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第660回:台風19号とラグビー日本代表
週明け、体育の日の月曜日。今日もSAKIDORI!をお聴きくださった皆さん、ありがとうございます。今日は、15時台『ニュースオフサイド』と16時台『きょうのナマチュウ』の2つのコーナーで、台風19号の被害状況について、埼玉県川越市、千葉県富津市、川崎市高津区から中継をまじえてお伝えしました。
伊藤佳子記者は、埼玉県川越市・越辺川近くからレポート。越辺川は水かさはへったものの、茶色の水がすごい勢いで流れている状態で、ここへ来るまでにも、浸水していたり、泥まみれで作業されている方々が見受けられました。
▼ひしゃげたヘリポートのフェンス。▼決壊・氾濫のすさまじさが分かります。
▼ケアハウスに残されていた87名が今日ボートで救助されました。ケアハウス内は未だ40センチほど浸水。消防の方々が往復している様子。
台風15号の被害から復旧のさなかだった千葉県富津市からは、吉田涙子記者のレポート。▼せっかく張ったブルーシートもこのような状況。▼台風15号の教訓から、ブルーシートをおさえる土嚢は3倍もの量になっていましたが、電柱に何重にもからまってしまっている箇所も。
富津市の旅館『かぢや旅館』代表取締役・黒川豊さんは「やっとスタートができるとなって、また台風・・・ショックだった。」と語ります。今回は台風のルートが少し逸れたものの、2部屋の窓ガラスがやられてしまいました。そんななか、旅館は今日も営業をしています!ただ、キャンセル続出で現在2~3割の客足だということでした。これからタカアシガニの季節が到来するそうで「ぜひ来てほしい!」と語ってくださいました。
台風19号の猛烈な雨で氾濫した河川の1つ、多摩川。新岡瑞佳記者は、浸水した川崎市高津区を昨日取材しました。▼通り一帯、泥の状態。掻き出していない状態のままの場所も多いそうです。家具や畳、食器類など、浸水した室内から、総出で搬出する作業がされていました。▼植物を見ると分かりますが、泥は乾くと今度はほこりに・・・。
山本カオリ記者には、今日の川崎市高津区の様子を伝えてもらいました。男性が亡くなられたマンションのすぐ側「久地」という場所を取材。こちらは平瀬川があふれ、建物の1階部分が浸水しました。水に浸かったものはもう捨てるしかなく、ゴミの山になっているとのこと。今はめちゃくちゃな状態の家を見て「これをどうにかしないと!」という考えでいっぱいで、そこまで気持ちが追い付いていないという住民の方の声も聞かれ、これが落ち着いたら一気にショックが訪れる可能性があると危惧しました。--------------------------
話題はかわって、初のベスト8進出を決めたラグビーワールドカップ 日本代表について。昨日行われたスコットランド戦から一夜明け、日本代表リーチ・マイケル主将と藤井強化委員長が横浜市のホテルで記者会見を開きました。
記者会見の模様を取材し、レポートしてくれた西村志野記者。「チームは怖いくらいに強くなっている。勝ってさらに上を目指して、さらに日本の歴史をつくっていきたいと思う。」初めての決勝トーナメント進出については「日本の若い人たちの中で、僕たちの試合を見て日本代表になりたいという人が増えれば、自然と日本は強くなる」とこれからの日本のラグビーについても期待を込めて語った姿が印象的だったそう。早稲田大学やサントリーで活躍されたラグビー元日本代表・今泉清さんは、特に昨日は試合前のチームの組んだ円陣が見事にきれいな輪となっていて「ワンチームワンハート(1つのチーム1つの心)」「まとまり」を感じたといいます。「次戦の相手・南アフリカはフィジカルが強い。それをまともに受けるとひとたまりもないから、受けながらも流す。いなすという感じ。日本のこの4年間の進化は目覚ましい。世界の強豪と互角に渡り合える実力を持っている!」と解説してくださいました。
報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが、『ニュースパレード』でお伝えする主な内容をいち早く紹介してくれている『SAKIDORIニュースパレード』では、「韓国のチョグク法相・辞任」のニュースを取り上げました。「私の家族のことで、大統領や政府に迷惑をかけるわけにいかない」と判断、即日辞任の運びとなったということです。▼『ニュースパレード』準備真っ最中の真紀さんと永野景子デスク!
