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第659回:スペシャルコメンテーター野口悠紀雄さんを迎えて
スペシャルウィーク最終日の今日は、金曜コメンテーター 経済ジャーナリストの荻原博子さんに加え、初めてのご出演となります一橋大学名誉教授で経済学者の野口悠紀雄さんをスペシャルコメンテーター にお迎えしました。
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』。今日のテーマは「最大級の台風。今、備えるべきことは?」。
大型で猛烈な台風19号の現状と今後の見通しについて、東京管区気象台と関東地方整備局は共同会見を行いました。
今回は、甚大の被害を出した昭和33年の台風と同レベルと言われていて、これまでに私たちも経験したことがない災害となる可能性があります。ハザードマップを確認し、近くの川には近づかないことが重要です。
市民防災研究所事務局長の坂口隆夫さんに「私たちができること」を伺いました。強風や雨への備えは早めに行い、家のまわりを一周して危ないものがないか確認、また移動できないものは紐などで固定し、少しでも飛来物を減らすことが重要です。また、停電の可能性に備え、懐中電灯やランタンなど照明器具を準備する場合は、乾電池と一緒に用意が必至です。
荻原さんからは「ガソリンを満タンにするといい。移動だけでなく、充電にも使えるから」とアドバイスしました。
また、千葉県袖ケ浦市では今日から自主避難所が開設されました。台風15号の被害が残っているため、早めの対応に動いたそうで、今回も大きな被害が出る前に避難勧告を出したいということです。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』、今日のテーマは「人生100年時代の仕事とお金。私たちはどう生きるべきか」。
荻原さんと野口さんという経済の専門家からお話を伺いながら、じっくり考えていきます。
まずは、安倍政権が進めようとしている「全世代型者社会保障制度」について。
野口さんは「社会保障制度は、基本的に若い世代が負担し、高齢者が恩恵を受ける。この構造は変わらない」といい、この制度の問題点は人口減少によるバランス崩れ、今後は年金支給額の年齢が上がるのは避けられないのでいかに高齢者にも負担をお願いできるかだといいます。
しかし、今の制度では働いたらその分年金受給額が減ってしまうため、高齢者の労働阻害要因となっていると問題を指摘、このような阻害要素をいかに取り除くことができるかが大切だとしました。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。
そして、地域の復興を応援するプレゼント企画、スペシャルウィーク最終日の今日は、今年6月に震度6強を観測した新潟県村上市。山北商工会の副会長、加藤英人さんとお電話を繋げ、お話を伺いました。
プレゼントは、「焼畑農法の赤カブ漬けと手作り味噌の詰め合わせ」を3名様でした。
スペシャルコメンテーター、一橋大学名誉教授で経済学者の野口悠紀雄さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「実店舗は必要なのか」。
セブンイレブンが約1000店舗減少するというニュースを紹介。日本ではここ10年間で2割の店舗が減っていて、中でも書店はネット通販の影響を受け閉店を余儀なくされた店舗が多かったそうです。
そして、野口さん曰く「将来はもう1つ大きな変化がある」といいます。それが、人工知能「AI」。
自動運転が可能になれば物流の仕事をロボットがしてくれるため、わざわざお店に行く必要がなくなります。便利になる反面、店の役割である「手に取って吟味できる」、「雰囲気を楽しむ」といった機能は失われます。
そのため、今後実店舗は大きな変革が必要であり、ネット通販とは違う新たな役割を店舗に持たせることができるのか、それを考えていける人こそ未来を切り開いていくだろうとお話してくれました。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。取り上げたのは、「ラグビーワールドカップ。リーグ最終戦の相手はスコットランド」
悲願のベスト8に向けて気合いの入っている日本代表。前回大会で負けたスコットランド相手に気合い十分です。
ラグビー元日本代表の大西将太郎さんは「毎試合ベストなメンバーを決めている印象。ペナルティーゴールが重要になってくる」とお話してくれました。
また、スコットランド戦のキープレイヤーに田村選手を挙げ、土曜の夜から日曜にかけて関東に接近する台風19号については「ラインアウトやキックにも影響出ると思う」とこれまでとは違う点も解説してくれました。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
台風19号の接近に伴い、JR東日本など鉄道各社は、計画運休を発表しました。一体、何時からどの路線が止まるのか、吉田涙子記者が伝えました。
『世の中SAKIDORI』は、ビジネスSAKIDORI。今日は、時代の最先端を行く方にお話を伺う「一美が訊く」です。
和美が聞く。
お話を伺ったのは現在高校2年生で、中学3年生のとき野菜のタネを流通・販売する会社を起業した小林宙さんです。
一般的な野菜のタネではなく、主に京野菜や江戸野菜など伝統野菜のタネを扱っていますが、なぜ、小林さんがこのような会社を始めようと思ったのか。理由は「伝統野菜に魅了されたから」。しかし、伝統野菜農家の現実は厳しいものでした。高齢化や後継ぎ問題で次々になくなってしまう伝統野菜農家を目の当たりにし、「このままでは伝統野菜が消えてしまう」といった危機感を抱いたという小林さん、現在は普通では扱っていない本屋などに置かせてもらい一般の方の目に触れやすい工夫を行っています。
そして、現在、「種苗法」という法律により、自分の畑からタネを取って栽培することが難しくなっている現状があるといいます。タネの未来について、「これまで地域で守ってきたものがグローバル化が進むことで徐々にタネが取れなくなるかもしれない」とした上で「このかもしれないという状況があることが問題です」とお話してくれました。
【今日の1曲】楓 / スピッツ
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!