記事
-
台風19号 東日本の各地に爪痕...
こんばんは、竹田です。
台風19号による被害は次第に明らかになってきましたが、全容は未だ不明のままです。
今日のサキドリでは、多摩川が氾濫した世田谷区の二子玉川と阿武隈川が氾濫した宮城県丸森町の現状をお伝えしました。
東京大学大学院 総合防災情報研究センターの松尾一郎教授に台風19号の被害について解説していただきました。
松尾教授は、「タイムライン」(事前行動計画)の第一人者。
*タイムライン:台風や豪雨に伴う災害の発生から逆算し、自治体や住民の動きをあらかじめ定めておくというもの(松尾さんは、四谷にあるCeMI(環境防災総合政策研究機構)で災害担当記者向けに勉強会をたまに開いてくれたりと
とても災害報道に熱心な方です。(お酒も強い...笑)
「台風19号は雨台風」
→雲が、日本列島をすっぽり覆うくらいの1000kmほどあり、上陸後は時速40キロで進み過ぎ去るまで20時間かかった。
台風15号が風台風であるのに対し、台風19号は広域で短時間豪雨、しかも同時多発であったことが大きな特徴。「ダムの放流情報は地域で共有すべき」
国土交通省は治水機能を持つ6カ所のダムで満杯近くになった水を緊急放流した。国土交通省は決壊を防ぐためやむを得なかったとの見解だが、昨年の西日本豪雨の教訓(西日本豪雨では野村ダムが緊急放流した下流で犠牲者が出てしまった。)として有識者から提言されていた事前の水位調節は、6ダムとも実施していなかった。
事前に放流の時間を地域で共有することが非難の目安になる。
また阿武隈川が氾濫し役所が水没した丸森町のいきいき交流センター大内では、未だ断水が続き、復旧の目処が立っていないとのこと、食品も支給されるかどうか見通しが立っておらず、食料も足りていないとのことです。
今回の台風19号は世界中で報道されているようで、外国メディアからも心配の連絡が来ています。
台風19号で東日本に大きな爪痕を残し、たくさんの方が亡くなり、行方不明の方もいらっしゃいます。
それなのに「今回の台風はまずまず」という言葉が出てしまうとは...情けないし、憤りを隠せません。明日もサキドリでは、台風19号の被害状況をお伝えします!
明日のサブキャスターは水谷加奈アナウンサーです!