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ゲスト:写真家 清水一二さん
ゲストは、写真家の清水一二さんです。
今日は写真家として、日本の障害者スポーツの選手の表情について語っていただきました。長年、障害者スポーツの選手たちの写真を撮ってきて、試合中、日本人選手は海外の選手たちと比べて、激しい表情・喜怒哀楽が少ないと感じるそうです。
▼実際に清水さんが撮影されたお写真で、海外の選手の表情を見てみると・・・
▼フェンシングのマスクの奥でも闘志みなぎる表情が!
▼こちらはゴール後のお写真。選手がキスをしているのが分かりますね。ドラマチックな1枚です。
1秒で14コマ撮ることが出来るカメラで、その中に1枚でも良い写真があれば、色々なメディアでも扱われるそうですが、「海外の選手は、敢えての『見せる表情』をしていてプロ意識を感じる。日本人はそのあたりがあまりうまくない。」と清水さん。
その背景には、海外でパラリンピックに出るような選手の中には戦争経験者もいて、リオデジャネイロ・パラリンピックではアメリカの出場選手、およそ270人のうち、30人ほどが軍の経験者だったのだとか。活躍すれば、その後の生活や練習環境などが保障されるため勝利への執念が違うし、戦争で死んだ友のために戦う選手もいるといいます。
「もちろん、戦争などない方がいいに決まっているが、平和な日本とはそうした意識の差があるのだろう。」「日本人選手には、どこでカメラに狙われているか分からない。見られていることを意識すれば自然と表情は豊かになるんじゃないかな」と分析してくださいました。