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第51回 ヌード展!
加納担当の《サキドリ最前線》
最終回は...この春注目の美術館!
横浜美術館で現在開催中『ヌード展』です。
誰もが持っている、からだ。
一番身近なホットトピックを集めた展示。
一美さんも「ヌード展、興味あります!」と前のめり。
19世紀イギリス・ヴィクトリア朝の神話画や
マティス・ルノワールといった印象派
ピカソなどの現代絵画
ロバート・メイプルソープなどの写真や彫刻作品、
およそ130点もの作品。
それぞれの芸術家たちが「人間の裸体~ヌード」をどのように表現しているか、その変遷をたどることができます。横浜美術館の学芸員 長谷川珠緒さんにお話を伺ってきました。
見どころのひとつは...日本初展示!ロダンの《接吻》
180cm以上の大理石からなる男女の熱い接吻が表現された作品。
3.8トンもの大きな作品が、照明デザイナーによる調整の元
360度見舞わせる、特別スペースで展示されています。男女ともに筋肉や肉付きの良さを眺めるだけで、
大理石に命が宿ったように生き生きとした「肌」を感じることができ、
息をのみました。
女性の腰に添えられた、この右手に痺れる女性が多いのだとか!
ヌードを通して、芸術家が何を表現しようとしたのか、
またその当時の社会的背景やモラルがあったうえで
描かれる「ヌード」には、
自分の想像と相まって、どこまでも広く広く世界がひろがっていきます。「ヌード」の表現の仕方が、
昔は「理想像」だったのが...
現代に近づけば近づくほどリアルになっていきます。
ヌードは
「エロティシズム」だけではなく、
「悲哀」や「生命」といった、人にまつわる様々な要素を含んでいて
とても面白かったです。ヌードの軌跡200年をたどる展示。
横浜美術館「ヌード展」~6月24日まで。
さて、今回で加納有沙がご紹介する《サキドリ最前線》は終わりです。
来週からは、新メンバーが加わり、紹介してくれます。
わたくし加納は、木曜日のサブキャスターを担当することになりました。
4月からもどうぞ宜しくお願い致します。 加納有沙