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第97回:語り継ぎ、考える
8月15日、今日は72年目の「終戦の日」です。
オープニング、リスナーの方からの「戦争は嫌です。二度と無いと祈りたいです。」というメールでスタート。今日のSAKIDORI!は出演者(斉藤一美キャスター、竹田有里サブキャスター、石田純一さん、石川真紀キャスター、東尾修さん、松島茂アナウンサー)の家族に聞いた戦争体験も随所でご紹介しました。『ニュースオフサイド』テーマは「72回目の終戦の日、戦争は語り継げるのか」
詩人のアーサー・ビナードさんがキューバ革命の英雄 チェ・ゲバラ の長男・カミーロ・ゲバラ氏にインタビュー。「ヘイワ」と「ヒロシマ」について語り合った音声を聞きながら、アーサーさんと一美さんが「戦争を語り継ぐ」というのはどういうことなのかを考えました。
そして、スタジオには、1年3ヵ月の間 47人の方に戦争についての色々な話を聞いてきた鈴木敏夫デスクが。「実際に戦争を体験した人たちは大半が90代。今でも手紙のやり取りをしている人もいる。ただ訃報が届くたびに、時間との闘いだなと感じるし、間に合ったという気持ちも少しある。どう語り継いで現代に生かしていくのか、とても重要な課題。」
『きょうのナマチュウ』では、「終戦の日に行われた空襲」をクローズアップ。72年前、ポツダム宣言を受諾したあとに空襲を受けた場所の一つ、埼玉県の熊谷市からの中継をお送りしました。
「熊谷空襲を忘れない市民の会」の米田主美さんが、生々しい熊谷空襲の様子を語って下さいました。米田さんはまさにこの空襲のあった日に生まれたそうです。
この「熊谷空襲を忘れない市民の会」は、2015年の安保法案が出た時に「日本はまた戦争をする国になるんじゃないか」と不安の声があがり、4人からスタートし現在は90人近くまで大きくなったとのこと。
お話を聞いた西村志野記者が、詳しく「column~記者たちのオフマイク~」にアップしてくれていますので、そちらもご覧になってみて下さい。
『SAKIDORIニュースパレード』 テーマは「語り継ぐ戦争体験」です。
石川真紀キャスターの明治生まれのお祖父さんの戦争体験を語ってくれました。「今回、身内の話を復習する機会になってありがたい機会だった。言葉一つ一つ、どういう風に伝わっているか生き方に出てくると思う。出来る限り、何度も聞こうと思いました。」と真紀さん。
火曜コメンテーターの石田純一さん。『オピニオン』は「戦後を永遠に続けましょう」と題して、「人の夢とか生活、文化すべてを破壊するのが戦争。いいことなんて1つもない。72年間に限らず、100年、150年と戦後を続けていきましょうよ!」と歴史を振り返りながら語り下ろしてくれました。
『SAKIDORIスポーツ』松島茂アナウンサーがメットライフドーム放送席から、西武・楽天戦中継前 解説の東尾修さんとお送りしました。この番組では初の、義理のお父様である東尾さんとの共演となった石田純一さん!
お二人のあたたかいやり取り、とても和みましたね(^^)
『ニュースパレードアネックス』終戦から72年。千鳥ヶ淵戦没者墓苑や靖国神社で祈りを捧げる遺族や参拝者の方々に伊藤佳子記者がお話を伺いました。開門が朝の6時。お昼前には、参拝の順番がなかなかまわってこないほどの長蛇の列になっていたそうです。
戦争のこと、平和のこと、実際に体験した方からお話を聞けるときに、聞いておくべきだなと改めて感じた一日でした。
今日のSAKiDORI!が戦争を語り継ぎ、考える ひとつのきっかけになってもらえたら...と思います。
【今日の1曲】人生の扉/竹内まりや