今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
感染拡大に歯止めがかからない沖縄県について。
まずは沖縄の現状を、ラジオ沖縄・報道部長の小磯誠さんに伝えてもらいました。
実数はひとつき単位で出すため分からないそうですが、沖縄の観光名所の国際通りは閑散としており、例年の2割ほどの人出と見られます。
明後日が期限となる県独自の緊急事態宣言を延長するのかが話し合われていますが、観光業界は大きな打撃で反対の声が根強いそうです。
沖縄県の医療現場、今、どのような状況なのでしょうか。
お話を伺ったのは、6つの県立病院の全体を総括している沖縄県病院事業局の医療監、田中斉さん。
沖縄では県外からのウイルスの持ち込みで7月に感染が拡大。そのあとは「夜の街」関連。8月に入ってから、本島の中では仕事場や家庭内、高齢者施設などでも感染が広がっている状況です。
感染が始まった当初は若くて軽症の方が多かったそうです。しかし、今はどの年齢層にも広がり、危機感が高まっています。
一般の病院にも協力を仰いでいることなどをお話してくださいました。
医療提供体制がひっ迫する中、沖縄県中部地区医師会は、「自分が新型コロナウイルスに感染したのでは・・・」と不安に思っている方が、
検査が必要かどうかの問診をスマートフォンで受けることができるシステムを独自に開発。今月3日から提供を始めました。
このシステムの開発に携わった沖縄県中部地区医師会の副会長で「まつしまクリニック」院長の松島顕介さんにお話を伺いました。
なかなか保健所につながらない・どこへ行けばいいのか分からない・私はどうしたらいいの!?と戸惑う方への一助となればと開発されたこのシステム。
アプリからご自身の情報登録(2週間で個人情報は消されるそう)をし、症状に合わせた27項目の質問をチェック。
ある程度の点数になれば検査が必要と判断され、診察・検体採取を行う医療機関、登録されている医師たちが紹介されます。
11日間で3404件のアクセス。沖縄県の保健所等への問い合わせが5180件なので、3分の2がこのアプリを使っているということも分かっており、相談窓口の負担が軽減されているそうです。
『きょうのナマチュウ』
【サキドリ戦後75年シリーズ あの日 あの場所】
5年前、アーサー・ビナードさんが『探しています』という番組で伺った戦争を経験した人たちのお話をプレイバックし、さらに我々の暮らす生活のすぐ隣に今も隠れる都心の戦争遺構をご紹介しています。
4日目の今日は、元NHKアナウンサーで作家・随筆家の近藤富枝さんのお話。
戦時中、日本に存在した唯一の放送局NHKでした。
ラジオは530万台普及していたとされ、政府は情報統制を目的に一日中、ラジオをつけておくように指示。大本営発表の戦況ニュースも空襲警報も玉音放送も伝えたのはすべてラジオでした。
そんなNHKに1944年10月、近藤さんはアナウンサーとして入局。
1945年8月15日。全員集合の召集でNHKに到着した近藤さんが目撃したのは、降伏を阻止しようとする青年将校らによって銃剣を突き付けられた同僚アナウンサーたちの姿だったといいます。
そして玉音放送。天皇陛下の声の前後を固める和田信賢アナウンサーがスタジオに向かってゆく姿を近藤さんもまた緊張の面持ちで見つめていました。
近藤さんはその後、NHKを退局し、ルポライター・作家として活躍。このインタビューの翌年、老衰で亡くなりました。93歳でした。
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西村志野記者による戦争遺構からのレポートは、三鷹市の武蔵野の森公園「掩体壕」です。
「掩体壕」は軍用機を敵の空襲から守るための格納庫で、本土決戦に備え、残り少なくなった貴重な飛行機を守るためのものでした。
ここ武蔵野の森公園には、「大沢1号」「大沢2号」という2つの「掩体壕」が残されています。
幅は14mほどのトンネル状。厚さ40センチの鉄筋コンクリートで覆われていて、緩やかな山なり。空襲から隠すためのものなので目立ちにくく作られているのが分かります。
▼1つには、板が設置され、実際に納められていた戦闘機の絵が。
