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秋刀魚の不漁で
こんばんは、竹田です。
9月に入り、味覚の秋の到来です!
(写真の"SAMMA":吉田涙子画伯作)
その秋の食卓を彩る秋刀魚が半世紀ぶりの不漁に見舞われています。北海道根室市の花咲港など、サンマ主要港の例年漁獲が急増する8月後半(8月16~30日)の合計水揚げ量は合計800トンに満たしませんでした。
不漁だった去年2018年でも同期間の合計が8000トンを超えていたが、今年は大幅に少なく、前年の1割に届かず、値上がりしました。
ちなみに、2008年は約34万トンと30年間では最も豊漁だったということです。
サンマ不調の原因には大きく二つが挙げられています。
・台湾、中国など外国の消費拡大に伴う乱獲による資源の減少。
→台湾や中国の大型漁船が、北海道東沖から三陸沖の排他的経済水域(EEZ)のすぐ外の公海にとどまって漁獲しているとの見方もある・日本沿岸の海水温が上昇し、漁場が遠ざかっている
→サンマの回遊コースが以前より東になり、日本近海を通る数が減った可能性もある。サキドリお馴染みのスーパーアキダイの秋葉社長は、
「例年より値段が3−4倍に跳ね上がった秋刀魚もある。
大きさも小ぶりで脂ののりもいまひとつ。」なのだそう。気仙沼おさかな市場の小野寺さんは
「8月20日に水揚げされた秋刀魚は、たったの8トン。去年の同日は66トン!
小ぶりで一昨年も不漁だったがそれよりも今年はひどい。」と落胆されていました。マーケティングライターの牛窪さんは
「秋刀魚は今は高いが、旬のものを食べるのは栄養価が一番高く体に良く、心を豊かにする効果もある。食べ物だけでなく、お茶やワインなど秋が旬の飲み物を楽しんでみては」と提案いただきました。水産庁による今季のサンマ長期漁海況予報では、1969年に次いで半世紀ぶりの不漁に見舞われた一昨年よりも低水準になるとみられています。
明日のサブキャスターは、秋刀魚料理もお手の物なお料理上手な永野景子デスクです。お楽しみに〜