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お電話:視覚障害者マラソン 道下美里選手
今日は、練習拠点の福岡にいらっしゃる、視覚障害者マラソンの道下美里選手にお電話を繋ぎました。
三井住友海上に所属されている道下さんは、3年前のリオデジャネイロ・パラリンピックの女子マラソン(視覚障害の部)で銀メダルを獲得。今年4月のロンドンマラソンを3連覇し、すでに来年の東京大会出場が内定しています。
つい一昨日25日には、北海道マラソンを2連覇したばかりです。
暑いことを想定して臨んだレースでしたが、気温18度・湿度70~80%と、とっても走りやすい状態でスタートし、途中で天候が急変!雨になったり暑くなったりと、聞いているだけで大変なレースだったと思うのですが、そこも明るく「自分の体温調節など試せてよかった!」と振り返り!
そのほか、一緒に走る伴走者の方とのコミュニケーションについて伺ったところ、道下さんは走りながらしゃべると体力を消耗するため、ほぼしゃべらないのだとか。テンションが上がるようなことを言ってくれたり、時計を見ることが出来ないのでペースを逐一伝えてくれるのに対し、返事をする代わりに笑顔や行動で示しているそうです。
最後に、東京パラリンピック開幕まであと1年を切って、今の率直な気持ちを伺うと「あと1年しかないってちょっと焦っている。でも、残された1年はみんなに平等にある。しっかりと準備して笑顔で立てるようにしたい!」とのこと。
これまでは"追う立場"だった道下さん、"追われる立場"になってみて、プレッシャーだなと感じることもあるそうですが、それすらも力に変えていくと前向きに語ってくださいました。