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走りながら考える~台風19号特番
強烈な雨台風だった19号。それでも一夜明け、弊社近くで樹木が真ん中から折れている姿を発見。確かに風も半端なかった...。
台風が上陸して以降、報道スポーツセンターではおよそ4時間弱の特番を放送。地震特番もそうだけど、自然災害系の特番は台本なしのぶっつけ本番。鈴木敏夫デスク曰く「走りながら考える」パターン。
いざというとき、報道部員は頑張るのがフツーなので、それ自体は褒めるべきものではない。ただ、水谷加奈キャスターの聞き出し方が絶妙で、伊藤、岡田、田中各記者がそれぞれの持ち場で奮闘した結果、よく整理された特番になったのでは、と感じている。
私は氾濫危険水位に達した多摩川流域へ。多摩川大橋~二子玉川と取材して回ったけど、冠水している住宅地もあれば、水位が土手を超えたところも。水面を眺めていると素人でも水位が高くなってくるのがわかるくらい。
東日本では、多摩川をはじめ信濃川や秋山川、阿武隈川などが氾濫し、孤立する方たちが救助を待っている地域もある。サキドリでも台風19号による爪痕を伝えていくことになりそうだ。
多摩川で取材中、ふと考えさせられたのが、電車は計画運休、コンビニや大手ファストフード店も計画休業すると、世界に誇るメトロポリタンでもゴーストタウン化するってこと。と同時に、普段、3分おきに電車が来て、24時間モノが買える便利さにいかに慣れてしまっているかということだ。
災害はできれば避けたい。かつて土砂崩れで被災した身としてはないほうがいいに決まっている。しかし人間に何かを教えてくれることも確かである。
番組責任者 清水克彦