやるせない声も聞かれました。今の時代、SNSは大変便利なツールである反面、使いようによっては...という部分が大きいですね。
そして、現地取材で伊藤佳子記者が出会った、クルマの製造業をされているMさんにお電話を繋ぎました。Mさんはご自宅が浸水被害に遭われ、趣味で集めていたものやお気に入りの洋服、思い入れのある品々もダメになってしまったといいます。
また、ご近所の皆さんで片付けをするも「いる」「いらない」の分別で、揉め事が起きて泣き出してしまう方がいらっしゃったそう。Mさんご自身も「気持ちの面もあってなかなかすぐには...」と心の内を明かしてくださいました。かわって、銀座にある広島県のブランドショップ「TAU」に、西村志野記者がお邪魔しました。こちらでは募金箱も設置されています。
被災地を応援しようと、都内にあるアンテナショップで買い物をした方もいらっしゃるのでは?この3連休、2割ほど多くお客様が訪れ、お買い物をされたそうです。
スタッフの松村さんは「各メーカーさんの想いのこもった商品、私たちも協力体制でやっていきたい。みんなで力を合わせて広島を応援したい!ぜひお店へお越しください!」とお話してくださいました。
『きょうのナマチュウ』観光地、熱海復活、その奇跡とは?高度経済成長期には、新婚旅行や社員旅行でにぎわう一大観光地だった熱海。 バブル経済が崩壊後の2000年前後から街は衰退。 廃墟と化した大型ホテルが目立ち始め、1960年代には530万人いた宿泊者数も2011年には半分以下に。
しかし、その時期を境にV字回復を果たし、今、熱海には再び多くの観光客が押し寄せています。 熱海復活の舞台裏を探りました。
まず、お話を伺ったのは熱海市長 齊藤栄さん。市の取り組みとしてプロモーションに力を入れ、熱海の良いイメージを広めようと努力。ロケハンをしにくるADさんを積極的に迎える試み「ADさん、いらっしゃい」や、12年ほど前には古木化していた梅や桜を全面改修したことも大きく、功を奏したのではとのこと。
続いて、東洋経済新報社から「熱海の奇跡~いかにして活気を取り戻したのか」を出版されたNPO法人「atamista」代表理事、株式会社 machimori代表の市来広一郎さんにもお話を伺いました。
市来さんは、高校生だった20年くらい前、どんどん廃墟のようになっていく街を見ていて「どうにかしたい!」と考えていたといいます。地元・熱海の人こそが地元のファンになることが大事だと考え、熱海で出来る楽しみを発掘し企画・開催していったそうです。「V字回復と言われているけれども、これに甘んじていてはいけない。過去、大きなものに頼り切って衰退した。人も商売も小さくてもいいから地道に、これからどんどん熱海で起業してもらえたら」と語ってくださいました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』で取り上げたのは、林業大学校の開校のニュースです。2015年度以前は長野や静岡など全国で10校だったのが、17校にまで増加。 林業技術者の高齢化が進む中、こうした取り組みの結果、年平均3000人の新規従事者を確保できているそうです。
浜田敬子さんが語り下ろした今日の『オピニオン』、題して「自立した個人がチームを強くする」。
浜田さんご自身が携わるビジネスインサイダージャパンの記事で、最近非常に反響があったという「広島県立安芸南高校サッカー部」のお話。サッカー部の3年生が主導で自主的に40人くらいのメンバーが集まって掃除隊を作り、いち早く被災地の片付けや土砂出しの作業をしたと話題になっています。
今日はそんな安芸南高校サッカー部をまとめる畑監督のユニークな指導法を紹介。常日頃から整理整頓、他人に感謝する、自分で考えるなど、サッカーよりも大切なことがたくさんあるんだという指導をされているのだとか。「畑監督は、今回の件を聞いても何も驚いていなかった。普段からそう行動しているから、一人一人が自分で考えて、自立して行動することが出来る人間が育まれている。スポーツの意味を改めて考えさせられた。」と浜田さん。
『SAKIDORIスポーツ』では長谷川太 アナウンサーが、文化放送で実況を担当されていたサッカーW杯 フランス優勝を振り返り、フランスの選手育成方法と日本の状況についてもお伝えしました。フランスが暗黒時代だった過去から、1988年に設立されたクレールフォンテーヌ国立サッカー養成所とはどういうものなのか説明。
今回大活躍だったエムバペ選手もこの学校を出ているんだそう!
『ニュースパレードアネックス』 今月24日、東京五輪 開催まで2年となる中、マスメディアを対象にした「施設見学ツアー」が行われました。工事が進められている競泳会場の「アクアティクスセンター」、カヌー・スプリント「カヌー・スラローム会場」、ボート会場の「海の森水上競技場」
バレーボールなどが行われる「有明アリーナ」などを見学し帰ってきたばかりの石森則和 記者がレポート。担当者によると「ほぼ計画通り」とのことですが...、間に合うのか少し心配になる進捗状況です。
【今日の1曲】 MOTOR DRIVE/レベッカ -
ゲスト:視覚障害者柔道 半谷静香さん②
今週も先週に引き続き、視覚障害者柔道の半谷静香さんにお話を伺いました。
半谷さんは2017年から、JICAでアフリカで柔道を指導していたこともある仲元コーチという女性コーチに師事していらっしゃいます。今まではなかなか挑戦して来なかった技「大外刈り」などもきちんとフィードバックしてくれるので、日々挑戦することが多くなったそうです。
ちなみに半谷さんの得意技は「一本背負い」!
そんな半谷さんの「一本背負い」を生で見られるかもしれない大会の情報もご紹介いただきました。今年12月に全日本視覚障害者柔道大会、来年2月にジャパンオープンと、講道館での大会が。
「海外選手は同じ階級でも身長が10㎝も大きかったり、勝つために何でもする勢いがある。」と、大会で海外の選手と試合をすることも良い勉強になるのだとお話してくださった半谷さん。
そして、2020年の東京パラリンピックへの想いも...「最後まであきらめない、粘り強い柔道をしたい。私の階級が1番最初に試合があるので、私が金メダルを獲れば、日本人第一号の金メダルとなる。そうなるように頑張りたい!」と語ってくださいました!