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原発事故のその後 飯舘村の今
こんばんは。
竹田です。
来月で東日本大震災から7年が経ちます。
今日のニュースオフサイドでは、
福島第一原発事故による強制避難を苦に自殺した飯舘村の男性(当時102歳)の遺族が、東電に約6000万円の損害ば使用を求めた裁判で、福島地裁が「原発事故と自殺の因果関係」を認め、東電に1520万円の支払いを命じたというニュースを取り上げました。また、避難されている方の思いをお伺いしたり、飯舘村の皆さんが設立した再エネ電力会社の取り組みについてご紹介しました。
福島県内の避難指示が出ていない地域から避難した「自主避難者」の方々への
住宅の無償提供が去年の3月末で打ち切られて間もなく1年。
ひなん生活をまもる会 鴨下祐也さんは、避難指示が出ていないいわき市から避難していますが、いわき市内では未だ20万べクレルの数値が出ているといいます。
放射性物質から1秒間に放射線が何回出るかを表す単位がベクレルだ。
「そこで何かを食べたり飲んだりしてはいけない」「子どもが入ってはいけない」とされる放射線管理区域の基準は4万ベクレル。20万ベクレルはその5倍以上の数値...。「家族で楽しんだ山菜採りをもう一度できるようになるまでは、帰れない」
鴨下さんの生活は、原発事故で一瞬にして奪われてしまいました。地図に円を描いて、避難指示区域かそうでないかを線引きし、
「自主避難者の住居の無償提供打ち切り」は、
「自主避難者は退去してください」と言っているようなもので、
日本国民としてとても憤りを感じます。オリンピックや豊洲市場移転のゴタゴタで税金を無駄使いするのではなく
こういうところに使ってほしいと思います。
以前、前職で震災直後、福島から江東区・東雲住宅に避難を余儀なくされたご家族を
6年間密着取材しました。
徐々に東京での暮らしに慣れつつあるものの、心の中は決して穏やかではありませんでした。
「平和だったあの頃には戻らない。今はここで生きるしかない。でも絶対に故郷で骨をうずめたい」
鴨下さんやこのご家族たちのような声をより多くの方々に届くよう報道し続けることがマスコミの責務だと改めて気付かされました。
明日のサブキャスターは、永野景子さん、
コメンテーターは、堀口ミイナさん、
ゲストコメンテーターは、尾木ママこと尾木直樹さんです!お楽しみに〜!