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第288回:北朝鮮をめぐるそれぞれの思惑
『ニュースオフサイド』では、北朝鮮をめぐり、日本、アメリカ、中国、それぞれの国の思惑が交錯する外交の裏側に迫ります。
まずは今日、東京で開かれた日中韓首脳会談を取材した奥山拓也 国会担当キャップが、合意内容とまもなく開かれる日中首脳会談の内容についてレポート。
昨日の中朝首脳会談、そして今日の日中首脳会談、中国の視点で見てみるとどうなのでしょうか?産経新聞論説委員の山本秀也さんによると、「中朝首脳会談で我々(中国)こそが北朝鮮の後ろ盾なのだということを世界に示した。日本と中国は地域共通の議題である非核化の進展について、どこまでシンクロできるかがポイント。」だということでした。
北朝鮮や韓国の狙いを、ソウルから羽田に到着したばかりの慶應義塾大学教授で現代韓国研究センター長 西野純也さんに、竹田有里記者が聞きました。ソウルでは、北朝鮮の立て続けの首脳会談に驚きが広がっているといいます。今回、韓国の大統領が訪日するのは6年半ぶりのこと。狙いは、①北朝鮮の情勢が大きく動いていることに関して、日本と中国の支持を得たい。②これからの日韓の関係改善の一歩としたい。③日中韓山三ヶ国協力をさらに進めていきたい。大きく分けてこの3つだとお話してくださいました。
【おまけ】今日は違う話題でしたが、羽田空港に取材に行っていた二人。
『きょうのナマチュウ』では、 アメリカ・ハワイ島で今月3日に噴火したキラウエア火山の終息と観光への影響などを取り上げました。噴火活動は7日も続いていて、終息する気配はありません。
お電話を繋いだのは、ハワイ州オアフ島在住のジャーナリスト 富田幾子さん。今まで出ていた避難勧告の地域にまたプラスされて避難勧告が出ている状況で、シェルター(避難所)に2000人ほどの避難者がいるとのこと。避難者は自宅を見に戻ったり、シェルターに戻ったりという生活を続けています。
富田さんのいらっしゃるオアフ島は地震の影響もなかったそうですが、観光産業への影響という部分で、「今は少し、キャンセルが出ている。今後風評被害なども心配だが、長い目で見れば観光への大きな影響はないと思う。ハワイはハワイ島だけじゃない。人気のある島はほかにもたくさんあるし、大丈夫!ほかの島にお出かけ下さい。」と現地の様子も踏まえてお話してくださいました。
GWにハワイに行っていた旅行者の方の「問題なかった」という声と、ハワイのコナ空港直行便の運行などについて、羽田空港から伝えてくれたのは細木美知代記者。西村志野記者は、これからハワイに行く方の現時点でのキャンセルについて、旅行代理店のJTBとH.I.Sに取材。キャンセルは多くないが、「大丈夫なのか」などの問い合わせは多い様子。
火山学がご専門の産業技術総合研究所の研究員 高田亮さんは「しばらく静かだったので溜まって噴火したのではないか。今回の噴火は、リフトゾーンといわれる割れ目にマグマが移動して噴火している。まだ割れ目にマグマが広がっているようなので、噴火活動は長引くかも。」と解説。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』新潟市のJR越後線の線路で、近くの小学2年、大桃珠生さんの遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件。このコーナーの直前には速報で、事件当日の朝、大桃珠生さんは登校中に男に声をかけられたと話していたことが分かりました。
昨日の夜開かれた新潟県警の記者会見の音声、時系列で事件を振り返り、今日の動きをまとめてお伝えしました。
水曜コメンテーターは文筆家の古谷経衡さん。
今日の『オピニオン』で語り下ろしたのは、「日本映画はなぜつまらないのか?(アニメは除きます)」。洋画よりも興行収入は上の邦画ですが、古谷さんいわく、脚本がどうのこうのじゃなく2つ大きな要因があるとのこと。
1つはライティング(照明)の問題。邦画は光を当てすぎる傾向にあり、陰影で語らず写実的にし過ぎてしまうそう。
そしてもう1つは、喜怒哀楽の演出。邦画は役者さんの顔芸に頼り過ぎているとお話してくださいました。
逆にこういう演出がされていない邦画は、良作と言えます。日本映画の鑑賞の参考になさってみて下さい。
『SAKIDORIスポーツ』担当は高橋将市アナウンサー。今日取り上げたのは、プロ野球 セ・パ月間MVP発表の話題です。
パ・リーグは首位を独走する西武ライオンズが独占! 投手部門は多和田真三郎投手、打者部門は山川穂高選手。 セ・リーグ投手部門は阪神のメッセンジャー投手、打者部門は巨人の坂本勇人選手が受賞しました。
『ニュースパレードアネックス』 アメリカのポンペオ国務長官が今日、北朝鮮を訪問。北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長と会談しました。鈴木敏夫デスクが昨日行われた中朝首脳会談の解説と、具体的な日程は明らかになっていませんが、来月上旬にも行われるであろう米朝首脳会談への動きなども含めて伝えてくれました。
『SAKIDORIクリニック』では、本郷赤門前クリニック院長で医学博士 吉田たかよし先生が、大型連休明けでやる気の出ない人に、とっておきの方法を教えて下さいました。長期間の休暇後に重度の無気力になるのは世界中で起こっています。「ポストバケーションディプレッション」と言い、直訳すると「休暇の後のうつ症状」。
やる気がない時は、左側の脳を刺激するのが良いのだそうで、イヤホンで何かを聞くとき、電話を掛ける時など右側の耳を使いましょう。
【今日の1曲】 5月の別れ/井上陽水