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緩和後の横浜市野毛地区
記者の細木美知代です。
きょうから、神奈川県で
全ての業種で休業要請が緩和されました。
緩和されて街はどのように変わったのか
およそ700軒の飲食店が集まる野毛地区で取材しました。
夕方4時。
人の姿はほとんどありません。
普段であれば
多くの店で開店準備が始まっている頃。
しかし今日は
シャッターが閉められたまま休業している店が大半を占めていました。
そんな中でも、
感染防止対策を講じながら
営業を続けているお店もありました。
インタビューでお話を伺った
ビストロバル『Ji-ro』店主の市川路朗さんは
「こんなにガラガラな野毛は見たことがない。
客足がすぐに戻るとは思えない」と話します。
もしかしたら年内は
厳しい状況が続くかもしれないと
不安を抱きながらも、
「とにかく店が生き延びて、
常連のお客さんが戻っきてくれた時には
ハグでもしながら一緒にお酒を飲みたいです!」と
最後は笑顔で決意を語って下さいました。
『Ji-ro』では、
地元の横浜野菜やジビエを中心とした料理が頂けます。
有名ホテルでフランス料理のシェフだった市川さんが
もっと気軽に皆さんに楽しんでもらいたいと野毛にオープンしたバル。
スタッフの皆さんが明るく出迎えてくれます。
もう一軒、野毛にある
現在する日本最古のジャズ喫茶『ちぐさ』でもお話を伺いました。
アナログレコードが3,000枚。
ジャズの名盤を
大きな音でゆっくり楽しめる喫茶店です。
休業要請の緩和を受けて、
6月1日の営業再開に向けて今日は準備を進めていました。お店の方は
「待っていてくださる方がおられる。
お客さんは少ないかもしれないが、
1人でも2人でもおいで頂いて
大きな音でレコードを聴いてもらえると嬉しい」と
営業が再開できる喜びを語っていました。
緩和初日。
期待と不安が入り混じった複雑な心境が
お店の方たちから伝わってきました。大きな変化はまだないものの、
野毛の街は日常に向けて動き出そうとしていました。