▼「掩体壕」と戦闘機の10分の1の模型も展示されており、日本語だけでなく英語でも説明が書かれていたのが印象的だったと西村記者。
熱心に「掩体壕」の写真を撮っている70代の男性がいらっしゃったのでお話を聞いたところ、地元の方でよく見に来ているそうです。
「あの時代に作ったもので今後も残してほしい。たくさんの人にこの写真を見せて、こういうものが残っているんだよと伝えていきたい。」と語ってくださいました。
石川真紀キャスターがお届けする『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターから17時からの全国ネットニュース番組『ニュースパレード』の主な項目をお伝えしています。
今日は「東日本大震災の被災者に貸し付けた緊急小口資金が3割未返済」というニュースもピックアップ。
東日本大震災の被災者に最20万円を貸し付けた緊急小口資金(国や県が原資を負担し、当面の生活費などを3年間無利子で貸す制度)を巡り、岩手、宮城、福島3県で貸出額の3割に当たる約28億円が返済されていないことが、明らかになりました。1世帯当たりの額は小さいが、件数が膨大で回収は難航しているということです。
俳優の石田純一さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
テーマは「どうなる日本の野党」
立憲民主党の枝野幸男代表が今日行われた両院議員懇談会で、分党する国民民主党との新党結成について、来月上旬の発足を目指す考えを明らかにしたニュース。条件で譲り合いをしたものの、国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、党内の賛否が割れていることから分党を行う方針を表明しています。
「野党はそれぞれビジョンが違うとは思う。小選挙区制は1位が総取りになるシステムで、自民党の脅威となるためには、合流・合意して協力し合わないと野党に勝ち目はない。野党の存在感を出すために、物言う数が必要だ。自民・公明は連立しているが、細かいところで言えば、憲法観など違う部分も多い。全部が同じ理念で政策一致しているわけじゃないわけで、枝野代表も玉木代表も、木を見て森を見ていないと言われても仕方ないのでは?」となかなかうまくいかない野党合流に業を煮やした石田さんでした。
『SAKIDORIスポーツ』
永野景子デスクが、「メジャーリーグ・ツインズの前田がブルワーズ戦に先発し、7回途中まで投げて2失点と好投、メジャートップタイ、無傷の3勝目」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』
新規感染者の数が依然高止まりを続ける中、東京都は今日午後、専門家らによるモニタリング会議を開きました。
東京都庁から、文化放送都庁キャップの伊藤佳子記者のレポートです。
基本、週に1回行われるモニタリング会議。昨日までの感染者数などを前の週とを分析し報告します。
感染状況は最も厳しい「赤」。すべての年齢層に拡大し、同居している人の中での家庭内感染が増加中。
医療体制は上から2つ目「オレンジ」。軽症中等症の患者が一気に増え、体制強化が必要であるという状況です。
状況は今も非常に苦しく、旅行・帰省などは引き続き控えていただきたいと呼びかけた小池知事ですが、都独自の緊急事態宣言や休業要請は出さないようです。
『芸能アラカルト』
9人組のガールズユニット「NiziU」が大人気となっています。そしてちょうど今日、EXILEでもお馴染みのLDHもDリーグ立ち上げも発表されましたが、放送作家でコラムニストの山田美保子さんに、再び到来したオーディションブームのあれこれ語っていただきました。
オーディション番組と言えば、「スタ誕」こと「スター誕生!」。美保子さん、この「スタ誕」予選大会に出たことがあるというエピソードも披露!さらに、「恋のから騒ぎ」でオーディションをする側にまわってみて感じたのは、「100人会って、合格するのは1人くらい」だということ。
オーディションから成功までのプロセスを公開することで、視聴者の皆さんやファンを巻き込んでのオーディション、これからますます盛り上がりを見せそうです!
【今日の1曲】 Yes-No / オフコース