コメンテーター 金子恵美さんの『今日のオピニオン』 テーマは「幼保無償化スタート。現場の混乱は?」政策とし掲げられた当初は、唐突感が否めなかった幼保無償化が今月からスタート。全ての3歳から5歳の子どもが、幼稚園や保育所、認定子ども園などの利用料が無料になるということですが、金子さんは、対象が「全て」ということは所得格差を後押しすることにも繋がるし、まずは0~2歳までの待機児童対策が第一優先ではないかと、疑問を呈しました。「待機児童対策、保育士さんたちの負担軽減のための処遇改革など、有識者の意見を聞いて政策効果を検証、制度の不公平感を正すこともできるはず!」と語り下ろしてくださいました。
『SAKIDORIスポーツ』砂山圭大郎ナウンサーが、今日行われた大学駅伝の開幕戦「出雲駅伝」を、ゴール実況を担当した土井悠平アナウンサーの現地レポートもまじえ、振り返り!7年ぶり3回目の出場の国学院大が初優勝を飾り、「歴史が動いた」とも言える令和最初の「出雲駅伝」となりました。6人が区間新記録を出した3区の時点で、国学院大も先頭集団に居られたことが大きかったようです。
『ニュースパレードアネックス』台風19号でおとといから昨日にかけて、各地の川では堤防が決壊し、相次いだ浸水被害。「これからどうなるのかが心配」「報道の人が来るのはいい。でも、やじ馬が来るのが困る。」という声、ペットを受け入れている避難所がなかなかない、窃盗や詐欺の被害もあるという現状など、現地取材中の伊藤佳子記者に再度繋いでお伝えしました。
『芸能アラカルト』放送作家でコラムニスト・山田美保子さんに今日語っていただいたのは、女優の佐藤仁美さんの入籍、そして俳優の小手伸也さん独身偽装不倫の話題という2つ。2018年4月クールの連ドラ「コンフィデンスマンJP」でブレイク、その後は数々の作品で印象深いキャラクターを演じて人気だった小手さんのスキャンダル。報じたのは週刊文春でした。いったんは否定とも取れるような対応をとったものの、事務所の公式サイトで謝罪文を掲載。今後、実写版『サザエさん』のスペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』で穴子さん役を演じる予定ですが、「もう謝罪も済んだことですし、大きな影響はないのではないか」とのこと。【今日の1曲】 Time After Time / シンディ・ローパー -
斉藤一美です。
台風19号による被害が日本各地で
瞬く間に広がってしまいました。
被災された皆様へ
心よりお見舞い申し上げます。
この番組を通して私も
出来ることをやっていく所存です。
過日、香港を取材してきました。
帰国から2週間が経ちますが
自分がいかに
平和な世界に生きているのか
思い知らされたこの経験を
生涯忘れることはないと
確信しています。この辺りはデモ隊の後方付近です。
前に行くほど
警察と対峙するため危険なので
ヘルメットにゴーグル&マスクをつけて
最前線に進むと、やはり
催涙弾を浴びてしまいました。
それでも若者は
咳き込みながらひるむことなく
警察が働いたとされる
不可解な取り締まりを糾弾し
民主化を叫び続けるのです。話を訊くと皆、異口同音に
「怖い」と明かします。
にもかかわらず行動を起こすのは
未来を憂えているからです。
彼らは間違いなく
命を懸けていました。大埔墟(タイポーマーケット)。
ここの地下道には
香港の民主化を渇望するメッセージが
壁中に張られていて
レノンウォールと呼ばれています。その他、香港の至る所が
メッセージ性の強いビラで
埋め尽くされているのです。
中国とのボーダーラインに近い
新界地区の上水(シャオスイ)でも。一人一票を投じる
行政長官選挙を実現させてくれ!
