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第654回:臨時国会の焦点は
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』。今日のテーマは「第200臨時国会召集 与野党の攻防の矛先は?」。
来週から本格的に始まる臨時国会、山本カオリ記者は「朝はいつにも増して独特な緊張があった。安倍総理の所信表明演説は数をこなしてきて言うことがなくなったのかな?」と感想を述べました。
戦後最長の在職日数となった安倍総理、野党からは「今回はやりたいことを並べただけじゃないのか。印象に残りづらい演説だった」や「いいことだけ言うのではなく、国の課題を論じ、どう打開するのか語ってほしかった」といった意見も聞かれました。
そして、来週からの代表質問で焦点のひとつと言われるのが「関西電力幹部の金品受け取り問題」。
認定NPO法人環境エネルギー政策研究所・所長の飯田哲也さんからは、関電の会見を見て「故人に責任をかぶせる恥ずかしい会見。大人のやることではない」と一刀両断。明日、主要野党による関電本社の視察については、「パフォーマンスにするのではなく、ちゃんと実績を積み上げてほしい。関電だけではなく、他の国会議員からの流れも見るべきだ」としました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、「幼児教育・保育の無償化で現場は混乱。何が問題なのか?」。
子育て世代の負担を軽減し、少子化に歯止めをかけるために10月1日からスタートした幼児教育・保育の無償化ですが、なんとすでに問題が続出!? 一体どんなところに問題があるのでしょうか。
「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」代表の天野妙さんにお話を伺うと、早速「便乗値上げ」、「給食費は別」、「高所得者優遇制度」といった問題が聞かれました。共同通信の発表で、今回の制度が打ち出された際、4割の幼稚園が値上げすると言われていたため、便乗値上げは予想できたことだとした上で、「まずは待機児童の解消をしてからこのような政策をするのがグローバルスタンダード。入れている人は得するけど、入れなかった人は恩恵に預かれない。これでは不平等」と話しました。
また、「さくらんぼ保育園」の建川美徳園長から保育の現場の声を聞いてみると、「給食費も子どもによって徴収が変わってくる。個人情報を大事にする中で、子どもによってはうちは出すのに友達は出さない、なぜ? と思うことも出てくると思う」と細かな問題も指摘しました。
そして、細木美知代記者は、ららぽーと豊洲で親子連れに今回の「幼児保育・保育の無償化」についてインタビューしました。
「無償化よりも誰でも入れることが大切では」、「今回の件で便乗値上げにあった」、「歓迎するが、保育の質が心配だ」といった声が聞かれました。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。
そして、ユニクロがインドに初出店! というニュースも取り上げ、急成長を遂げる巨大なインド市場でユニクロがどのように浸透していくのか注目が集まります。
経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「関電への賄賂はみんなの電気代」。
今回の関電幹部の金品受け取り問題、把握すべきは「この賄賂は皆さんが支払っている電気代から出ている」ということ。電気代は「総括原価方式」といって電気を作る経費に利益分を上乗せしたものが請求されるのですが、「高いな~と感じていた電気代が賄賂に使われていたとは本当に許せない!」と怒りをあらわにしました。
また、高いのは関電だけではありません。となると「他の電気会社はどうなんだ!?」と疑いの目を向けてしまうことも大きな問題となりそうです。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。取り上げたのは、「ラグビーワールドカップ。いよいよ、明日はサモア戦!」
史上初のベスト8入りを目指し、勝ち点5が欲しい日本、明日行われるサモア戦のポイントをラグビー元日本代表の大西将太郎さんに伺いました。
フィジカルの面ではアイルランド以上の戦いになるとし、「前半は我慢が大事!」と大西さん。我慢すれば反則も多くなるから、4トライ以上のボーナスポイントを得るために、ラストまで粘ってほしいと語りました。注意すべきは、「前半リードされること」だそうで、サモアのトゥシ・ピシ選手は試合のコントロールができるからうまく時間を使われる可能性があるとのことでした。また、キーパーソンは、坂手選手! 一番大事な試合ではやってくれるタイプだそうで注目したいですね。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
船戸結愛ちゃんが虐待されて死亡した事件で、父親の船戸雄大被告の裁判員裁判が開かれました。今回の裁判の様子を吉田涙子記者が伝えました。
今日の『世の中SAKIDORI』は、ビジネスSAKIDORI。
ニュースサイト「nippon.com」の貝田尚重さんに「男性の育児休業制度について」というテーマでお話して頂きました。
ユニセフがまとめた「家族にやさしい政策に関する報告書」によると、日本は6ヶ月以上の有給育児休業期間を設けた制度を整備している唯一の国として紹介されていて、一見とてもよい印象を受けますが、実際に育休を取得した父親は2017年になんと20人に1人! 制度があっても使われていないもったいない国なのです。また、実際に育休を取得した人も期間は2週間未満が7割、これでは育児に参加しているとは言えません。
積水ハウスは、去年から3歳未満の子どもを持つ男性社員に必ず1ヶ月以上の育休制度を取得する制度を実施。今後様々な企業でも取り組みが進み、男性の育休が当たり前になると日本経済もいい方向にいくと思うとお話してくれました。
【今日の1曲】 セロリ / 山崎まさよし
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!