···という香港人の主張が
無視され続ける世の中は
やはり普通ではありません。民主的な選挙の実現だけではなく
その先にある
「香港基本法(=憲法)の改正」を
強く訴えるこちらの男性が
現役の立法会(=国会)議員である
鄭松泰(チェン・チュンタイ)氏です。
北京大学への在籍経験から
今の中国がいかに
様変わりしてしまったか、ということを
無念そうに語る姿が心に残りました。
彼の肉声を番組で
お聴き頂く機会があれば幸いです。10/1・国慶節の夜に
私が日本へ戻ってからは
目に見えて香港の施政方針が
厳しさを増しています。
一国二制度の行く末は
この先、中国と台湾との関係にも
影響を及ぼすだけに
これからも香港情勢から
目を離してはいけない、と
強く感じました。
キャスター 斉藤一美 -
三連休
連休最終日、体育の日のサキドリでした。
この三連休は、泣いたり笑ったりの出来事がありましたね。まずは、台風19号による甚大な被害。
土曜から日曜にかけて東海・関東・東北を通過していきましたが、
時間が経てばたつほど、
死亡者や行方不明者、停電・断水・避難者の情報がたくさん入ってきて...
なにもできない無力感に胸がしめつけられます。ラジオというメディアで仕事をしている私にとって、
「情報を伝えるとは?」
ということを深く考えた土曜日でした。
自分自身、台風が通過する真下の東京に居て、スマートホンにはひっきりなしにけたたましい音と共にエリア情報が届き、詳細を調べようと区のホームページにアクセスしようとしても繋がらない。一方、当然ながらラジオやテレビは、被害が出ているエリア全体のことを順番に伝えていく。
今回の台風19号のように【被害が広範囲に及ぶ災害】のケースは珍しいのかもしれませんが、命の危険が迫る中、自分の住んでいるエリアが今いったいどういう状態なのか...すぐに掴めないのは大変もどかしい気持ちでした。同時多発的に河川が氾濫。ダムの放流の知らせも二転三転。
異常気象時代に突入してしまった今。今回のような災害が、来年も再来年も発生する危険は十分にあります。
わたしたち「ラジオ」にできることは何か。
しゃべり手の端くれながら、考えてしまいました。
∞
今回、非常用持ち出し袋を再確認してみたら、小型ラジオが5つも出てきました。
我ながら(どんだけラジオ好きなんだ)と思ってしまいましたが笑
《ラジオは心に寄り添うメディア》--その思いが昔から強くあります。今、この瞬間も浸水や停電・土砂災害などで避難されている人も多くいると思います。
台風が過ぎ去って急に、朝晩は身体に染みるほど寒くなってきました。避難されている方には過酷な状況です。
今日被災者の方へのインタビューでおっしゃっていましたが、災害から幾日か経って「心が現実に追い付いてきたとき」そのときのメンタルケアを考えなくてはいけないですね。少しでもその助けになるようなことを、していければと思いました。我が家の非常用持ち出し袋に入っている「5つの小型ラジオ」は、そのままにしました。
もし私が避難することがあったら、その先で心細く思っている方に差し上げようと思います。
冒頭お伝えした通り、泣いたり笑ったりの「笑ったり」の方は
言うまでもなく『ラグビー日本代表のベスト8進出!』です。
これだけ明るいニュースを今の日本に届けてくれてありがたい。
One Team, One Heart
今、日本全体が、互いのことを思いやって「綺麗な円陣を組む時だ」と強く思いました。
写真は、金子さんから地元新潟の「かきたね」をいただき、笑みのわたし。
その模様を撮影してくれた、放送作家でコラムニストの山田美保子さんです。
サキドリもOne Team, One Heart!がんばります!
今日は祝日だったので、明日から平日ですよ!!
あす火曜のサブキャスターは竹田有里さんです♪